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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和3年5月16日(第2643号)
今週の一冊『はじめてのリーダーのための実践!フィードバック
~耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す「全技術」~』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2225字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
土曜日は、終日
ストレングスファインダーを活用した
企業向けワークショップの実施。
人はつい、弱みに目が向いてしまいますが、
「強み」にフォーカスをして対話をすると、
皆さん元気に、楽しそうに喋られるのが実に印象的でした。
「普段、業務では見せない顔で
話をしていた」
という声もあって、
改めて”強み”にフォーカスをする大切さを、
ひしと感じた次第です。
時折意識をして、
お互いの「強み」にフォーカスをする事、
とても大事だなと思った1日でした。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
今週の1冊のコーナー。
今週の1冊は、
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『はじめてのリーダーのための実践!フィードバック
~耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す「全技術」~』
中原 淳(著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569836828/ref=cm_sw_r_tw_dp_ARDH5C5FRE0KXWM99Z70
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です。
■見つけました。
世のリーダー、マネジャーの方に
これはぜひ読んでいただきたい、
と思った一冊です。
理論的かつ実践的で、
読めば明日からすぐ使える
考えと行動が凝縮されている
そんな本でございました。
■、、、というのも、
私自身、現在大学院で、
著者の中原先生に師事しておりますが、
その中の課題で
「プロジェクトのメンバーに
フィードバックする」
というお題がまさに出ております。
そんな流れで(今更ですが)
気になって買って読んで見たのでした。
そして、思ったのが
「理論と具体例、入ってて
長くなくて、イラストもたくさんあって、
めちゃわかりやすい!」
という率直な感想でした。
■さて、話をこの著書の
「フィードバック」
に焦点を当ててみると、
まず人が能力を高める上でも、
”フィードバック”とは
極めて重要な行動のようです。
*
「ダニングクルーガー効果」という
”実際の能力と、
自分の認知能力の相関性”
を調べた話があるのですが、
これによると、
・能力が高い人は、
自分の能力を客観的に認知している
(身の程をわきまえている、
ということでしょうか)
一方、逆に、
・能力が低い人は、
自分の能力を高く見積もりがちである
ことがわかりました。
■この話から言えることは
「能力が低い人ほど
自分のことを正しく認知していない」
ということ。
そしてもう一歩、
話を展開させてみると、
「正しい自己認知が、
能力を高める上で重要である」
と言い変えられる、
ことになります。
■じゃあ、どのように
自分のことを正しく認知するか?
と言うと、そうなのです。
そのパワフルなアクションの一つが、
「フィードバック」
なのです。
自分自身のことを内省する、
そして見つめることも大事ですが、
”他者からどう見えているかを知る =フィードバックを受けること”
は実にパワフルな手段になるわけです。
■しかしながら、
「フィードバック」とは、
正直、するほうもされるほうも、
本音はちょっとイヤなものです。
自分も、なんとなくわかっている。
だから、それを面と向かって言われるのがイヤで
「フィードバックを受ける本人もどこかで逃げている」
という側面もあるし、
あるいは、フィードバックをする側も、
今感じている問題点を口に出すと、
「修羅場になりそうで怖い」とか
「ショックを与えそうで怖い」と思うこともあります。
ゆえに、
・感じていることを言葉にできなかったり、
・あるいはお茶を濁してしまったり、
となってしまい、
・問題行動があるのに改善されない、
↓
・結果的に本人の為にも、
チームの為にもならない
ことがしばしば
起こってしまうわけです。
あるいは、”やりすぎ系”だと
・相手の気持ちを汲み取れず、
ズバズバと言い過ぎて相手がパニックになる
・気持ちが折れて潰れてしまう、
ショックで立ち直れなくなる
等で、逆に信頼を損ねる、
パワハラ扱いされてしまう、、、
という繊細な事柄でも
あったりするのです。
■そんな、ガラス細工のように、
繊細で一工夫必要なフィードバック。
それを、
・いつ、どこで、どんな風に、
・どんな心構えを持って思ってやるのか、
・どんな準備をすればよいのか
について、
1)フィードバックが機能する
背景としての理論
2)体系的な技術とステップ
3)具体的な事例、ワークシート
を端的に、わかりやすく、
読みやすく短くまとめているのが
今回のご紹介している
一冊でございます。
■個人的なお勧めポイントとしては主に
