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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和3年10月18日(第2797号)
「自分は50%間違っている」と思ってみる
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2058字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日日曜日は朝からカフェにて読書。
また家族で散歩、そして打ち合わせ1件でした。
*
さて、本日のお話です。
先日「知的な三角測量」というテーマで
メルマガをお送りいたしました。
内容は
”一つの観点からではなく、
多様な観点から課題を見ること”で、
課題分析の精度も高まるよね、
というお話。
※参考バックナンバー:課題を見極めるには「知的三角測量」が役に立つ
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3996041/
…ただ、
もう一つ大事なことがある、と
書きながら思っておりました。
それが、
「自分の視点を手放す」
という話です。
今日はこのお話について
気づきと学びを皆さまに
ご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【「自分は50%間違っている」と思ってみる】
それでは、どうぞ。
■「群盲像を評す」、
という寓話があります。
どんなお話かと言うと、
目が見えない人の集団(群盲)がいて、
象の色んな部分を触って、
皆が口々に、言うのです。
しっぽを触っている人は
「これは縄だ」という。
鼻を触っている人は
「これはホースだ」という。
足を触っている人は
「これは太い柱だ」という。
…
そうして皆が、
”それぞれの視点における正しいこと”
を言うというお話。
■しかし、その
”それぞれの視点における正しいこと”
とは全体を俯瞰した部分にしか過ぎず、
「象の一部」についてしか
語られていないわけです。
つまり、誰もが
「象”全体”」
という視点を持てずに
事象(=問題)を語るに終止する。
…設定が
「群盲」なので全体を見ることは
難しいかもしれませんが、
”それぞれの視点を理解し合うこと”
こそが問題の全体像を見るために
大切なことのはずなのに、
それがなかなかできないこと
人間同士だとあるよね
…
という教訓を
この寓話は教えてくれます。
■そして、この状況は、
「あらゆる人間関係」
で多く起こります。
・夫婦のすれ違い
なんて、そこら中の世帯で
起こりまくってそうですし、
(自分を棚上げして言います(汗))
・上司部下のすれ違い
などは、多くのチーム、組織においても
露骨に言葉にされていなくても、
起こっている可能性もあります。
■実際、私も
様々な組織でお話を聞きますが、
(誰が良い悪い、正しい間違っているではなく)
本当に上下、左右、ただただ
見ているものが違っていることを感じます。
うーん、なんとも悩ましき
「群盲像を評す」現象。
これが、どこかしこで
起こっているのだな
と思わされます。
■では、果たして、
どうすれば「群盲像を評す」から
皆で共通の視点を持つことが
できるのか?
皆で同じ風景を見ることが
可能になるのでしょうか?
、、、それが
「自分の視点を手放す」
ことだと思うのです。
■というのも先日大学院にて、
ある尊敬を集めている先生が
「僕は『自分が50%くらい間違っている』
と思うようにしている」
と語っていたこと。
そのことから改めて
「自分の視点だけにこだわらない」
ことの大切さを、学んだように思ったのです。
その先生は
経験もあるし、知識もある。
客観的な視点も持っている。
多分、一番知識があるから
正しい判断もできると思います。
傍から見ると
「先生がいうなら、
きっとそうなんだろう」
と思ってしまう存在。
■でも当のご本人は、
「経験や知識が増えるほど
人の話を聞けなくなる」
という客観的にも認識しており
(研究者なので)
それがゆえでしょうか、
【自分は50%間違っている】
と、言い聞かせている
、、、といったのでした。
そして、その話を聞いて、
私自身も見習いたいと思うと同時に、
多くの人にとっても、
それは大切にすべきスタンスでは、
と思ったのでした。
■もちろん、
”自分なりの意見”を提案する、
主張することは
とても大事なことです。
「自分は50%間違っている」
からといって、ただ黙しているのは、
やっぱり違います。
それは
勇気がないのか、
依存的になっているのか
はたまた言いづらいのかは状況によりますが、
あまり望ましいとは考えません。
周りとの調和を重んじて
自分の意見を言わないほうが”安パイ”と
思われる傾向がありますが、
それで創造的な意見が交わされないとしたら、
チームや組織においてはマイナスです。
ゆえに、特に人と人の間で
相互作用をもたらし、
より良いものを生み出すために
大事なこととは、
1)自分なりの意見を持つ、
2)一方、自分は50%間違っている、と思う
3)自分の視点を手放し、
他者の意見を取り入れられるスペースを持つ
ことだと思うのです。
■それは
「意志と柔軟さのバランス」
とも言いかえられます。
そして、もし皆が
そんなスタンスいられたとしたら
主体性を持ち
相互作用を与え合える、
強く、成果を出すチームになれる、
そんな風に私は感じます。
自分の意見を持ちつつ
が間違っているかもと思う。
冷静と情熱の間のような
絶妙な思考ですが、
(特に経験が増えるほど)
【自分は50%間違っている】
という視点を忘れないようにしたい、
そう思った次第。
いつまでも、柔軟で、
学び続けられる人でいたいものですね。
自戒を込めて。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人は運命に囚われているのではない。
自分の心に囚われているのだ。
フランクリン・ルーズベルト(第32代米国大統領/1882-1945)
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【編集後記】
グループ討議でも、絶対こうに違いない!とか思っていると
大体他の人の視点のほうが的を射るものだったりするのですよね、、、。
本当に一部しか見えていないんだな、と自分を振り返り思います。
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