配信日時 2021/06/20 15:25

今週の一冊『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』【カレッジサプリ】

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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和3年6月20日(第2677号)


今週の一冊『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』


株式会社カレッジ 紀藤康行
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◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、

 外資系人材会社(FranklinCovey)を経て、
 人材開発・組織開発の会社を経営する著者が、
 
 世界の名著や理論、体験談や元にした
 「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

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 皆さまの1日を5%元気にする
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 ことを目的とし、2600日以上にわたって毎日お届けしている、
 500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。

 熟読するも読み流すも、ご自由な形でご活用下さい。

 ★紀藤康行プロフィール   https://www.courage-sapuri.jp/profile/

 --------------------------------------------------------------------------

(本日のお話 2799字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、
終日キャリアワークショップの実施。

ご参加者の皆様のアンケートでも
「キャリアついてあまり考えていない」
という結果も半数ほどでしたが、

やはり節目節目で立ち止まり、

これからの未来、
5年10年でどうなっていくのか

その中で自分は仕事生活において
どうありたいのか、

そのためにどのように
自分が変わっていく必要があるのか

、、、など考える事は
本当に大事なことだよな、

と私自身思った次第。


(そして、ご参加いただきました皆様、
 土曜日の貴重な時間に、ありがとうございました!)
 



さて、本日の話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は

=========================

『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』

中原淳+パーソル総合研究所(著)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4334043860/ref=cm_sw_r_tw_dp_WNV8W1NDSYAQ3PJPS9JF

=========================

です。



■さて、皆さまは
「残業」されていますか?



コロナ禍になって
リモートワークも増えて

”プライベートとの境目がなくなって
 むしろ残業が増えた”

という方も耳にしますが、
実際のところどうでしょう。



■私の「残業エピソード」で言えば、
新卒で働いた飲食チェーンを思い出します。

22歳の当時。

神奈川県にある居酒屋店舗で
深夜3時くらいでしょうか。

レジまわりで、
お店の締め作業をしていた際、

当時のY店長から、
ふいにこう風に言われたわけです。


「いやー、紀藤くん、
 僕たち絶対成長してるよね。

 だって、こんなに働いてる人いないよ?
 頑張ろうね」


、、、と。

そうですね、、、と答えつつ、
何となく釈然としない想いが
私の中にはありました。



■その理由の1つ目が、

「毎日ひたすらフライパンふったり、
 レタスを切ったりしているけど、
 果たしてこれを”成長”と呼ぶのだろうか?」
 
という疑問があったこと。

(料理は作るの早くなりましたけど)


2つ目が、その時のY店長が

アルバイトや社員から
尊敬されているというよりも、

「Y店長、もうちょっと
 頼りがいがあったらいいのに」
 
と言われるタイプの方でしたので、

なんだか店長本人自身が、
自分で「成長していると言い聞かせている」ように
新卒ながら聞こえたこと。



■ゆえに、


「僕たち絶対成長してるよね。
 だって、こんなに働いてる人いないよ?」

 
という言葉だけが、
やたらと耳に残り、

十数年経った今なお、
その時の感覚とともに鮮明に思い出されます。



■思い出してしまったので、
もう一つ関連してエピソードです。


その飲食チェーンの全体会議において、
当時の経営陣が

”店舗で働く社員の人たちが、
 最近のニュースなどを全然知らない”
 
ことについて


「(新聞読んでいないことについて)
 現場に集中してるんだな。
 そんなお前だが俺は大好きだ!!」
 

と言っていたこと。


その幹部の方は激励のつもりで
お話されたと思いますが、

聞いていた私は、


「世の中のニュースを知らず、
 新聞に書かれている事も知らないような状況で
 これまた”成長”と言えるのだろうか?」
 

とも思ったのでした。



■、、、と私のエピソードが
やたら長くなってしまいましたが、

今回ご紹介の『残業学』の書籍によると、
このような説明がされています。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・「残業麻痺」状態で働いている人は
 「自分の成長のために残業している」と感じる割合が
 「残業麻痺」をしていない人に比べて『4.2倍』も多い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とか、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・長時間残業の日々が続き、職場内だけで仕事をしていると
 その職場で必要なスキルは磨かれていく一方で、
 新しいスキルを学ぶことができなくなります。
 
 残業なしの人に比べて、
 週60時間以上働く人(月80時間以上残業する人)は
 
 学習・趣味・自己啓発・社会参加活動などの時間が
 『約4割』も削られています。
 
 また「視野の幅が狭くなってしまう問題」がもあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
  
など。

前者の「残業麻痺」の話は、

「僕たち絶対成長してるよね。
 だって、こんなに働いてる人いないよ?」

のエピソード。


「視野の幅が狭くなってしまう問題」は

「(新聞読んでいないことについて)
 現場に集中してるんだな。
 そんなお前だが俺は大好きだ!!」

のエピソード、、、

まさに当てはまっていたな、などと
振り返り思ったのでした。



■、、、まあ、
このあたりの余談は置いておきつつ

私のエピソードを
長々と紹介してしまいましたが

皆さまの中にも心当たりがある方も、
いらっしゃるかもしれません。


そして今回ご紹介の『残業学』は、

悩ましく、今なお囚われがちな
「残業」をテーマにした書籍です。


特徴は、

”大規模調査によるデータと
 分析した研究結果”
 
を元に

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1,残業がどこでどのくらい起こっているのか(what)
2,残業が起こってしまうメカニズムと功罪(why)
3,残業いかに改善することができるのか'(how)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

についてエビデンスベースで
説得力をもって語っていること。

加えて、講義形式で
笑えるイラストも多く、

実にわかりやすく
まとめてくれています。



■読み進める中で

なぜ、「残業成長神話」が
起こってしまったのか?

