配信日時 2021/07/17 22:57

「自分は何も知らない」という成長痛【カレッジサプリ】

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令和3年7月17日(第2704号)


「自分は何も知らない」という成長痛


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1997字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

本日土曜日は終日、
某大学のゲスト講師をお招きしての、

「リベラルアーツを探求するワークショップ」

の実施でした。

実施を経て、反省と内省をしつつ
感じることがありましたので、

今日はその気付きについて、
皆さまにご共有をさせていただければと思います。

それでは早速参りましょう!


タイトルは、



【「自分は何も知らない」という成長痛】



それでは、どうぞ。



■本日のワークショップ。

「リベラルアーツ探求ワークショップ」

ということで、これまでも
4~5回ほど行ってまいりました。

なので、プログラムとしては
ある程度形はできています。


ちなみに、前半が
私(紀藤)のパート。

リベラルアーツの概要をお伝えしたり
歴史や経済などの入り口的な話を
簡単にお伝えします。


そして後半がメインで、
ゲスト講師を招いてのセッションです。


ゲスト講師の方は、
お世話になっていた英語の先生で、

ドラッカー・スクールこと
クレアモント大学のMBAを卒業され、

現 桃山学院大学経営学部
ビジネスデザイン学科 特任教授 他

を務められている藤田勝利さん。


(おすすめ本『新版 ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』
藤田 勝利(著)
 https://www.amazon.co.jp/dp/B091TGT9PP/ref=cm_sw_r_tw_dp_0TGG5HSS5WEFE3FS9MM5
 
 
 
■こんなワークを今回も
実施をさせていただいたのですが、


「リベラルアーツ」の
ワークセッションをやると、


回を重ねるごとに安定するとか
自信を得るというよりも、

むしろ気持ちが揺れ動くことに
気が付きました。


それは、

「こんなに無知な自分が
 語ってよいのだろうか」

という思いです。

すべての発言に

「自戒を込めて…ですが」
「自分を含めて言い聞かせていますが、、」

が枕詞にこれほどつくこと、
そうそうないだろう、

と思ってしまうほど。



■その理由は、シンプル。

お伝えした通り、
回を重ねれば重ねるほど、


【自分が何も知らないことを痛感する】

 
からに他なりません。


おそらく、以前よりも
知識もものの見方・考え方は
広がっているはず。

バリエーションも増えて。
確実に成長していると思われます。


なのに、痛みはましていく。

成長したがゆえ、

「自分はこんな事も知らず
 堂々とあんなことを語っていたのか・・・」

と気づいてしまい、

タオルケットを頭から
かぶりたくなるような気持ちに駆られます。


格好良く言えば、

『無知の知』

と言うやつでしょう。



今回の、

「リベラルアーツを探求する
 ワークショップ」

と向き合いながら、
そんな思いを感じたのでした。



■ちなみにこの現象、


【「自分は何も知らない」という成長痛】


最近、よく起こっています。



もちろん、やるからには
奥底にその思いがあっても、

最大限できることは伝えるよう
できることは全てやります。
気持ちを込めます。


しかし一方、例えば大学院にて

人材開発・組織開発を学ぶ中で、
これまで知らなかった様々な知識、

リーダーシップの話、
チームビルディングの話、
組織の話、
データ分析の話

…などと出会う度に、

「自分はいかに部分しか
 見えていなかったのか」
 
を思い知る自分もいる。


まさに、

【「自分は何も知らない」という成長痛】

というのにふさわしいです。



■しかし、これは言葉通り、

実は健全な”成長痛”であるのです。

成長があるから、痛みがある。


むしろ本当に恐れるべきことは


「今の環境で十分やっている」

「自分には学ぶことがない」


と思ってしまうことでしょう。


しかし考えてみれば、
プロフェッショナルとして、

自分が立っている場所を、
深く深くほろうとしたら

”「今の自分」で完璧であるはずもない”

のです。

(少なくとも私は)
そう、思います。


プロフェッショナルになればなるほど、
まだまだ学ぶことはあるはず。



■そう考えてみると、


「自分が何も知らないと気付く」


というプロセスは、
短期的には痛みを伴います。

居心地も悪くてモヤモヤします。

でも、それこそが、
自分が以前よりも成長しているという、
何よりの証拠になっているのでは…

 
そんなことを思ったのでした。



■今回のワークショップの
参加者からも、


「自分が学んでいないかわかった」
「知らないことだらけであると気づいた」
「学び続けることの大切を知った」

などのコメントがありましたが、
今の気持ちとは、

”モヤモヤ”
”焦りや不安”

であろうと思います。


ただし、その違和感、
ギャップがあるからこそ、
成長するのもまた事実。



何も知らないことを認め、その上で、

今よりも少しでも学び、
視野を広げられるように、

学び続けていくことが、
重要なことなのであろう、

と思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

変化はつらい。だが、ビジネスの世界では避けがたいことだ。
あなたに残されているのは、名残惜しいだろうが、
過去に別れを告げることだけだ。

ジャック・ウェルチ(米国の実業家/1935-)

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【編集後記】
人生100年。そこまでいわずともあと30年は働いていく(気がする)。
まだまだできることも経験できることもあるはず。
まだまだこれから。

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