配信日時 2021/12/22 09:39

「ジャーナリング」という自分を癒し、元気づける方法(その1)【カレッジサプリ】

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令和3年12月22日(第2862号)


「ジャーナリング」という自分を癒し、元気づける方法(その1)


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1823字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。
また、夜は大学院の打ち合わせでした。



さて、本日のお話です。

今日も引き続き、先日からお届けしている
「自尊心」シリーズをお届けしたいと思います。


少し前に、AIデジタル日記について
メルマガにご紹介をさせていただきました。

※バックナンバー
『話題の「AIデジタル日記」が心身の健康を維持してくれる』
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10436/


この中で、
「ジャーナリング」という手法について
ご紹介をさせていただきましたが、

本日は、この効果・効能について
もう掘り下げてご紹介させて
いただければと思います。

(「最近疲れてるな」「しんどいな」と
 心のお疲れを感じている方には、
 特にお勧めの手法でございます)

それでは早速参りましょう!


タイトルは、



【  「ジャーナリング」という自分を癒し、元気づける方法(その1)  】



それでは、どうぞ。



■人生の中で、
誰もがみな何かしらの
「苦しさ」を体験するものです。

大なり小なりありますが、
仕事でもプライベートでも
やっぱり人生は波があるものです。


そんな時に、

”いかに自分の中で
 苦しさを処理するのか”

というスキルを持っておくことは、
自分自身を乗りこなすために
有益なことかと思います。


最近の言葉で言えば、

”セルフコンパッション”
(=自分への思いやり)

ともいわれています。



■さて、そんな

否定的な感情
苦しい感情
つらい気持ち

などと上手く付き合う方法として

『ジャーナリング』

という方法が有益であると
言われています。



テキサス大学オースティン校の心理学教授
ジェイムズ・ペネベイカー博士は、

つらい経験や、
精神的動揺について

”ジャーナリングを行うこと
 <書き綴ること>”

に関する研究を行い、

否定的感情を無視したり
抱え込んでおいたりすることは健全でなく、

それらの経験について
書き綴ることが有益である、

と述べました。


そして、1980年代以降、
300以上の研究によって、


ジャーナリングを行う人の方が

身体面では

・睡眠の質がよい
・苦痛が弱く、病気も少ない


心理面では

・安定していて幸福度が高い
・抑うつ、不安、怒り、
 羞恥心、心配の程度が低い
 

知性面では、

・思考能力と仕事の能率の向上

があることが認められました。



■さて、ではなぜ
『ジャーナリング』は有益なのでしょうか。


その理由として、
以下のように考えられています。


・苦しい記憶、つらいことを考えないように努めると、
 多大なエネルギーを消費する。
 (でも苦痛は変わらない)
 ↓
 
・しかし、逆説的に苦痛に丁寧に注意を払うと
 苦痛を鎮め、和らげて、乗り越えるのに役立つ
 ↓
 
・安全な方法で、一定のペースで書き綴る(=ジャーナリング)と
 混乱が落ち着いてきて、自分が抱えている問題を
 よりよく理解できるようになる
 ↓
 
・苦痛を直視することで、その奥の部分にある
 いくつかの発見がなされる。
 

とのこと。


また、ジャーナリングは、

あらゆる逆境、トラウマに有効であり、
性別や国の違いに関係なく
ほぼ全ての人に効果がある、

とされています。

特に、

”自分の感情に
 気づいていない人”

にはとりわけ効果を発揮する、
とのこと。



■では、次にこれらの

”ジャーナリングを行うための
 ガイドラインと注意点”

について、ご紹介いたします。

・書くための決まった手順を確立する

・毎日同じ時間に書き、その後考える時間を設ける
 (1日の終わり、週末、休暇中、
  自室の図書館、カフェ、公園など)
   
・条件が理想的でなくとも、全く書かないより
 なにかしらを書いたほうが望ましい

・書ける気分になるまでは書かない

・特に衝撃的な出来事については、
 精神的に落ち着くために、数週間あけることが望ましい)
 
・つらい経験を書くと、気分が一時的に落ち込むことが
 考えられるが、それはふつうのことである。
(ただし、それらを通じて過去がよりよく理解できると
 長期的には癒やしに繋がる)
 
・毎回、書いた後に、心の奥底の考えや気持ちを
 どれだけ表出したか、今どのような気分かに注意を払う。

 4日間にわたって、自分の気分や理解に
 何らかの変化が起きたかどうかを注意してみる

とのこと。
 


■そして、

これらのガイドラインや
注意点を踏まえて、

「基本の4日間のジャーナリング」

という手法が検証された上で
確立されていますが、

こちらに話については、
少し長くなりましたので
明日に続けたいと思います。



※ジャーナリングを気軽にやってみたい方は
 こちらがおすすめです。
  ↓ 

『muute(ミュート)』
https://muute.jp/

”知らない自分を見つけよう
 
 AIが思考と感情を分析して
 フィードバックをくれる
 ジャーナリング・アプリ”
 
 
※本日の内容は
『自尊心を育てるワークブック(第二版)』(グレン・R・シラルディ/著)
 より引用、参考しています


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

自分自身の心の傷が、自分の本質を探る手段になることがある。
心の奥底の特質を教えてくれるからである。
ただし、そのためには、ためらったり非難したりせずに、
傷と向き合い、自分自身をその痛みにさらさなければならない。

ウェイン・ミュラー(聖職者・セラピスト)

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【編集後記】
データ分析というちょっと心理的な抵抗感を感じる学びに
ようやく漕ぎ出しはじめました。でもYoutubeがすごく丁寧に
説明してくれていて、実に学びやすい世の中だな、と思います。
年末年始は勉強たいとおもいます!

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