それを日本の高度経済成長や
歴史的な背景と照らし合わせて考察したり

残業することが我々にもたらす
デメリットについてもデータとして示し、

この問題を冷静に判断し
次の行動を考えていくための、
大変有益な情報を与えてくれます。


私も大変、学びになりました。


以下、書籍の内容のご紹介です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

超高齢化社会を迎え、あらゆる仕組みを
アップデートする必要に迫られている日本。

女性やシニア、外国人をはじめとした
多様な人々の力が鍵となる中、
それを拒む最大の障壁が、日本独特の働き方「残業」です。

政府も企業も「働き方改革」を叫ぶ今、
本当に必要なのはそれぞれの「持論」ではなく、
客観的なデータを基にした「ガチ」な対話。

一体なぜ、日本人は長時間労働をしているのか? 

歴史、習慣、システム、働く人の思い――

2万人を超える調査データを分析し、
あらゆる角度から徹底的に残業の実態を解明。

仕事と人生の「希望」は、ここから始まります。
パーソル総合研究所×立教大学・中原淳の共同研究
「希望の残業学」プロジェクトを書籍化!

※Amazon本の紹介より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■ということで、

・残業に悩まれるご本人、

・あるいは管理職の方、

・またはパートナーの帰りが遅く
 悩まれている方、、、

「残業」が気にある多くの方にとって
気づきの多い一冊になるかと思います。


まずは問題を認識することから。

残業に悩む人に
お勧めしたい1冊です。

よろしければ是非。

==========================
<今週の一冊>

『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』

中原淳+パーソル総合研究所(著)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4334043860/ref=cm_sw_r_tw_dp_WNV8W1NDSYAQ3PJPS9JF  
==========================  

【編集後記】
ちなみに、飲食のその会社で働いた事は
自分にとってとても良い経験でしたし、
自分がどこまでやれば肉体的に、
そして精神的に限界があるのかを見極める
ギリギリの挑戦、と言う意味合いもあったと感じます。

ゆえに全く後悔してませんし、
その会社にも感謝をしています。
総じて皆さんいい人たちでしたし。

、、、これは「残業成長神話」に毒されているんでしょうか笑
でも、よい経験でした。


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(本日のお話 2799字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、
終日キャリアワークショップの実施。

ご参加者の皆様のアンケートでも
「キャリアついてあまり考えていない」
という結果も半数ほどでしたが、

やはり節目節目で立ち止まり、

これからの未来、
5年10年でどうなっていくのか

その中で自分は仕事生活において
どうありたいのか、

そのためにどのように
自分が変わっていく必要があるのか

、、、など考える事は
本当に大事なことだよな、

と私自身思った次第。


(そして、ご参加いただきました皆様、
 土曜日の貴重な時間に、ありがとうございました!)
 



さて、本日の話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は

=========================

『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』

中原淳+パーソル総合研究所(著)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4334043860/ref=cm_sw_r_tw_dp_WNV8W1NDSYAQ3PJPS9JF

=========================

です。



■さて、皆さまは
「残業」されていますか?



コロナ禍になって
リモートワークも増えて

”プライベートとの境目がなくなって
 むしろ残業が増えた”

という方も耳にしますが、
実際のところどうでしょう。



■私の「残業エピソード」で言えば、
新卒で働いた飲食チェーンを思い出します。

22歳の当時。

神奈川県にある居酒屋店舗で
深夜3時くらいでしょうか。

レジまわりで、
お店の締め作業をしていた際、

当時のY店長から、
ふいにこう風に言われたわけです。


「いやー、紀藤くん、
 僕たち絶対成長してるよね。

 だって、こんなに働いてる人いないよ?
 頑張ろうね」


、、、と。

そうですね、、、と答えつつ、
何となく釈然としない想いが
私の中にはありました。



■その理由の1つ目が、

「毎日ひたすらフライパンふったり、
 レタスを切ったりしているけど、
 果たしてこれを”成長”と呼ぶのだろうか?」
 
という疑問があったこと。

(料理は作るの早くなりましたけど)


