配信日時 2021/09/23 12:05

経営に資するための「従業員満足」を考える【カレッジサプリ】

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令和3年9月23日(第2772号)


経営に資するための「従業員満足」を考える


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1775字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
またリーダーシップ研修などでした。
夜からはコーチング講座の参加。



さて、本日のお話です。

大学院関連で打ち合わせをする中で、
多くの企業において

「従業員満足度」

を指標にしているところ、
やはり多いのだな、

と改めて感じています。


今日はそんな「従業員満足度」について、

(やや大学院生らしく)考えたことについて
皆さまにご共有させていただければと思います。


それでは早速まいりましょう!



タイトルは、



【経営に資するための「従業員満足」を考える】



それでは、どうぞ。



■従業員満足度(ES)が大事。

、、、これについて、
否定する人はあまりいなさそうです。

今でも、

「Great Place to Work(働きがいのある職場)」とか

「エンゲージメントサーベイ」とか

「Well-Being指標」とか

「健康経営」などなど、


その切り口は違えど、

・会社と従業員の関係性
・従業員の心身の健康度
・感情的なつながり

等、従業員の満足度に
視点を当てた指標は数多くあり
益々増えているように感じます。

(厳密に言うと、
 それぞれ違うのでしょうが…
 ざっくり”似た匂い”を感じております)
 
 

■しかしながら、こと

「従業員満足度が大事」

と語るときに、

「なぜ、従業員満足度が大事で
 力を入れる必要があるのか?」

を明確に理解しているか、

というと
意外とふわっとしている方も
多いのかもしれません。


従業員満足度を高めると、
どんなメリットがあり、

そして自社は何を狙って
従業員満足度のサーベイを行っているのか…

このあたりは一考の余地がありそうです。




■、、、さて、では、

理論的に「従業員満足度」は
どのように語られているのでしょう?


「組織行動論」において


『職務満足』


という言葉がありますが、これは

”自分の職務およびその環境に関する
 満足度を示す概念”

とされています。


「従業員満足度」も色んな測り方がありますが、
この職務満足は近い概念といえそうです。



■そして、組織行動論において
「職務満足を高める要因」には


・精神的にやりがいのある仕事
・公平な報酬
・支援的な作業条件
・上司や同僚との人間関係


があることがわかっています。


そして「職務満足」を高めると
以下の影響があることも知られています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<職務満足を高めることによる影響>


1)顧客の視点:顧客満足(CS)の向上

2)組織の視点:離職の防止、欠勤の低下、労働災害の低下
        組織市民行動(役割以外の望ましい行動)の増加

3)個人の視点:心身の健康、生活満足のアップ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

、、、とのこと。


一方、

”「職務満足」を高めたとしても、
 「個人業績」とは弱い相関しかない”

こともわかっています。


ゆえに、

「従業員満足度(≒職務満足)を高めれば
 一生懸命頑張って、成果を出してくれるか」
 
というと、そういうわけでもない、
というのも興味深いです。



■、、、と、少し
「従業員満足度」について
組織行動論の観点から見ていました。


それを踏まえて、


「従業員満足度(≒職務満足)を高めることで
 特に何を得ようとしているのか?」

 
を考えてみるとどうだろうか、

と思うわけです。



もちろん従業員満足が高まったら、

顧客の視点でも、
組織の視点でも、
個人の視点でも、

いいことがあるのはわかる。


しかし、
「全部大事」というのは、
「どれも大事ではない」とも近しく、


その中でも、
自社の経営戦略にとって

「特に何が大事なのか?」

を問うことは、

少なくともサーベイを取っている
特に人事やマネジメント層にとっては、
重要なことではないか、

と思われます。



■「なぜなんのため?」という
根本の部分はつい忘れがちです。


今回の従業員満足度の話も、
多くの企業で取られているものだからこそ、


「従業員満足度(≒職務満足)を高めることで
 特に何を得ようとしているのか?」


を考えることは大事なのでしょう。。

 

■儲からない仲良しな会社では

長期的に「職務満足」を実現する

・精神的にやりがいのある仕事
・公平な報酬
・支援的な作業条件
・上司や同僚との人間関係

も得られなくなるでしょうから、

「手段が目的化する」ことの危うさを考えつつ、
こういった仕組みは考える必要があるのだろうな、

と思った次第です。

「経営に資するための従業員満足」。

大事です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

孤独では、精神は満足に働かない。

ジョージ・オーウェル

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【編集後記】
これから大学院で「経営戦略論」や「戦略的人事実務論」など
私(紀藤)の苦手とする領域が増えてきそうです。
頑張って、自分の新しい領域を確立したいと思います、、、!


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