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令和3年10月6日(第2785号)
成功には「1つの卓越×いくつかの有能さ×多くの並以上の能力」が必要である
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2311字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また研修の企画・作成など。
*
さて、本日のお話です。
”強みにフォーカスをする”。
このことの大切さを語っている人物は
かの有名なピータードラッカーです。
今日はそんなドラッカーの話から、
「成功するために
どのように強みを育てればよいか」
について
ドラッカーの様々な言葉の紹介と共に
気づきと学びを、皆さまにご共有させて
いただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【成功には「1つの卓越×いくつかの有能さ×多くの並以上の能力」が必要である】
それでは、どうぞ。
■マネジメントの父と言われた
ピータードラッカーは、
こんな言葉を残しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。
弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。
強みに集中し、卓越した成果をあげよ』
(出典:「マネジメント」 P.F.ドラッカー)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とのこと。
うーん、実に染み入ります。
この言葉を見るたび、
「強みを磨くこと」
の大切さを、説得力と
感じさせられる気がします。
■しかし、実際のところ
こんな声も多いようす。
たとえば、
「いやいや、とはいっても
強み以前に、出来ないことだらけの人は、
弱みもなんとかしないと
いけないんじゃないですかね?」
という疑問です。
私も研修などでこの話をすると
管理職の方からしばしば耳にしたりします。
■結論としては、
「致命的な弱みは
”是正する”必要がある」
と考えます。
「強みにフォーカスをすること」は
前提です。
なぜなら先述ドラッカーが言う通り、
「何かを成し遂げるのは強みだから」
です。
ただし、です。
もし”致命的な弱み”がある場合、
それが強みを帳消しにしてしまうことがあります。
例えば、いくら
トップセールスであっても、
申込書とか見積書とか、
ほぼ確実に間違えるみたいな状況だと
営業にも集中できず、周りにも迷惑をかけ
結局、”強み”の発現を
阻害してしまうことだってありえます。
それは、実にもったいない。
そして求められる価値を
創出できていないことになります。
■ゆえに
”致命的な弱みは是正する”
必要はあるかと思います。
ただし、
「弱みはいくら強化しても
平凡になることさえ疑わしい」
ので、”弱み”は鍛えても
あまり投資対効果がよくありません。
だから基本戦略は
”致命的な弱みは是正する”
ということで
落第しないレベルで
手を打つ、妥協することが
重要になってきます。
■さて、こう見ていくと、
・圧倒的な成果をあげる、
・成功をする
ためには、
「強みにフォーカスをする」
ことが重要である一方、
”致命的な弱みを是正する”など、
それ以外の考え方も影響してくるようです。
■では、それらいかにすればいわゆる
「成功する」ことができるのか?
ここで、ドラッカーの語る、
別の言葉を紹介したいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『成功するためには
一点の強みに集中して卓越する必要がある。
多くの領域において卓越することはできない。
しかし成功するには、
多くの領域において並み以上でなければならない。
いくつかの領域において有能でなければならない。
一つの領域において卓越しなければならない。』
(出典:「創造する経営者」 P.F.ドラッカー)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…とのこと。
■さて、いかがでしょうか。
この言葉、個人的には
「いやはや、まさにそうだなあ」と
感じさせられます。
「人並みに仕事を”こなす”」とか
「与えられた役割を期待通りやっておく」
なもしかすると、
そもそも”強み”になぞ、
フォーカスをスル必要はないのかもしれません。
(いずれ淘汰されそうな気がしますが…汗)
しかし、もし
「成功する」ことを目指すなら
1)1点の強みに集中して卓越する
2)いくつかの領域で有能さをもつ
3)多くの領域で並以上である
ことが必要、というわけです。
■私の周りの、
「この人成功しているなあ」
(あるいは絶対成功しそうだなあ)
という人は、
・一点突破した”卓越した能力”
+
・周辺領域の”有能な能力”
を持っています。
例えば、ある仲間は、
・エンジニアとして
専門的なプログラミングのスキルも持っている(卓越)
そこに加えて
・他者と良好な関係を築く
人間関係構築力もある(有能さ)
・課題分析力と、簡潔に資料として
具現化する力がある(有能さ)
さらにいえば、
・バランス感覚も優れており、
信頼ができる領域を多々感じる(多くにおいて並以上)
という方がいたりします。
でも、そんな風に「強み」を磨き、
周辺領域でも伸ばすことで、
「成功」に近づいていくのだろう、
というのは実に納得できるな、
と思うのです。
■そんな観点で考えると、
「成功」を目指すのであれば
「1)1点の強みに集中して卓越する」
= 自分の軸足となる場所を決める
(主砲・メインの武器を作る)
「2)いくつかの領域で有能さをもつ」
= 周辺領域を開拓する
(副砲・サブウェポンを持つ)
「3)多くの領域で並以上である」
= 日々勉強。知識・スキルを取得し続ける。
(防御力を上げる、隙をなくす)
というステップが
必要になるのだろうな、
と思った次第です。
現在大学院にいきつつ、
「色々できる人がいっぱいいるなあ」
と卓越×有能を持っている人を感じて
そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
21世紀に重要視される唯一のスキルは、
新しいものを学ぶスキルである。
それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく。
ピーター・ドラッカー
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【編集後記】
何を持って「強み」とするのかは、
くくりが大小ありますが、少なくとも、
自分のどんな行動が周りの役に立っているのか、
感謝をされているのか、卓越しているのかは、
把握をしていく必要があると私も改めて思った次第です。
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