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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和3年8月23日(第2741号)
「きらきら星」から、熟達とはなにかを考えた
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2213字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は
月1で習っているピアノのレッスン。
その他昼寝やら、2件の打ち合わせなど。
*
さて、本日のお話です。
先日ピアノのレッスンに行きました。
その中から「熟達をすること」について
感じることがありましたので、
本日はそのお話からの学びと気付きを
皆様にご共有させていただければと思います。
それでは早速参りましょう!
タイトルは、
【「きらきら星」から、熟達とはなにかを考えた】
それでは、どうぞ。
■半年前から通っている
ピアノのレッスン。
大人の習い事は、楽しいものです。
自分から選んでやっているので、
やらされ感はゼロで、学びもいっぱい。
学びは日常に転がっていることを
教えてくれています。
※これまでも多数、メルマガに紹介してまいりました。
以下いくつかご紹介までに…
◯ピアノは肘と脇で弾くんですよ
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10192/
◯たかが問い、されど問い 。ピアノの先生から学ぶ「伸びる教え方」
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10092/
◯25年ぶりに、ピアノ教室に通い始めました
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10049/
■そんな中、弾いている曲も
若干飽きてきたので、
「先生、お勧めの曲ありませんか?」
と聞いたところ、
「”きらきら星”とかどうです?」
と勧められたのでした。
■きらきら星か、、、。
さすがに簡単すぎじゃね?
と思いきや、詳しく
聞いて見ると違いました。
『きらきら星変奏曲』
といって、モーツァルトが
作曲した曲でした。
曰く、
実はきらきら星は、1778年当時
フランスで流行していた恋の歌が元であり、
それが日本では童謠の「きらきら星」として
知られるようになった、とのこと。
シンプルなあのメロディ、
ド・ド・ソ・ソ・ラ・ラ・ソ・・・
が合計12の変奏曲になっており
演奏時間は12分間。
後半に行くほど難しくなってく、
ロールプレイングゲーム的な曲です。
※Wikipedia「きらきら星変奏曲」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%82%89%E3%81%8D%E3%82%89%E6%98%9F%E5%A4%89%E5%A5%8F%E6%9B%B2
■ということで、
練習を始めてみました。
そして、その曲を
早速、レッスンで弾いてみました。
まずは「レベル1」。
めちゃ簡単です。
しかし、一番簡単な
シンプルなところを弾いた時に、
先生より、
「うーん、ちょっと重たいかなあ・・・」
と問われました。
「ちょっと重い感じがします。
もうちょっと軽く弾けますか?」
と先生よりリクエスト。
■その後、何度かトライしてみて
・もうちょっと響かせる感じ
・もうちょっと柔らかい感じ
・右手のメロディが主になる感じ
と、いろいろな表現を持って
弾き方のリクエストを頂き、
手汗を書きながら、
弾こうとしてみたのでした。
、、、ただ、正直なところ
「ぶっちゃけ”柔らかい感じ”が
よくわからない」
というのが本音。
「先生、どんな感じが、
ちょろっと弾いてもらえます?」
と思わずいいます。
■そこで、先生がちょろっと
「こんな感じですかね」
と弾いてくれました。
すると、同じ楽器なのに、
まるで違った響きを持って聞こえる。
(え、こんな表情豊かに
ド・ド・ソ・ソ・ラ・ラ・ソが
聞こえるのか・・・)
と驚きを覚えます。
すごいっすね、と私がいうと、
「シンプルなメロディほど
難しいし、奥が深いんですよねー」
と先生。
私はいたく、感激しました。
「先生なんだから、
そりゃ当たり前だろ」
と言ってしまえばそうなのですが、
私はその様子を見て、
プロフェッショナルと素人の差を、
まざまざと認識させられた気がしました。
■話は変わりますが、
「エスキモーは雪の表現を
20種類以上持っている」
という話があります。
例えば、
・「降雪=カニク」
・「溶かして水にする雪=アニウ」
・「積雪=アプト」
・「きめ細やかな雪=プカク」
・「吹雪=ペエヘトク」
・「切り出した雪塊=アウヴェク」
など。
これを「語幹」として、
派生語を含めると20種類強ある、
とかなんとか。
(参考:宮岡伯人『エスキモー 極北の文化誌』)
その”道のプロ”は、
表現が多彩なのです。
■あるいは、お魚の「ツナ(tuna)」。
まるっと、マグロ属の魚を
総称する英語です。
魚がさほど親しみがない人は
「マグロ=ツナでしょ。
ツナ缶にすれば全部同じ」
となるかもですが、
魚好き、漁師から言わせれば愚の骨頂。
マグロと言っても、
・クロマグロ(本マグロ)、
・タイセイヨウクロマグロ、
・ミナミマグロ(インドマグロ)
・メバチマグロ、
・ビンナガマグロ(ビンチョウ)、
・キハダマグロ、
・コシナガマグロ、
・タイセイヨウマグロ
と8種ある(そうです)。
そんな中で、
「マグロ=ツナ」と一括にされると、
「そりゃ、違うわい!」
と言いたくなるでしょう。
なぜならその道のプロ(?)は
「違いがわかるから」です。
■これらの話と、
ピアノの話をかけ合わせて、
要は何が言いたいのか。
それは、
”その道のプロは
「繊細な違いを見分ける目」を持つ”
ということです。
マグロの違いもそう。
雪の違いもそう。
ピアノの音色の違いもそう。
ワインも盆栽も、全部そう。
「その道のプロと素人は、
違いを見分ける目を持つ」。
このことは、
以前からも認識しておりましたが
ことをピアノの先生との対話の中で、
改めて感じさせられたのでした。
■とすると、
道を極めるステップとは、
『「繊細な違いを区別する目」を
獲得していくこと』
です。
当時わからなかった、
微細な違いが
以前よりわかるようになっているかどうか。
それが
”大人の成長”
というやつだと思います。
芸術の世界だけでなく、
営業でも、
研修講師でも、
文章の執筆でも、
マネジメントでも、
あらゆる領域に
同じことが言えるのではないかと。
■ゆえに、
過去の自分と比べて
『「繊細な違いを区別する目」を
獲得しているか』
これを、
成長のマイルストーンとすること。
この視点が、自らを磨いていく上で
とても大事なのだな、
と改めて思った次第でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
ゆうゆうと焦らずに歩む道にとって長すぎる道はない。
辛抱強く準備する者にとって遠すぎる利益はない。
ラ・ブリュイエール(フランスの思想家/1645-1696)
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【編集後記】
コーヒー豆を挽いて飲んでいます。
エチオピア(アフリカの方)はコロンビア(南米)に比べて
ワイルドな感じがします。地域の違いがあって面白いです。
(飲みすぎて胃が持たれております・・・汗)
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