配信日時 2021/11/08 06:34

本が1000冊があっても、覚えているのはごくわずか【カレッジサプリ】

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令和3年11月8日(第2818号)


本が1000冊があっても、覚えているのはごくわずか


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1538字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日の日曜日は午前中の家族で散歩。

午後は読書と、大学院の課題、
ならびに研修の企画でした。



さて、本日のお話です。

またまた勉強ネタで恐縮です。

大学院でいくつかの授業を受けていて、
また、日々本を読む中で

”「使える学び」にするための条件”

について、思うことがありました。

今日はそんなお話について
気付きを皆様にご共有させて
いただければと思います。

それでは参りましょう。


タイトルは、



【本が1000冊があっても、覚えているのはごくわずか】



それでは、どうぞ。



■冒頭から話がそれますが、

オンライン会議をしていると、
相手の背景が気になったりしますね。

「今オフィスですか」とか
「ご自宅からですか」とか、

その人の生活の匂いは人の性でしょうか、
何となく気になってしまうものです。



■そんなことが影響してでしょうか。

少し前に、知人から
オンラインミーティングの際に、

「紀藤さんの後ろの本棚、
 本いっぱいが並んでいますよね。
 全部読んでいるんですか?」
 
と聞かれたことがありました。

 

■「いや、積ん読のもの結構あります」

と答える私。

しかし知人は、興味深そうに
突っ込んで聞いてきました。


「ちなみに、その中で
 ”自分のものになっている”って本
 どれくらいですか?」
 
、、、と。



■ちょっと、ギクリとしました。

そして、実際に
後ろの本棚を振り返って、
しばし考えてみました。

多分本は500冊くらいは並んでいます。
電子書籍も含めると1000冊くらいはありそう。

じゃあ、自分のものになっているのは、
(少なくとも熱く語れる)のはどれだろう、、、。

うーん、と悩みます。

『7つの習慣』
『組織開発の探求』
『OKR』  
『影響力の武器』
『嫌われる勇気』
『U理論入門』
『成功の実現』

、、、そして、思いました。

「かなり、少なくね?」

と。

■本棚に並んでいるもののうちで、
自分のものになっている、なんて言えるのは
もしかすると20冊くらいかも

、、、と思ってしまいました。

もしかしたら、
もっと少ないかもしれません。



■別に、全部自分のものに
なっていなければいけない、
なんてルールはありません。

でも本のタイトルを見て、

”書かれている内容に関連して
 まとまって語れるレベル"
 
とか

”何度も読んでいて、
 内容をある程度記憶している”

でないと、使える知識とか、
自分の血肉になっている、

とまではいえないようにも思います。

「この一冊で学んだことは
 ”傾聴”、ですかね」

とか貧困なボキャブラリーでしか
語れない学びだとしたら、
それは学んでないと近しいのでは

とも私は思うわけです。

(自戒を込めて、ですが)



■1冊1つのメッセージがあれば
十分という考えもわかります。

しかし、

”濃厚で骨太な本からも 
意外とわずかなことしか
学んでいないこともある”

ことのほうが、実は多いのでは、
と私は自分を振り返り、
(少しだけ)反省をしたのでした。



■思うに

”「使える学び」にするための条件”

を一つ言葉にするならば、

『自分のフィルターを通じて
 何度もアウトプットをする』
 
ことに尽きると思います。

読書の目的が

・情報を知る、
・視野を拡げる、
・きっかけを得る
・その時楽しむ

などであれば、流し読みもよいですし、
そんな学びも大いにありだと思います。



■、、、しかし、
「これぞ!」という本を見つけたら、

・何度何度も漆塗りのように
 繰り返し自分に刷り込む
 
・内容を数時間語れるレベルで
 何度も自分に落とし込む

というように、

インプットから語れるレベルに
アウトプットをして自分のものにする

というのは、自分のものにする学びの上で
効果的なことなのであろう、と思います。



■一冊の本、特に濃厚な本は
著者が膨大な時間をかけて書いたものであり、

本当に読み解こうとすると
1時間で語れるはずもありません。


「7つの習慣よみました」といっても、
「えっと、第3の習慣、なんでしたっけ?」

というレベルでは、自分のものにしている、
とは言えません。



■でも実際のところ、


【 本が1000冊があっても、覚えているのはごくわずか   】


なもの。


であるならば、

思い出せないものを
いくつも無尽蔵に増やすのもよいですが、

一つの本を噛み砕いて、
自分の言葉で言い直して説明し
長期的に自分のものになる学びも増えるのでは、

とも思います。



■これぞという本は

地味なようでも、
何度も読み重ねる。

時に学びをノートにまとめたり
勉強会をしたりして、
自分のものにする。


そうやって自分が
熱く語れるものを少しずつ
増やしていきたい、

と思った次第です。

(とはいっても、読む本の量も
 増やさないといけないんですけどね、、、
 結論、「広げつつ、深める」なのでしょう)

学びの旅は、つづきます。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

人生は、まるで十段変速自転車のようだ。
使わないギアばかりある。

チャールズ・シュルツ(米国の漫画家/スヌーピーの作者/1922-2000)

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【編集後記】
でも、本は1トンよめ、なので、
学びを広げつつ、深めるのが大事なのだろうな、と思います。
まだまだ本当に、知らないことばかりです。


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