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令和3年12月5日(第2845号)
今週の一冊『統計学が最強の学問である』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2541字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、終日大学院。
朝9時から打ち合わせなどを含めて、
22時30分頃まで濃厚な一日でした。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は
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『統計学が最強の学問である』
西内 啓 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00B42SXH0/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_2WSZC7V2CGVYEPY308SS?_encoding=UTF8&psc=1
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です。
■私事で恐縮ですが、
現在通っている大学院で
「データ分析」の授業があります。
統計学について学び、
人材開発・組織開発における
課題分析、評価などに活かしていく。
実に有意義なコンセプトで
統計学の基礎的な学びを
毎週3時間くらい授業を受けております
■…が、誠に残念なことに。
私のアタマが全然
その内容を吸収しないまま、
時が流れ去っておりました。
現在進行系で、完全に
”周回遅れの生徒”に
なっております(汗)
皆で演習をやってみる中でも
「みなさん、ここまで
問題解けましたかー?」
という先生の問いに、
ZOOM画面上で皆がウンウン頷く中、
自分は解けていない、、、
とひとり焦りを抱える。
、、、熱心で素敵な先生からの
授業なのですが、
どうしても数字への苦手意識があり
言葉が脳内をすり抜けていくような感覚があり、
「こりゃ、いよいよまずいぞ」
(絶対に後から苦労する)
と危機感を覚えておりました。
■そんな中、数年前に流行った
今回の書籍、
『統計学が最強の学問である』
について、積読で
置かれていたのを手にとってみました。
…すると、まさに
現在大学院で学んでいる、
・カイ二乗検定
・t検定
・分散分析
・回帰分析
・重回帰分析
という私を苦しめている
分析手法の数々や
・P値
・説明変数
・結果変数
・回帰係数
・標準偏差
という何度見返しても
一向に記憶できない英単語のような
キーワードのごときものが、
とても丁寧に説明されている風で、
読んでみたのでした。
■すると、実にわかりやすい。
一般向けに書かれており、
・なんで統計学を学ぶと
仕事に役に立つのか?
・統計学が開発された背景とは?
・これだけは抑えておく
コアの部分とは何なのか?
について、
統計学の伝説的な人物の話や
象徴的な出来事(世界恐慌や疫病の話)、
あるいはビジネスので
マーケティングでの活用事例など
どのように統計学が活かされ、
成果を上げてきたのか、
という「物語」が前半に
しっかりと書かれており、
「こりゃ、統計学、
たしかに大切かも」
と思わされます。
■そして、中盤からは、
ちょっとマニアックな話になりますが、
上記で記載したような
「統計学の基礎」の用語を、
”「要は◯◯」とシンプルな定義と
「例えば△△」とわかりやすい例題で
説明をしてくれる”
という構造で語られています。
まさに、
大学院のデータ分析の授業で
学んでいることを復習させてくれている感じ。
私のような極めて数字が苦手な人間でも、
”データドリブンな世の中で
統計学の視点を持っていると
より正しい判断ができそう”
と思わせてくれる一冊でした。
加えて、
論文を読んだり、
データ分析のグラフやレポート
などについても、
見る目が養われると感じます。
■正直なところ、私にとっては、
大学院の授業の下地があって
この本を読んで丁度よいくらい。
ですので、もし授業がなかったら
特に後半部分は、
ちんぷんかんぷんだと思われます。
(という意味でちょっとマニアックかも)
でも、全然違う領域である
”統計学”
という考え方は、
本当に大切な視点であり、
このタイミングで身に着けよう!
というやる気スイッチを入れてくれた
一冊でございました。
■以下、本文のあとがきより、
引用させていただきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最善が何か、自分1人の頭で考えていても
「がむしゃらに頑張る」といった程度のアイディアしか
生まれないかもしれない。
だが世の中にはいろいろな分野で
「最善が何か」を明らかにすることだけに
命をかけている人たちがいる。
無責任な評論家が偽物の「最善」を世に広める一方で、
彼らが辿り着いた真実の多くは、
文献データベースの中に大量に蓄積はされていても、
あまり我々の目に触れることはない。
(中略)
統計学の素晴らしいところはこうした
「最善」への道を最も速く、
確実に示してくれるところではないかと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…と。
■すでに、過去の先人たちが研究し、
わかっている宝物のようなデータがある。
ただ、それらは一般的に馴染みがないもの。
またその宝物を、実感値を持って
リアルに読み解くためには、
そのための鍵、つまり
”統計学の知識”が必要になる。
でも、その知識があることで
例えば、
・上手くいく採用のポイント
・部下育成における押さえるべきポイント
・WEBマーケティングの肝になるアクション
・営業で成果を出すための行動
など、これまで経験と勘に頼っていたものを
論文やデータを読み解き、
その背景にある先人が見つけてきた
「最善の道」に触りうることができる、
と思われます。
(以下、本の紹介です)
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あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。
どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、
現代社会で強まる一方である。
「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、
はたしてどれだけの人が、その本当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。
本書では最新の事例と研究結果をもとに、基礎知識を押さえたうえで統計学の主要6分野
◎社会調査法
◎疫学・生物統計学
◎心理統計学
◎データマイニング
◎テキストマイニング
◎計量経済学
を横断的に解説するという、
今までにない切り口で統計学の世界を案内する。
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統計学によって得られる最善の道を使えば、
お金を儲けることも、自分の知性を磨くことも、
健康になることもずいぶんと楽になるだろう。
だがそれはあくまで副産物である。
統計リテラシーによって手に入る最も大きな価値は、
自分の人生を自分がいつでも最善にコントロールできるという幸福な実感なのだ。
(「おわりに」より)
※Amazon本の紹介より引用
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ご興味がある方は、ぜひ。
きっと視野が広がるかと思います。
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<今週の一冊>
『統計学が最強の学問である』
西内 啓 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00B42SXH0/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_2WSZC7V2CGVYEPY308SS?_encoding=UTF8&psc=1
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【編集後記】
12月の年末年始は、統計学とデータ分析、探求しようと思います。
大学院の中では、劣等生っぷりをいかんなく発揮しておりますが、
努力すれば、平均点くらいにはなれるるものです。
専門家になる必要はありませんが、基礎は抑えておこうと思います。
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