配信日時 2022/01/04 09:17

大人はアンラーニング(学習棄却)で変容する【カレッジサプリ】

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令和4年1月4日(第2875号)


大人はアンラーニング(学習棄却)で変容する


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1881字/読了時間2分半)

■おはようございます。紀藤です。

新年が始まりましたね。

私も年末年始あまり関係なく動いておりますが
たっぷり充電できたな、と感じました。

いつも以上に、やる気が出ております。



さて、本日のお話です。

新年といえば(!)
自分自身のアップデートの
良い機会かと思います。

(と勝手に思っています)


今日はそんな話に関連して

『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』
(松尾睦:著)

より、大人の学びについて
学びと気付きを皆様にご共有させて
いただければと思います。

それでは参りましょう!

タイトルは



【大人はアンラーニング(学習棄却)で変容する】



それでは、どうぞ。



■大人になって、
そして経験が増えると、

「自分のやり方」

みたいなものが
定着してくるものです。

”こうすれば、こうなる”

という、自分なりの手順は
予測ができて安心です。

ゆえにいつもの自分のやり方に
無自覚に頼ってしまうのは、
想像に難くありません。



■しかしながら、

時代は変わっていきますし
環境は変わっていきます。

盤面が変われば、
打ち手も変わって然るべきですが、

人はつい
”過去上手く言った経験”に
ひっぱられ、捨てられずにいるもの。

でも変わらないと、
”時代遅れ”になってしまう…


こんな悩ましいのが
経験を経たゆえの大人、
なのかもしれません。



■ゆえに、特に経験を
多く持つ大人にとっては、

『アンラーニング(学習棄却)』

が重要と言われます。


ちなみに「アンラーニング」とは

”自身の知識やスキルを意図的に棄却しながら、
 新しい知識・スキルを取り入れるプロセス”
 (松尾,2021)
 
と定義されています。



■やや抽象的なので
具体的な例として考えてみます。


例えば、

”仕事のやり方”

について。

ある人が
「8割完成してから上司に相談する」と
これまではしていたところ、

「2~3割の企画の段階から上司に相談をする」に
やり方を変えた、

としたとしましょう。

こういった変化が、まさしく
「アンラーニング(学習棄却)」
でございます。

つまり、

”今までは8割完成させないと
 上司には相談できない”

という「信念・考え方」
のようなものがあった、

これを、意図的に手放し、
新しいやり方に変えたわけです。



■おそらく皆様も

この近年、コロナ禍の影響で
リモートワークが常態化し、


・ミーティングは集まってやるもの
 ↓
・基本オンラインでやるもの

という考え方の変化や、

・営業は対面で行うことが大事
 関係性を築く事が大事
 ↓
・営業は30分の短い商談で
 クライアントにとって有用な
 知識を提供できることが大事

などの新年の変化が
あられたかもしれません。


そうして、現在の環境に合わせて
自分の考え方や信念が変わったとしたら

起こっていることが

「アンラーニング」

となります。



■一方、

「いや、直接会ってこそなんぼだろう」
「表情が見えないと結局わかんないんだよ」

という意見に固執してしまっている、
という人もいます。


もちろん、
一理ある場合もありますが、
見方によっては

「アンラーニングが
 できていない(!)」

とも言えるかもしれません。



■ちなみに、

「個人のアンラーニングが
 されているか、いないか」

は以下の項目で測定することが
できるとされています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<個人アンラーニングの測定項目>

{仕事の信念}

・技術や業務についての考え方や信念
・外部環境についての考え方や信念
・顧客のニーズについての考え方や信念

{仕事のルーティン}
・仕事の手続きや方法
・情報収集や共有の方法
・意思決定のプロセスや方法

*上記について以下で測定する
「5 大きく変えた ー 1 全く変えていない」


※松尾睦(2021)『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』より引用

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これらを見ていただくと、

自分自身の最近の
アンラーニング度合い

がわかるかと思います。



■アンラーニングとは

「知の断捨離」

と言われます。



もし使えなくなった
知識・スキルがあるならば

それらを意図的に棄却し
新しい知識・スキルに入れ替えること、

大人だからこそ
必要な考え方である、

と言われます。



■そういった意味でも、

自分自身をアップデートしていく
という意味では、

個人アンラーニングの測定項目
なども参考にしつつ

「自分は信念や考え方を
 大きく変えているか、
 はたまた長らく同じ考え方のままか」
 
などなど、見つめてみることが

自分自身の成長にも
役立つ考え方になるのかもしれませんね。


新年ということで(?)
「断捨離」にまつわるお話でした。

ご参考になれば。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

革新の鍵は捨てることにある。

ピーター・ドラッカー(オーストリアの経営学者/1909-2005)

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【編集後記】
システム障害でご迷惑をおかけしております皆様、
申し訳ございません。新年よりバタバタとしております。。。


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