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令和3年10月1日(第2780号)
大学院プロジェクトで感じた「集団の力と可能性」のお話
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2290字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は4件の打ち合わせ。
その他、研修企画の作成など。
夜は大学院の打ち合わせでした。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
先日から、大学院の秋学期が始まりました。
大学院の学びはじわりと学びが浸透する
”染み入る学び”と言われます。
今日はそんな中での気付きと学びを、
皆さまにご共有させていただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは、
【大学院プロジェクトで感じた「集団の力と可能性」のお話】
それでは、どうぞ。
■人と共に働くというのは
ぶっちゃけ面倒くさいです。
否、正しく言えば
・ものすごく可能性には溢れている。
でも、
・同時に色々と面倒くさいこともたくさんある、
といったほうがよいでしょう。
1人だったら
気楽にできることも、
人がたくさんになってきて
組織が大きくなると、
プロセスも必要になって
人の葛藤もジレンマも膨大になります。
だから、本当に大変なものです。
■正直、私(紀藤)は、
それらことよりも、
多少のリスクがあっても
「自分でやりたいこと、
学びたいことを好きに探求したい」
という道を優先させて
今に至っています。
それらは何が、どちらが
良い悪いではないものではなく、
選択でしかありません。
一方、自分分が出来ていない重たさを抱えながら
前に進んでいる、大組織のマネジャーの方など、
本当に真似できないなあ…と心より尊敬します。
■さて、そんな風に
「1人で思いついたことを
勝手にやりたい」
というスタンスの私(紀藤)でしたが
大学院に入ってから、
少し考え方が変わってきました。
■…というのも、
現在、毎週2-3回くらい
大学院のチームメンバーと
課題のディスカッションをするのです。
そのプロセスの中で、
『集団の可能性』
を感じざるを得ない瞬間が
実に多くあり、驚いています。
そして、それは仕事の進め方にも、
大きく影響を与えている、と感じます。
■例えば、
今の大学院のチームは
こんなメンバーです。
・高校の先生
・ITエンジニア
・中小企業人事
・人材開発子会社の責任者
・そして私
エンジニアも、先生も、
中小企業、大企業など、本当に多様。
男女、年齢もバラバラです。
■そんな中で、
一つの”問い”を考えるにも、
「こんな意見があるのでは?」
「別の観点からだと、こうも思った」
「◯◯についてはどうなのだろう?」
と、それぞれの立場・視点から
色々な意見が投げ込まれるのです。
すると、
その視点はなかった、
そういう見方もあるよね
実際、じゃあどうしようか
と、1人で行うよりも、
「圧倒的にアウトプットの質が高まる」
ことを痛感するのです。
■確かに、
集団で意思決定をすると、
時間はかかります。
ただ、1人ではなく、
またいつものメンバーではない、
多様な人が交わるからこそ
「そういった視点もあったのか」
「そんなやり方もあるのか」
「こんな仕事の進め方もできるのか」
とものの見方の変化が、
驚きとともに訪れるのです。
■集団がもたらす
様々な作用を研究する
「グループダイナミクス研究」
では、個人と集団の違いを
以下のように説明しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【個人と集団の違い】
<個人>
◯メリット
・スピードが早い
・責任が明確になりやすい
・より効率的である
◯デメリット
・創造性、正確性、質が低くなりがち
<集団>
◯メリット
・決定プロセスに異質性をもたらす
・多くの手法や選択肢の検討が可能になる
・多くの人に決定が受け入れられやすい
・創造的かつ正確で、質が高い
◯デメリット
・より多くの時間と資源を費やす
・同調圧力、社会的手抜き、フリーライダーなど
ネガティブな集団力学が働く可能性がある
(参考:スティーブン・P・ロビンス(2009)『組織行動のマネジメント』ダイヤモンド社)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とのこと。
■どちらがいい、というわけではない。
しかし、集団は
「創造的かつ正確、質が高い」
ことが特徴なのです。
集団による「メリット」が
デメリットを上回るためには、
・お互いの関係性
・共通のゴール
・役割認識(人数も含め)
などの条件が必要ですが
それらが揃ったときの力は大きい。
そして、これらのことを見ると、
今の大学院プロジェクトでは、
「集団のメリット」を体験させてもらっています。
つまり、
・決定プロセスに異質性をもたらす
・多くの手法や選択肢の検討が可能になる
・多くの人に決定が受け入れられやすい
・創造的かつ正確で、質が高い
とはどういうことなのか?
を日々感じられ、
集団が織りなす可能性を
味わわせてもらっているのでした。
■そんな感覚を持った
大学院での”染み入る学び”を
得ている今日この頃。
ゆえに、最近は、
仕事の進め方もちょっとずつ変わってきました。
大きな気付きは
【1人で考えたアイデアは、
強い集団には勝てない】
ということ。
頭ではわかっていましたが
感覚で理解してきた、
のはごく最近です。
正直、これまでは
「集団のデメリット」の方を
大きく感じていた。
だから、1人や少数で動くことを
無意識に選んでいたのかもしれません。。。
■しかし、今更ながら、
考え方が変わってきています。
人を巻き込み、意見をもらって、
熱した刀を叩いて鍛えるように
クオリティを高めていく。
たとえ時間がかかったとしても
よリ良い成果が得られる、
それを積極的に選んでいきたい、
とも思ってまいりました。
■もちろん、特定の1人が
ずば抜けた能力を持っていたら別です。
ゆえに、
「最小多様性の法則」
ということで、
メンバー集めの段階から
気をつけることも多々あります。
※参考:「メンバー選びの法則/最小多様性の原理」
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10255/
しかしながら、改めて、
「集団の力と可能性」
とは素晴らしいもので、
もっともっと探求していきたいな
と感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
自他ともに認めあった
頭のいい少数の人間で仕事をするとき、
効果は最大になる。
ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者/1955-)
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【編集後記】
そういった意味で、色々と協力してもらえる人がいること、
本当にありがたいなあ、と思っている次第です。
今の組織はまだまだ少ないですが、尊敬し、認め合っている人と
たくさんの面白い仕事をしていきたいな、と思います。
(いつも関わっていただける皆さま、ありがとうございます)
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