配信日時 2021/10/06 09:30

成功には「1つの卓越×いくつかの有能さ×多くの並以上の能力」が必要である【カレッジサプリ】

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令和3年10月6日(第2785号)


成功には「1つの卓越×いくつかの有能さ×多くの並以上の能力」が必要である


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2311字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
また研修の企画・作成など。



さて、本日のお話です。

”強みにフォーカスをする”。

このことの大切さを語っている人物は
かの有名なピータードラッカーです。


今日はそんなドラッカーの話から、

「成功するために
 どのように強みを育てればよいか」

について

ドラッカーの様々な言葉の紹介と共に
気づきと学びを、皆さまにご共有させて
いただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは



【成功には「1つの卓越×いくつかの有能さ×多くの並以上の能力」が必要である】



それでは、どうぞ。



■マネジメントの父と言われた
ピータードラッカーは、
こんな言葉を残しています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。
 弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。
 強みに集中し、卓越した成果をあげよ』

(出典:「マネジメント」 P.F.ドラッカー)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とのこと。


うーん、実に染み入ります。

この言葉を見るたび、

「強みを磨くこと」

の大切さを、説得力と
感じさせられる気がします。



■しかし、実際のところ
こんな声も多いようす。

たとえば、

「いやいや、とはいっても
 強み以前に、出来ないことだらけの人は、
 
 弱みもなんとかしないと
 いけないんじゃないですかね?」
 
という疑問です。


私も研修などでこの話をすると
管理職の方からしばしば耳にしたりします。



■結論としては、

「致命的な弱みは
 ”是正する”必要がある」
 
と考えます。


「強みにフォーカスをすること」は
前提です。

なぜなら先述ドラッカーが言う通り、

「何かを成し遂げるのは強みだから」

です。


ただし、です。

もし”致命的な弱み”がある場合、
それが強みを帳消しにしてしまうことがあります。


例えば、いくら
トップセールスであっても、

申込書とか見積書とか、
ほぼ確実に間違えるみたいな状況だと
営業にも集中できず、周りにも迷惑をかけ

結局、”強み”の発現を
阻害してしまうことだってありえます。

それは、実にもったいない。

そして求められる価値を
創出できていないことになります。




■ゆえに

”致命的な弱みは是正する”

必要はあるかと思います。

ただし、

「弱みはいくら強化しても
 平凡になることさえ疑わしい」

ので、”弱み”は鍛えても
あまり投資対効果がよくありません。



だから基本戦略は

”致命的な弱みは是正する”

ということで

落第しないレベルで
手を打つ、妥協することが
重要になってきます。



■さて、こう見ていくと、

・圧倒的な成果をあげる、
・成功をする

ためには、

「強みにフォーカスをする」

ことが重要である一方、

”致命的な弱みを是正する”など、
それ以外の考え方も影響してくるようです。



■では、それらいかにすればいわゆる
「成功する」ことができるのか?


ここで、ドラッカーの語る、
別の言葉を紹介したいと思います。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『成功するためには
 一点の強みに集中して卓越する必要がある。

 多くの領域において卓越することはできない。
 
 しかし成功するには、
 多くの領域において並み以上でなければならない。
 いくつかの領域において有能でなければならない。
 一つの領域において卓越しなければならない。』

(出典:「創造する経営者」 P.F.ドラッカー)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…とのこと。



■さて、いかがでしょうか。

この言葉、個人的には
「いやはや、まさにそうだなあ」と
感じさせられます。


「人並みに仕事を”こなす”」とか
「与えられた役割を期待通りやっておく」

なもしかすると、
そもそも”強み”になぞ、
フォーカスをスル必要はないのかもしれません。

(いずれ淘汰されそうな気がしますが…汗)


しかし、もし
「成功する」ことを目指すなら


1)1点の強みに集中して卓越する

2)いくつかの領域で有能さをもつ

3)多くの領域で並以上である


ことが必要、というわけです。



■私の周りの、

「この人成功しているなあ」
(あるいは絶対成功しそうだなあ)

という人は、

・一点突破した”卓越した能力”
 +
・周辺領域の”有能な能力”

を持っています。


例えば、ある仲間は、


・エンジニアとして
 専門的なプログラミングのスキルも持っている(卓越)
 
そこに加えて

・他者と良好な関係を築く
 人間関係構築力もある(有能さ)
 
・課題分析力と、簡潔に資料として
 具現化する力がある(有能さ)

さらにいえば、

・バランス感覚も優れており、
 信頼ができる領域を多々感じる(多くにおいて並以上)
 

という方がいたりします。


でも、そんな風に「強み」を磨き、
周辺領域でも伸ばすことで、
「成功」に近づいていくのだろう、

というのは実に納得できるな、
と思うのです。



■そんな観点で考えると、
「成功」を目指すのであれば


「1)1点の強みに集中して卓越する」

= 自分の軸足となる場所を決める
 (主砲・メインの武器を作る)


「2)いくつかの領域で有能さをもつ」

= 周辺領域を開拓する
  (副砲・サブウェポンを持つ)


「3)多くの領域で並以上である」

= 日々勉強。知識・スキルを取得し続ける。
  (防御力を上げる、隙をなくす)


というステップが
必要になるのだろうな、
と思った次第です。


現在大学院にいきつつ、

「色々できる人がいっぱいいるなあ」

と卓越×有能を持っている人を感じて
そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

21世紀に重要視される唯一のスキルは、
新しいものを学ぶスキルである。
それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく。

ピーター・ドラッカー

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【編集後記】
何を持って「強み」とするのかは、
くくりが大小ありますが、少なくとも、
自分のどんな行動が周りの役に立っているのか、
感謝をされているのか、卓越しているのかは、
把握をしていく必要があると私も改めて思った次第です。


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