配信日時 2021/12/17 09:08

自尊心を高く保つ「それでもなお!」のスキル【カレッジサプリ】

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令和3年12月17日(第2857号)


自尊心を高く保つ「それでもなお!」のスキル


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1446字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

先日より「自尊心を高める」をテーマに
メルマガをお届けしております。

本日はハワードという方が提唱した、

”好ましくないことがあっても
 自尊心を保つための工夫”
 
についてお届けさせていただきます。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは



【自尊心を高く保つ「それでもなお!」のスキル】



それでは、どうぞ。



■私達は、なんだかんだ言って
外的な状況に左右されたりします。

例えば、

・仕事上で大きな失敗をしてしまい
 自分の能力に自信がなくなる、

とか、あるいは

・他者から苦言を言われた時に
 自分のことを否定してしまう

などなど。



■厳しい出来事や結果に対して、
苦い感情を抱くこと。

このことは、もちろん
効果的な場合もあります。

失敗について反省したり、
その苦言をバネに自分を更に高めたり。


こういった健全な思考を持ち
”好ましくない外的な状況”に
対応しているうちは問題ありません。



■しかし、場合によっては

「私はせっかちだから、ダメなんだ」
「私は頭の回転が遅いから、仕事ができないんだ」

というように、

「◯◯だから、△△だ」

と好ましくない出来事・行動・結果と、
自分の価値を連鎖させて紐付け、

そして自らを貶めてしまうとしたら
それは望ましくありません。


繰り返しとなりますが
「自尊心」が高いことは

・動機づけのほかのどんな変数よりも
 上位に位置される
・よって、懸命に努力できる
・自分と他者に信頼感を持てる
・内面的な問題や批判に煩わされない

等々・・・

我々の人生に影響があるからです。



■それでは、

望ましくない出来事・行動・結果が
起こった時に、

どのように考えると自尊心を高く
保つことができるのでしょうか?


そのために、
Howard(1992)が提唱した

『「それでもなお!」のスキル』

が有効です。

こんな内容です。

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【「それでもなお!」のスキル】


「たとえ____だとしても、それでもなお________」
(何らかの外的要因)        (価値に関する言葉)


※引用:グレン・R・シラルディ 『自尊心を育てるワークブック(第二版)』
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■どのように使うかというと、
例えば、こんな感じです。

「仕事のプロジェクトをやり損なった」
(何らかの外的要因)

対して、

・”それでもなお”、私にはとても価値がある

・”それでもなお”、私は重要で価値のある人間である

・”それでもなお”、私の価値は変わることはない

というように、

価値に関する言葉で
自らの中核的な価値を認める言葉を
投げかけてみる、

という方法です。



■安直なようですが、
このプロセスはとても大事です。

なぜなら、私たちが得る
”感情的な結果”とは、

”出来事に対する自分の思考”

によって生み出されるからです。

(このことを『A→B→Cモデル』、
 とお伝えしました。
 

※参考:<A→B→Cモデル> 

【A】Actual Event:
 きっかけとなる(心を動揺させる)出来事
 ↓
【B】Belief:信念(自動思考)
 Aの出来事について自分自身に語りかける事柄
 ↓
【C】Consequence:感情的な結果
(無価値感や抑うつと言った感情)

※心理学者:アルバート・エリスより



■ゆえにもし、

自分自身が何らか出来事に対して

「私は◯◯だから、△△だ」

と自己の価値を下げるような言葉を
自分自身に語りかけているとしたら

その無自覚・無意識の言葉を
別のものに変える習慣を身につけることが
自分自身の内的な安定性を保つためにも

有効な方法の一つになるかと思います。



■一番耳にする言葉は、

「自分自身が
 自分自身に対して語りかける言葉」
 
です。

ゆえに、その一番耳にする言葉に
意識を向けることは

自尊心を保つために
とても大切なことである、

と思う次第です。
 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

マイナスをプラスに変えることができるのは、
人間だけが持っている能力だ。

アルフレッド・アドラー(オーストリアの精神科医/1870-1937)

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【編集後記】
私事ですが、本日誕生日を迎え、39歳になりました。
妻から「サンキューの年だね。感謝しないとね」と言われました。
改めていつもお仕事やプライベートでお世話になっている皆さまに
もっと感謝をしていきたいと思いました。
本当にこうやってお仕事をできているのも、皆さまのおかげです。

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