「組織で働く上司向け」にターゲットを絞って、
書かれていること。
例えば
・年上部下にどうフィードバックをするか、とか
・逆ギレしてくる部下にどう対応するか、とか
・お地蔵さんのように黙りこくる部下に
どうフィードバックするか、
など、組織にありそうなケースが
ふんだんに盛り込まれています。
またこの本は、理論的な背景と
また実際の企業のインタビューを通じて
書かれているため説得力があります。
■その他、
”フィードバックする上での準備として
「SBI」情報が大事”
S=シチュエーション
B=ビヘイビア
I=インパクト
を”日頃から(ココ重要!)蓄積しておく事が大事、
という準備の仕方や、
”フィードバックをするための練習の
具体的実践方法”
あるいは、
”フィードバックに臨むための
穴埋めワークシート”
なども用意されており、
平たく言って
「めちゃくちゃ使える一冊」
であるかと。
■、、、ということで、
ぜひ部下のフィードバック、育成に悩む
リーダー・マネージャーの皆様に、
ぜひ手に取っていただきたい一冊。
既にこの技術を
体得されていらっしゃる方も、
改めてこのように整理してみると、
気づくところがあるのではなかろうかと思います。
(以下、著書の紹介です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<今注目の人材育成法「フィードバック」を
図やイラスト、会話例やフレーズで
世界一わかりやすく徹底解説!>
現代のマネジャーは、かつてないほど部下育成が困難な環境にある。
・若手社員や年上の部下に、何を言っていいかわからない
・パワハラが怖くて、思ったことをストレートに言えない
・何より、部下を指導している時間がない……
そんな職場コミュニケーションに悩む
全マネジャーを救う人材育成法、その名は「フィードバック」
=「耳の痛いことを伝えて、部下と職場を立て直す技術」
本書では、そんなフィードバックについて
人材開発の第一人者である著者が、
「はじめてマネジャーになる」という人でも実践できるように、
図やイラストで丁寧に解説し、すぐに役立つ会話例・フレーズを多数収録!
その他にも、実際の部下指導の際に使える「フィードバックシート」や、
若手マネジャー3名にインタビューした「フィードバック事例」を掲載!
これからマネジャーになる人はもちろん、
経験豊富なベテラン管理職まで役立つ
言いにくいことを上手に伝えて、
職場とチームの生産性を上げる技術!
【本書の項目】
◯第1章 フィードバックの理論と部下育成の基礎知識
そもそも「フィードバック」って何?
フィードバックが注目される理由とは?
部下育成の理論から見てもフィードバックは合理的
フィードバックを阻む3つの壁……etc.
◯第2章 フィードバックの基本モデル
5ステップで実践するフィードバック
【事前準備編】
フィードバック前の情報収集
【実践編】
ステップ1 スタートの数分間で成否は決まる
ステップ2 鏡のように事実を伝える
ステップ3 相手に問題点を腹落ちさせる
ステップ4 部下の立て直しをサポートする
ステップ5 今後の期待をしっかりと述べる
【事後フォロー編】
事後のフォローも忘れない……etc.
◯第3章 フレーズとセリフで学ぶフィードバックのポイント
BADフィードバックフレーズ
×でも、よくやっていると思うよ、君も
×あれもそうだし、ほらこの前のあれも……
×君って◯◯的で、◯◯性が足りないよね
GOODフィードバックフレーズ
◎時間をかけて今後のために話し合おう
◎今の君は◯◯のように見えるんだけど、どう思う?
◎そうか、◯◯というふうに考えているんだね。でもね……etc.
◯第4章 会話例で学ぶ 部下のタイプ別フィードバック
上から目線で返してくる「逆フィードバック」タイプ
自分に都合良く解釈して「まるっとまとめちゃう」部下
何を言っても「大丈夫」で返す「ポジティブに逃げる」タイプ
自分の意見を言おうとしない「お地蔵様」部下
過去にすがって変わらない「ノスタルジー」部下……etc.
◯第5章 フィードバックを続けるための事前準備&テクニック
たった15分の「1on1」でフィードバックが変わる
忙しいマネジャーは「朝の声かけ」を習慣に
「トライアンギュレーション」で情報の裏をとる
フィードバック前には「脳内予行演習」
「模擬フィードバック演習」で自分自身を客観視する……etc.
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
オススメです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『はじめてのリーダーのための実践!フィードバック
~耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す「全技術」~』
中原 淳(著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569836828/ref=cm_sw_r_tw_dp_ARDH5C5FRE0KXWM99Z70
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【編集後記】
理論的な本は詳しいですが読むのに時間がかかるのですよね。
要点だけまとめている今日の本はそういった意味でもおすすめです。
大学院生としては、もっと根っこの本を読め、と言われそうですが、、、
そこはがんばります。
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