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令和3年12月9日(第2849号)
「申し込む」という儀式
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1725字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また夜はお世話になっている
経営者の先輩との会食でございました。
*
さて、本日のお話です。
昨日「100キロマラソンに申し込む」という
(極めて個人的な)お話をさせていただきました。
その中で改めて思ったことが
『申し込む』
という行動がもたらす
インパクトです。
自らを前に進めるために、
新しい経験をするために、
未知の世界に踏み出すために、
とても重要なアクションが
「申し込み」である、、、
と思って止みません。
今日はこのお話について
思うところを皆さまにご共有させて
いただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【「申し込む」という儀式】
それでは、どうぞ。
■「申し込む」とは
一種の宣言である、
と思います。
自分がそのことを
腰を据えてやろうという覚悟の宣言。
、、、なんていうと
ちょっと大げさかもしれませんが、
”申し込む”
という言葉には、
多かれ少なかれ、
必ず本人の意志が含まれています。
特に大人になってからは
「申し込み」などは
基本本人の意志がなければやりません。
やってもやらなくても
別に誰も咎めませんし。
ゆえに、意志なくして
”申し込み”というアクションは
されないのではなかろうか、
、、、と思います。
■さて、そんな風に
「申し込み」
というアクションについて
いろいろ考えたきっかけは、
先日「100キロマラソンの参加申し込み」を
したことがきっかけでした。
なんというか、
「スイッチが入った感じ」
を、申込みをすることで
そこはかとなく覚えたのです。
■ぶっちゃけ、
エントリーをしたからといって
実際に参加しなくてもよいです。
しかし、です。
「100キロマラソン エントリー」のボタンを押し、
「エントリー費」を払ったところで
ちょっと真面目な感じで言うと、
”自分自身との『心理的契約』”
が発生した、というイメージ。
(ちなみに、心理的契約とは
組織行動論でも語られる用語で
”文書化された約束事
文書化されない期待を含んだ契約を
総じて『心理的契約』と呼ぶ”
とされております)
※参考:鈴木竜太、服部泰宏(2019)
『組織行動 組織の中の人間行動を探る』有斐閣
■今回の私の例で言えば、
”申し込み”という行為によって
言語化されていない
「100キロマラソンのレースを必ず完走するという
”自分との約束事”が発動した」
と言えるかと。
これは、文書化されたわけではありません。
でも、「自分の中に生まれた」のです。
ゆえに、
「スイッチが入る」
という感覚を覚えたのかと。
■全ては、きっかけから
始まるものです。
それは他者から与えられたもの、
本で読んで興味を得たもの、
色々な場面で
「きっかけ」に遭遇します。
ただ、その「きっかけ」を現実のものとし、
自分の世界に組み込むための
必要不可欠なアクションが、
【「申し込み」という儀式】
であろうと思うのです。
不思議なもので
申込みをすると、途端に
「絵空事が、私事になる」
ものです。
■度々私の例で恐縮ですが
それまで100キロマラソンを
走ろうかな、とぼんやり考えていたときと
申し込んだ後では、
・完走までにどれくらい
体力を戻しておく必要があるか
・自己ベストを更新するには
どれくらい走る必要があるか
・生活リズムや習慣を
どのように変えていく必要があるか
・大学院、子育てとのバランスを
どのようにとっていくか
と「現状と目標のギャップ」が
明確になってくる感じがするのです。
■その他の目標でも、
全く同じです。
昨年の今頃では、
「大学院の受験の”申し込み”」
をすることで、
スイッチがやはり入りました。
”現状と目標のギャップ”
がありありと想像され、
「絵空事的なイメージが
自分事になった」
のです。
そのために何を勉強するのかが
見えました。
■1000里の道も一歩から。
今の自分が一番若く、
誰と比べるでもない自分にとって、
【「申し込む」という儀式】
とは、
・今の自分から始めて、
新しい自分を作り続ける一歩であり、
・自分を未知の世界に向けて
歩み出すための一歩であり、
・目標を明確にしてくれる
大切なアクションではないだろうか、
、、、と思います。
そして、踏み出すことで
また新しいシーズンが始まります。
迷ったら申し込む。
象徴的な行動としての
「申し込み」という行為ですが、
大事だな、と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
私は気分が乗るのを待ったりしない。
そんなことをしていては何も達成できないから。
とにかく仕事に取り掛かるのだという意識が必要なのだ。
パール・バック(米国の小説家/1892-1973)
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【編集後記】
申し込みさえしてしまえば、
自動的に締め切りがやってくるのでやらざるを得なくなります。
それはプレッシャーのようだけど、
結果的に満足できることに繋がっているようにも思います。
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