配信日時 2021/09/05 22:57

今週の一冊『コーチング入門 第2版』【カレッジサプリ】

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令和3年9月5日(第2754号)


今週の一冊『コーチング入門 第2版』


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2115字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、
お勧めの一冊をご紹介させていただく、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は

====================

『コーチング入門 第2版』

本間正人(著)/日本経済新聞出版
https://www.amazon.co.jp/dp/B079GQP7V6/ref=cm_sw_r_tw_dp_BF1QMKJCZDR3BZ6R1EA2

====================

です。



■「コーチング」は、
よく知られた、代表的なマネジメント技法の
一つになりつつあるように思います。

始まったのは2000年代ですが、
最近ではオンラインのコーチングサービスを始め、

企業でも”コーチング”という
キーワードが多く知られるようになりました。


そして、このメルマガでも
「コーチング」を題材に、
いくつかご紹介してまいりました。


※参考バックナンバー:
「コーチングの技術を3週間で身につける!コーチングシリーズ」
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10061/



■ちなみに最近は、
プロのコーチとしての資格を取る人も増え、

同時にそれらを育成する機関も
数多く存在するようになりました。

プロフェッショナルコーチといえば

・国際コーチング連盟(ICF)

は1番有名な国際資格でありますし、

日本で言えば

・CTI(CoachingTraining Institute)
・コーチエイ

などは大手のコーチ育成機関として
知られています。


需要が高まる中で様々な流派も登場し、
「何を大切にするか」という“色“も
育成機関ごとに出てきている、、、

そんな現状が「コーチング業界」かと思います。



■さて前置きが少し長くなりました。

では、そんな今において、

「コーチングとは何か?」
「その歴史は何か?」
「どのような種類があるのか?」

といった

”コーチングの概念や歴史“

について、そして、

「コーチングの基礎的なスキルには
 どのようなものがあるのか?」

という

“コーチングの基礎的なスキル“

について、

論理立てて、
シンプルかつわかりやすく
解説してくれている凝縮された一冊が

今回ご紹介している『コーチング入門(第2版)』です。



■たとえば、

”コーチングの種類”

の解説について。

なんとなくごっちゃにしがちなものも、
きちんと定義をして、説明してくれています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<コーチングの種類>

(1)ビジネス・コーチング(Managerial Coaching)
企業の管理職・監督職が、コーチングのスキルを活用し、
日常のマネジメントの中で業務目標を達成しつつ、
部下・後輩の指導育成に取り組むことを指す。

(2)プロフェッショナル・コーチング(Professional Coaching)
プロのコーチが、クライアントから報酬を受け取り、
目標達成や問題解決のサポートを行うことを指す。

※その中にも、
 ・パーソナルコーチング・・・個人向けのコーチ
 (趣味や生きがいの想像、家族関係など多岐にわたる)
 ・エグゼクティブコーチング・・・企業のトップや経営幹部向け
 (企業経営に関するものが多く、マネジメントの経験や知識が有効)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

等の説明をしてくれています。


正直、コーチング本は、
これらのことを一緒くたにしているものも多く、

改めて概念として整理されると、
色々な流派や種類が増えている中で
整理をすることができるもの。

丁寧に記載されていることに
私(紀藤)は小さな感動を覚えていました。



■また、

“コーチングの基礎的なスキル“

についても同様です。

これも細かく分けると、
膨大な内容になってしまいます。

ただ、この書籍ではあえて

コーチングのスキルは

(1)傾聴
(2)承認
(3)質問

の3つである、


と絞り、
そこから派生する形で
具体的な技法を展開する形で整理をしてくれています。

たとえば、
「(1)傾聴」も“5つのポイント”とし、

「か」:環境を整えよう(聞きやすい空間を作る)
「き」:キャッチャーミットを準備しよう(相手の話を受け止める言葉を持つ)
「く」:繰り返し、あいづち、うなづきを入れて
「け」:結論を急がない
「こ」:心を込めて

と端的に整理をします。



■また、
「(3)質問」についても、
“7種類の質問“とし、

1、YES/NOで尋ねる質問
2、YESを引き出す「念押し、確認」の質問
3、NOを引き出す質問
4、自由回答で意見を尋ねる質問
5、自由回答で事実を尋ねる質問
6、選択肢を選ぶ質問
7、数字で答える質問

というように、、
基本的かつ重要なところを
端的にまとめてくれています。


長く書くことは出来ても、
ポイントを凝縮して絞るのは、
実に難しいもの。

その中で、この一冊は、

”エッセンスを凝縮した
 バイブル的は一冊”

と私は感じました。


 
■コーチングは、実に深いです。

奥深さ、そして可能性、難しさから、
私(紀藤)の師匠は

「コーチングに入口あって出口なし」

と言っていましたが
大変、納得します。


それくらい深い世界であるがゆえ、
なんだか複雑になりそうですが、


今回ご紹介の
『コーチング入門』を読めば、

あらゆるコーチング育成機関で言われている、
基礎情報を網羅できると、私は思います。

(個人の感想です)



■この著書で言っていることを、

自分が実践を経て、
具体的に使いこなせるようになれば、
相当のレベルにもなるのでしょう。


「コーチングを初めて学ぶ方に、
 一冊だけご紹介する」


というのであれば
個人的に今回の一冊を
ぜひお勧めしたいな、

と思った次第です。

私も、もっともっと
振り返りつつ勉強したいと思いました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<今週の一冊>

『コーチング入門 第2版』

本間正人(著)/日本経済新聞出版
https://www.amazon.co.jp/dp/B079GQP7V6/ref=cm_sw_r_tw_dp_BF1QMKJCZDR3BZ6R1EA2

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【編集後記】
これからこの著者の本間先生のコーチングのワークショップを
9月に3回に亘って受ける予定です。実に楽しみです。


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