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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和3年7月16日(第2703号)
表向きの自分と裏向きの自分
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1997字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は「スゴい人物観察会」の開催。
思想史研究者である波多野瞭さんから
”自己紹介を哲学する”という
実に興味深いテーマでお話いただきました。
ご参加頂きました皆さま、
ありがとうございました!
*
さて、本日のお話です。
昨日のイベントで思想史研究者の
波多野さんのお話を聞きつつ、
「人には様々な側面がある」
ことを改めて考えておりました。
今日はそのお話について
気付きを皆さまにご共有させて
いただければと思います。
タイトルは、
【表向きの自分と裏向きの自分】
それでは、どうぞ。
■人には「役割」がありますね。
特にビジネス社会において
成果を求められる環境にいる人たちにとって、
”仕事上の役割”
(課長・部長など)
の影響は大きいです。
当人も、その「役割」を
意識的にせよ、無意識的にせよ、
演じているところがあります。
■一方、個人がその役割しか
もっていないとしたら、
もちろんそんなことはありません。
”父親としての役割”
”少年野球の監督としての役割”
”ボランティアの担当”
など色々な側面があります。
それらのものは、
「仕事上での役割」を演じているときは、
特に必要ではないので
見せていないだけ。
ただ、
1つの役割だけで動いていると、
便利ではありますが、
時に冷淡な人間と思われたり、
何を考えているかわからない、
と思われることもあります。
■しかし、ふとした瞬間
例えば、社内の人と
バーベキューにいったりして
(今はないかもですが)
いつもは強面の上司が、
”穏やかなパパ的”な役割をしていると、
不思議と”一個人”として見えてきて、
妙に親近感が湧いたりします。
このあたりの話は、
まあ、感覚的にも
知識としても知られているところでは
ないでしょうか。
■ここでもう一つ
深めてみたいと思うのが、
”自分が好んで見せる側面”
(表向きの自分)
と
”自分が嫌悪する側面”
(裏向きの自分)
もある、事も考えたいのです。
■例えば私(紀藤)は、
メルマガにおいては
”自分が好んで見せる側面”
(表向きの自分)
を選んで出しています。
具体的には、
・できる限り前向きにいる
・ネガティブなことを書くときも
学びや気付きに変えてお届けする
・日々、自己啓発的な姿勢を見せる
というスタンス。
■その事によって、人に、
・前向き、素直
・勉強熱心、努力家
・色々知っている
と”思わせたい”という
自分がいるわけです。
(一方、思慮の浅さを感じて
・深みがない人間
・自己開示しすぎの浅はかな人間
と思われる方もいるでしょう)
どう判断されるかは、
見る方の考え方によるかと。
■じゃあ、私(紀藤)が
「どういう人間なのか」で言えば、
他にも色々いるわけです。
例えば、
ずるい自分、
打算的な自分も
極めて面倒くさがりな自分、
などがいて、
基本1人のときに
顔を出してきます。
それは言うならば、
『裏向きの自分』
みたいなイメージ。
それは出したとて、
誰かをハッピーにするものでもないし、
自分も得をするともあまり思えない。
ゆえに、ひっそりと
自分の中に住まわせて、
同居し続けていくわけです。
でもたまに(しばしば)
”うっかり外出”してしまったり
見る人から見れば、
”明らかに裏向きの私(紀藤)が透けて見える”
ものです。
■ここでお伝えしたいことは、
人は「役割」
「課長」の役割
「父親」の役割
という社会的レッテルで表すことが
できるものに加えて、
「表向き・裏向きの自分」というように、
・前向きな側面
・悲観的な側面
・過去の痛みを抱えた側面
など、いくつもの側面を
持っているということになります。
これは、皆口に出さないだけで、
あることは感じているものです。
■そして、
「面白いな」と思うのが、
それらの色んな役割や色んな側面、
すなわち、
『「”色んな自分”を語り合うこと」で
関係性を深めることができる』
ことです。
「人にはいろんな側面がある」
と言えばそれだけです。
「それを聞いたからどうなるの?」
で終わる人もいるでしょう。
ただ、表面ではなく、
深い部分を見せあうと、
「この人のことがわかる」
(=仲間である)
という感情が芽生えるものです。
そして、感情は意志や行動にも、
当然影響を与えるものです。
ということで、
「色んな自分を語り合う」ことで、
・仕事で話しやすくなった、
・相談しやすくなった、
ことも起こる。
ゆえに
「深い対話は、やっぱり大事だなあ」
と思ったのでした。
■と、いうことで、まとめると
・人は色々な役割がある
・仕事上の役割もあれば、
プライベートの役割もある
・前向きな自分、後向きな自分、
ビビリな自分など、様々な顔の自分もいる
・多様な自分は、皆持っている。
しかし普段は「便利な表向きの役割を演じて」いるもの。
・ただし、様々な自分を見せ合うことで、
「この人にもそんな側面があったのか」という
気づきが生まれ、理解・共感、仲間意識が生まれる
・日常の行動にも影響があり
相談しやすくなる、話しやすくなる、等の
行動変容も生まれるであろう。
というお話でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
海よりも広いものがある。それは空だ。
空よりも広いものがある。それは人の心だ。
ヴィクトル・ユーゴー(フランスの詩人・小説家/1802-1885)
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【編集後記】
今日のような話は、
社会的アイデンティティ(所属している集団から自分が何者かを定義する)
個人的アイデンティティ(自分の性格、来歴から自分が何者かを定義する)
という話にも関わってくるのでしょうが、
まだうまく紐付けて言葉にできません。
言語化のレベル、もっと高めていきたいものです。
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