配信日時 2021/05/12 12:21

ショーパンハウアーの「幸福について」を読み、”健康の大切さ”を再認識した話【カレッジサプリ】

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令和3年5月12日(第2639号)


ショーパンハウアーの「幸福について」を読み、”健康の大切さ”を再認識した話


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  2879字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。

また夜21:00から
キックボクシングジムへ。

やはり、運動は大事!


、、、と、

毎回言っている気がしますが、
それを踏まえて今日のお話へ。



さて、本日のお話ですが、

友人から「これはアツい!」といわれる
とある本を以前、紹介されました。

そんな中、たまたまその本が
Kindle Unlimitedに入っているのを発見し、

早速ダウンロードして
ゆるゆると読み進めております。

ちなみに本のタイトルは、

『幸福について』
(ショーペンハウアー/著)

です。


今日はこの本を引用させていただきつつ、
気づきと学びを皆さまにご共有頂ければと思います。

それでは早速まいりましょう!


タイトルは、


【ショーパンハウアーの「幸福について」を読み、”健康の大切さ”を再認識した話】


それでは、どうぞ。



■その昔(私の大学時代)、


「人間って
 なんで生きているんですかね?」


とふと一つ上の
大学の先輩に聞いたことがありました。


大学一年のとき、
モラトリアムど真ん中の私。

自分がよくわからず、
哲学っぽいことを語ることに

酔いしれていたときの話です。



■その時に1つ上のT先輩が


「そりゃ、”幸せになるため”に
 きまっとるやろ」

 
と、北九州弁なまりに答えていたのが、
今でも記憶に残っています。


そうだな、、、
たしかにそうかもな、

と妙に納得しました。
 


■さてさて

「幸福になりたいですか?」と問われて、

NOと答える人は
皆無でしょう。


でも、

「幸福ってなに?」

という問いについて
どれくらい考えたことがあるか、

と考えてみると、

そんな人はあまり
多くないようにも思います。



■そんな中で、

ドイツの哲学者 ショーペンハウアーは、

『幸福について』の本で

タイトル通り、
幸福を語っていました。

それが、実に興味深く
面白いなあ、と思ったのでした。


(※ちなみに、ショーペンハウアーは、

 作家カフカが「言葉の芸術家」として
 高い評価をしていました。
 
 実際私が少し読んだだけでも、
 
 その言葉のチョイス、
 たとえ話がなんともわかりやすい!

 一見難しく、抽象的な話が
 スッと入ってきて感動する、
 
 素敵な哲学者だと思います)



■以下、ショーペンハウアーの
『幸福について』からの引用です。


(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私達が何を幸福とし、
何を享受するのかということにとって、

主観は、客観とは
比べものにならないほど重要である。

これは、空腹のときは
何を食べても美味しいとか、

若者が女神のごとく崇める
美女が眼前にいても、

老人は何とも思わないということから、
天才や聖者の生き方にいたるまで

事々に確証される。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)


とのこと。

結局「幸せ」とは主観。

確かに、、、ですね。



■ゆえに、

”「幸せになる」ことを
 人生の一つのゴール”
 
と設定した場合、

「”幸せを感じることができる自分”を
 いかに作り上げるか?」

という問いを考えることは

・お金をどうやって得るか?
・いかに出世するか?
・どうやって自分の能力や評価を高めるか?

という外的な部分に対する問いより、
ずっと重要なことではなかろうか、

とも思います。



加えて個人的な考えを伝えると、

結局、人が目指すものはやっぱり
「その人なりの幸せ、あるいは人生の満足」であり、

起業家も芸術家も、
サラリーマンもスポーツ選手も
主婦も主夫も、

才能、価値感
強み・弱み、情熱の矛先によって
表現の仕方が違うだけであって、

基本誰もが

「幸せになりたい」

という思いで
日々生きているんだろうな、

、、、なんて思っています。



■いずれにせよ、
どのような人であれ


「幸福になる=主観が大事」


という話を踏まえた上で、

ショーペンハウアーは『幸福』について、
以下のように続けます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


・特に健康は、
 ありとあらゆる外的財宝にまさるもので、

 ほんとうに健康な乞食は、
 病める国王より幸福である。

 申し分のない健康と
 恵まれた体質から生まれる、
 
 落ち着いた朗らかな気質、
 明晰で物事を活き活きと鋭く正しく把握する頭脳、
 
 節度ある穏やかな意志、
 ひいては曇りなき良心、
 
 こうしたものは、
 位階も富も取って代わることがない美徳である。


・陽気さこそが幸福の実態、
 いわば幸福の正貨であり
 
 他のものはみな
 幸福の兌換紙幣(だかんしへい)にすぎない。
 
 
・さて、陽気さにとって、

 富ほど役に立たないものはなく、
 健康ほど役立つものはない。
 
 通例、下層労働者、
 特に土地を耕す階級は陽気で満ち足りた顔をし、
 
 富裕な上流階級は
 不機嫌な顔をしている。
 
 したがって私達は、なによりもまず
 完璧な健康を高度に保ち、
 
 そこから陽気さが花のごとく
 咲きこぼれるように努めよう。
 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。



