配信日時 2022/01/06 05:23

診断型組織開発とは何か ~データ収集とデータ分析~【カレッジサプリ】

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令和4年1月6日(第2877号)


診断型組織開発とは何か ~データ収集とデータ分析~


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2237字/読了時間3分)



■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、
南山大学、立教大学、玉川大学合同の
診断型組織開発を学ぶ合宿の2日目でした。

予想以上にハードな内容で、
自身の伸びしろを非常に感じている
濃厚な時間でございます。

(なかなか大変ですが)



ということで本日も引き続き、

「診断型組織開発」

についての学びを
ご共有させていただければと思います。
(また人事向けのマニアックなお話です)

それでは参りましょう。

タイトルは、



【診断型組織開発とは何か ~データ収集とデータ分析~】


それではどうぞ。



■診断型組織開発は、

以下8つのプロセスが
基本型であるとお伝えいたしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<「診断型組織開発」の流れ>

1)エントリーと契約
2)データ収集
3)データ分析
4)フィードバック
5)アクション計画
6)アクション実施
7)評価
8)終結
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※詳しくは昨日のメルマガより↓↓
『診断型組織開発とは何か  ~エントリーと契約~』
 https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4069804/



■そしては、

”1)エントリーと契約”

がものすごく重要であり、

ここでクライアントと
目的を合意できないと、
あとあと「コケる」ことなる、

、、、というお話が
昨日のお話でした。


今日はその次の、

「2)データ収集」
「3)データ分析」

についてです。



■まず、

「2)データ収集」

です。

データ収集には
主に3つの手法があります

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<データ収集の3つの手法>

◯観察

・観察者がチームの状態を観察する。
・”行動”のデータが得られる。
・しかし、意識(内的プロセス)は探求できない。
・デメリット:観察者の力量が影響する。


◯インタビュー

・半構造化インタビュー(基本質問を決め、深堀り等行う)
 であれば幅広いデータを得られる。(4~5問くらいがよい)
・”意識(内的プロセス)”が深堀りできる。
・デメリット:時間がかかる。聞き手の力量が影響する。


◯質問表

・多人数かつ多項目の量的データを得られる。
・結果を数値で明瞭に示せる。
・デメリット:設定された項目や選択肢に依存する。深堀りできない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という3点です。


観察とインタビューは
「質的データ」

一番下の質問表は
「量的データ」

という違いがありますが、
それぞれ特性があります。


そのため、
より精度が高いデータ収集のために

・質問紙+インタビュー
・観察+インタビュー

等、組み合わせを見立てに合わせて
実施することが有効です。



■また、
「データ収集」のポイントとして


『データ収集するシステムの
 レベルを考える』
 
 
ことも大事です。

システムのレベルとは、

・個人レベル(1人)
・対人間レベル(2人)
・グループレベル(複数)

どれについて
データを集めているのかを
意識するということです。


いくつかのレベルで
網羅的にデータを集めることで

システム(=チーム)の現状を
より多面的に把握することができます。



■そして最後に、
「データ収集」の際の注意点は、


『「守秘義務」を合意する』


ことも挙げられます。

というのも、

”誰が何を言ったかという
 匿名性を守る”
 
ことの合意がなければ、
率直な回答が得られないことも
考えられますし、

フィードバック時に
コンサルタントへの信頼が
損なわれる危険性もあるためです。



■そして次のプロセス、

「3)データ分析」

です。



診断型組織開発における
「データ分析」は、

”クライアント・チームが
 自分たちのチームで起こっているプロセスを理解し、
 意味づけることができるように、データを整理する”
 
ためのもの、という前提があります。


よって「データ分析」には、
以下の注意点が挙げられます。



■まず1つ目、

『データを歪めない』

こと。

これは、データをまとめる上で、
言葉をちょっと変えたりすることで、
疑いが発生し、信頼が損なわれるためです。

「質的データ(インタビュー内容)」も、
クライアントの言葉を使いながら、
まとめていくことが大切です。




重ねて、「量的データ」については


『度数分布をヒストグラムで出す』


ことが効果的です。


特に、回答が1と10など
両極に分かれているようなものは、

”メンバーによって現状の認識が違う”

という表れであるため、

表にすることで、
直感的に気づきが得られやすい材料となりえます。



■そして、これらの

「2)データ収集」
「3)データ分析」

を元に、

「4)フィードバック」

に移っていき、

クライアント・チームとの
対話を始めていくことが
次のステップとなります。


本日のお話はここまで。


続きはまた、
明日に続けたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人生のほとんどすべての不幸は、
自分に関する誤った考えをするところから生じる。

スタンダール(フランスの作家/1783-1842)

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【編集後記】
この1年間は、内面の充実、深い知識と経験を得るために
じっくり深堀りたいと思います。いやはや組織開発は深い。


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