2つ目が、その時のY店長が

アルバイトや社員から
尊敬されているというよりも、

「Y店長、もうちょっと
 頼りがいがあったらいいのに」
 
と言われるタイプの方でしたので、

なんだか店長本人自身が、
自分で「成長していると言い聞かせている」ように
新卒ながら聞こえたこと。



■ゆえに、


「僕たち絶対成長してるよね。
 だって、こんなに働いてる人いないよ?」

 
という言葉だけが、
やたらと耳に残り、

十数年経った今なお、
その時の感覚とともに鮮明に思い出されます。



■思い出してしまったので、
もう一つ関連してエピソードです。


その飲食チェーンの全体会議において、
当時の経営陣が

”店舗で働く社員の人たちが、
 最近のニュースなどを全然知らない”
 
ことについて


「(新聞読んでいないことについて)
 現場に集中してるんだな。
 そんなお前だが俺は大好きだ!!」
 

と言っていたこと。


その幹部の方は激励のつもりで
お話されたと思いますが、

聞いていた私は、


「世の中のニュースを知らず、
 新聞に書かれている事も知らないような状況で
 これまた”成長”と言えるのだろうか?」
 

とも思ったのでした。



■、、、と私のエピソードが
やたら長くなってしまいましたが、

今回ご紹介の『残業学』の書籍によると、
このような説明がされています。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・「残業麻痺」状態で働いている人は
 「自分の成長のために残業している」と感じる割合が
 「残業麻痺」をしていない人に比べて『4.2倍』も多い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とか、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・長時間残業の日々が続き、職場内だけで仕事をしていると
 その職場で必要なスキルは磨かれていく一方で、
 新しいスキルを学ぶことができなくなります。
 
 残業なしの人に比べて、
 週60時間以上働く人(月80時間以上残業する人)は
 
 学習・趣味・自己啓発・社会参加活動などの時間が
 『約4割』も削られています。
 
 また「視野の幅が狭くなってしまう問題」がもあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
  
など。

前者の「残業麻痺」の話は、

「僕たち絶対成長してるよね。
 だって、こんなに働いてる人いないよ?」

のエピソード。


「視野の幅が狭くなってしまう問題」は

「(新聞読んでいないことについて)
 現場に集中してるんだな。
 そんなお前だが俺は大好きだ!!」

のエピソード、、、

まさに当てはまっていたな、などと
振り返り思ったのでした。



■、、、まあ、
このあたりの余談は置いておきつつ

私のエピソードを
長々と紹介してしまいましたが

皆さまの中にも心当たりがある方も、
いらっしゃるかもしれません。


そして今回ご紹介の『残業学』は、

悩ましく、今なお囚われがちな
「残業」をテーマにした書籍です。


特徴は、

”大規模調査によるデータと
 分析した研究結果”
 
を元に

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1,残業がどこでどのくらい起こっているのか(what)
2,残業が起こってしまうメカニズムと功罪(why)
3,残業いかに改善することができるのか'(how)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

についてエビデンスベースで
説得力をもって語っていること。

加えて、講義形式で
笑えるイラストも多く、

実にわかりやすく
まとめてくれています。



■読み進める中で

なぜ、「残業成長神話」が
起こってしまったのか?

それを日本の高度経済成長や
歴史的な背景と照らし合わせて考察したり

残業することが我々にもたらす
デメリットについてもデータとして示し、

この問題を冷静に判断し
次の行動を考えていくための、
大変有益な情報を与えてくれます。


私も大変、学びになりました。


以下、書籍の内容のご紹介です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

超高齢化社会を迎え、あらゆる仕組みを
アップデートする必要に迫られている日本。

女性やシニア、外国人をはじめとした
多様な人々の力が鍵となる中、
それを拒む最大の障壁が、日本独特の働き方「残業」です。

政府も企業も「働き方改革」を叫ぶ今、
本当に必要なのはそれぞれの「持論」ではなく、
客観的なデータを基にした「ガチ」な対話。

一体なぜ、日本人は長時間労働をしているのか? 

歴史、習慣、システム、働く人の思い――

2万人を超える調査データを分析し、
あらゆる角度から徹底的に残業の実態を解明。

仕事と人生の「希望」は、ここから始まります。
パーソル総合研究所×立教大学・中原淳の共同研究
「希望の残業学」プロジェクトを書籍化!

※Amazon本の紹介より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■ということで、

・残業に悩まれるご本人、

・あるいは管理職の方、

・またはパートナーの帰りが遅く
 悩まれている方、、、

「残業」が気にある多くの方にとって
気づきの多い一冊になるかと思います。


まずは問題を認識することから。

残業に悩む人に
お勧めしたい1冊です。

よろしければ是非。

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<今週の一冊>

『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 』

中原淳+パーソル総合研究所(著)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4334043860/ref=cm_sw_r_tw_dp_WNV8W1NDSYAQ3PJPS9JF  
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【編集後記】
ちなみに、飲食のその会社で働いた事は
自分にとってとても良い経験でしたし、
自分がどこまでやれば肉体的に、
そして精神的に限界があるのかを見極める
ギリギリの挑戦、と言う意味合いもあったと感じます。

ゆえに全く後悔してませんし、
その会社にも感謝をしています。
総じて皆さんいい人たちでしたし。

、、、これは「残業成長神話」に毒されているんでしょうか笑
でも、よい経験でした。


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