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令和３年８月２１日(第2739号）


人は経験から学ばない。リフレクションから学ぶんです


株式会社カレッジ　紀藤康行
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（本日のお話　1713字／読了時間2分）


■こんにちは。紀藤です。

昨日は大学院の授業。
その他打ち合わせ2件でした。

昨日の授業では「組織開発」をテーマに、
私自身がこれまでやってきた実践を
理論で紐解き直しております。

ただ、たったそれだけといえばそれだけなのに
その学びのインパクトが予想以上に大きく（！）
自分でも驚いております。


ということで、
今日は「振り返りの力」について
改めて学びと気づきをご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう！

タイトルは、


【人は経験から学ばない。リフレクションから学ぶんです】


それでは、どうぞ。



■「経験学習」という
言葉があります。

要は、

”人は経験をし、
振り返ることで学ぶ”

という話。

有名なところだと、
『コルブの経験学習モデル』
があります。

ここでこのお話の詳細を語ると、
ものすごーく長くなってしまうので、
少し割愛させていただきます。


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■いずれにせよ、

「学びには経験が大事」

ということは声高に言うものでもないくらい、
ごくごく当たり前のことであることは
皆様も肌で感じられていることでは、
と思います。

（ですよね？）



■とはいいつつ、先日


『人は経験から学ばない。
　リフレクションから学ぶんです』
　　
　
と聞いたとき、改めて
ハッとさせられた思いがしました。

ポイントは、

「闇雲に経験をしても意味がなく、
　その経験を”リフレクション”したその時が大事」

ということ。

つまり、経験を経て
　　
　１，どんな体験だったのか？
　２，具体的な学びは何だったのか？
　３，さらには本質的な学びは何だったのか？
　４，それを今後どう活かそうとおもうのか？
　
と深く考えた、”その時”にこそ、
深い学びが生まれる、、、
　
この話は、ただ
「経験から人は学ぶ」

だけでは語れない、
細かいニュアンスの違いがある

と思ったのでした。

ですので

”経験ではなく、
リフレクションから学ぶ”。

これが正しい表現なわけです。



■例えば、私（紀藤）の話ですが、
先日、こんなことがありました。


今回、大学院の授業で
「組織開発の事例」をグループでまとめる
というお題がありました。

そこでは、
私が1年ほど前に関わらせていただいた
組織開発（システムコーチング）の案件を
お題にすることが決まりました。

チームメンバーは5名。

そしてその時の私が関わった
組織開発のプロセスについて、
多くの頭脳を持ち寄って、振り返りを行いました。


・具体的に、どのような
　アクションを行ったプロセスだったのか？
　
・効果が出たが、どのような働きかけが、
　なぜ効果につながったのか？
　
・自分が関わった”介入”だけではなく、
　”企画”についてはどのような影響があったのか？
　
・結局、この事例から持ち帰るべき、
　重要な学びとは何だったのか？
　
、、、などなど。

それを、その時の
クライアントの社長にも協力を頂いて、
一つずつ紐解いていきました。



■すると、1年前たった今。

それくら「経験をしたその時」から
時間は経っているのにも関わらず、

「まるで”質の違う学び”を得た・・・！」

と感じたことに、
驚きを覚えたのでした。


多くの人の視点を受けた上で、
改めてその時の体験をリフレクション（内省）する。

そのときにこそ、学びが起こることを、
自分自身でも体感したのでした。


、、、と、そんな背景もあり、

【人は経験から学ばない。
　リフレクションから学ぶ】

ということに深く共感を覚えているのでした。



■日々私たちは経験を通じて、
様々な事を考えます。

ただ、立ち止まって振り返り
その出来事をリフレクションする機会は、
あまりないものでです。

しかし、内省をすることで、
その学びはどんな意味を持つのか、を
自分に落とし込み、

「学びをタグ付けする」

ことができるようになります。

そうやってタグ付けしたものは
記憶に残りやすくなりますし、
そうすれば当然、行動にも移しやすくなります。


まんじゅうにはお茶、
餃子にはビール、
織姫には彦星、

の王道のセットのごとく（？）

”「経験」には、
「リフレクション」をセットで”　。
これが学びを自らの資産に変える
ポイントであるな、

と思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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＜本日の名言＞

すべての日が、それぞれの贈り物を持っている。

マルティアリス（古代ローマの詩人/40-102)

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【編集後記】
今日は終日研修でした。
これも、リフレクションしてこそ血肉になります。
自分の研修を振り返るのは、少し億劫ですが、
これも振り返って、毎日との体験というギフトを、
きちんと消化していきたいな、と思いました。


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