■いかがでしょうか。

非常にシンプルなメッセージ。


一方、人は社会的な
生き物であるからゆえ、

誰かと比較をして

「あの人より裕福だ/能力が高い
 容姿が良い/頭がよい」
 
等々の基準から、
幸せを感じる側面も、

あることが知られています。


(『社会的比較理論』と言います。

 自分より不幸せの人を見て幸せを感じるのは、
 「シャーデンフロイデ」と言われます。
 
 ※参考バックナンバー
 ↓↓
 今週の一冊『シャーデンフロイデ  他人を引きずり下ろす快感』
 https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/8472/
 
 

■ただ、そんな前提があっても、


「幸せを感じられる自分づくり」
  ↓
「陽気さ」って大事
  ↓
「健康」はそのための必要要素


というのは、

一部、納得が出来る要素かな、

と思うわけです。



■もちろん、
これもあくまでも一つの視点。

健康大事といいつつ、
そのことを願いつつも、

なかなか難しい状況の人が
いることも理解しております。



■しかし、こと
健康を大事にして、

それを向上させることができる
可能性を持つ人にとっては、

この問いは実に大事だと思います。


、、、というのも私もこれまで

全身麻酔手術 計4回
(外傷系ですが)

をやったり、

持病のアトピーで
ねれない日を過ごしたり、

幼少期のぜんそくで
息ができないしんどさの最中にいたときを
思い返すと、

「成長より、健康」

としみじみ思います。


だから、今回の
ショーペンハウアーの話は
特に印象に残ったのでした。



■ということで、


【ショーパンハウアーの「幸福について」を読み、
 ”健康の大切さ”を再認識した】


というお話でした。


最後に、ショーペンハウアーは
健康を大事にするためのポイントについて
ご紹介をして締めくくりたいと思います。


(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(健康を高度に保つための方法として)

・その方策はよく知られているように、

 不摂生や放埓、
 激しく不快な感情の揺れ、

 極端な、もしくはあまりに長引く
 精神の緊張などをいっさい避け、

 毎日二時間ずつ戸外で活発な運動をし、
 おおいに冷水浴をし、その他の類似の養生法を
 おこなうことである。
 
 毎日、適切な運動をしなければ、
 健康を維持することはできない。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)


だそうです。


なかなかスパルタですね。。。

今は他の方法も科学的に
わかりつつありますが、

”運動も節制ある生活は
 健康のために大事”

という原理原則は、
胸にとどめおきたい、

と思った次第でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

誰もが自分自身の視野の限界を、
世界の限界だと思い込んでいる。

アルトゥル・ショーペンハウアー

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【編集後記】
最近、自尊心や幸福などを見ても、
健康&運動というキーワードばかり目に飛び込んできます。
自分が大事にしているからなんだろうな。


【ご感想のお礼】

紀藤さん、いつも楽しく拝読させて頂いております。
昨日の投稿でワオ!と勉強になった点がございましたの
で感謝をこめて感想をお送りさせて頂きますね!

『内面的自己認識を高めるには「正しい内省」をすること。
 2)「なぜ?」→「何?」へと変えることが効果的。』

僕は、手書きでノートにその日感じたことなどを
つらつらと書くことを習慣化させようと日々書いています。

その中で紀藤さんの文章で「Whyをかくと誤った自己認識になりがち」
というのは非常にためになりました!
「こう感じているな、これってなぜだろう?自分はなんでそう思っているのだろう」
からが入りやすくてつい書いてしまっていたのだと思います。

一歩たちどまって「なにに」そう思っているのか。
対象を明確にして書いていくようにしていこうと思います。

自分を納得させるためのノートではなく、
客観的に自分を見つめることが出来る、
そんなノートにしていけるようにしたいと思っています。

自分の続けていることで、非常に勉強になるTipsでしたのでお送りさせて頂きました!
これからも楽しみにしています!ありがとうございました!

中村慎吾さま(フリーランス(副業活用提案))




>中村さま、ありがとうございます。


 参考になったようで何よりでございますし、
 そう思っていただいたこと、嬉しいです。
 
 なぜ→何を?シンプルですが、実にパワフルですよね。
 またご興味があれば、ハーバードビジネスレビューの
 ご紹介した論文も見てみてくださいね。きっと大いなる発見があるかと。


 改めていつもありがとうございます!
 引き続き、よろしくお願いいたします。


紀藤




<皆様の、ご感想お待ちしています!>
ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
ご感想・ご意見は、ぜひ、こちらまで。↓  
https://goo.gl/forms/n7AoHT0xVK3ICcdz2

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