配信日時 2021/05/11 09:26

「見たくない現実」を直視するところから、変化変容の旅は始まる【カレッジサプリ】

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令和3年5月11日(第2638号)


「見たくない現実」を直視するところから、変化変容の旅は始まる 


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  1976字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のチームコーチング。

その他、研修のオブザーブと
打ち合わせ2件でございました。

昨日新たに組織と出会い、
色々なことを感じ、考えさせられた
意義ある時間でございました。

とにかく今と向き合い続けることが、
とにかく大事だと思った1日。




さて、本日のお話です。

人材開発・組織開発に携わり、
そして最近、大学院での学びの中で、

”人が変化変容するために
 避けては通れない道”
 
を考えます。

今日はこのお話について、
皆さまに思うところをご共有させて
頂ければと思います。


タイトルは、


【「見たくない現実」を直視するところから、変化変容の旅は始まる】



それでは、どうぞ。



■フィードバック。


これほどパワフルかつ、
人の変化変容を促すものは
なかなかないと感じます。


ちなみに「フィードバック」とは、


”耳の痛いことであっても、
 現状をしっかりと伝えて
 将来の行動指針をつくること”
 
(参考:『実践フィードバック入門』中原淳)


とされています。


鏡のようになり
相手の今を、自覚してもらう。


今の現状についてどう見えているのか
情報を通知する。


これは、個人でもチーム全体でも
どちらに対しても使えます。



■そして私も、

実際の仕事でも、
フィードバックの機会に
遭遇しております。


そして自分と向き合う中で
このフィードバックの効力を
考えさせられております。



誰かとの関係の中で、


・いつ、どんな事が起きたのか。

・そして、そのときに、
 相手が率直に何を感じたのか。

・そこから見える、自分の強み・弱み、
 課題はどこにあるのか。


書いてみるとシンプルですが、
これをいざ率直に伝えるとなると、

結構名衝撃があります。



■「フィードバック」が
なぜパワフルなのは、

皆、大人なので普段

”腹の中では思っていても、
 面と向かって言うことはない”
 
からでしょう。

特に役職が
高くなればなるほどそうだし、

そのような機会が
普段用意されていないというのもそうです。


また誰しも、内心、

”言わないけれども
 思っていること、思ったこと”



”感じたり、浮かんだけれど
 抑え込んだ感情や気持ち”

などはあっても、
あえて言いません。


それは、

相手を傷つけたくない、とか
面倒くさいことになるから、とか、

様々な理由があるのでしょう。


いずれにしても、

”他者が率直に思ったことが
 本人に伝えられる機会は少ない”
 
のです。



■しかし、
それが個人であれ、組織であれ、


”フィードバックを通じて、
 「見たくない現状」を直視する”
 

ことは、

変化変容の旅路は、
第一歩目であると強く思います。


そして加えて言うなら、
変化変容のポイントは、

”直視する”

ことかと思います。


というのも、

人は傷つきたくないし、

批判的な声については、
見て見ぬ振りをしがちです。

特に自分でもわかっていることは
なおさらそう。



■ゆえに、

「なんとなくわかってはいる
 自分やチームの本質的な課題」
 
も、例えるなら

薄目で見てみたり

ピントを合わせずに
ぼんやり見てみたり、

視界の端っこで
なんとなく捉えたりと、

「見ている風で
 ”直視”はしていない」

ことがある。



■だからこそ、

アセスメントであれ、
インタビュー結果であれ、
対話の機会であれ、


「フィードバック」


を受ける機会は、

心理的抵抗感が非強いけれども
実に貴重な場である、

と思うのです。


人は、

「今の現状がどうなのか?」に向き合い、

今どこに立っているのかを
見ることがなければ

描いている未来に対しての
ギャップもわかりません。


何が問題なのか、
課題なのかもわからなければ、

どちらに向かって進めばよいかも、
わからないからです。


だからこそ


”変革変容の一丁目一番地は
 現状を見つめること”

 
である、と思うのです。



■これまで研修でもコーチングでも


”(アセスメント等を)
 フィードバックする”

という場面では、

いつもなんとも言えない
少し重たいような、
躊躇するような空気が流れます。



しかし、人は

「理解して動く」のではなく、
「感じるから動く」のです。


ゆえに、

ある程度の衝撃や痛みと共に、
感情的な閾値を越えなければ、

「自分の事を変えよう」などとは
きっと思わないのでしょう。



だからこそ、
変化変容の旅路のためには、


(時に耳の痛い)フィードバック


が重要なのだ、と思います。



■もし人が、本当に

フィードバックされた
今の現状の課題や問題を消化し、

あるいは次の未来へと
昇華させることができたのなら、

きっとどんな現実も
受け止めることができるかと。


もちろん、このフィードバックは

愛を持って、
その人の可能性を持って、

そしてフォローをした上で
向き合うことが絶対的に必要ですが、

いずれにせよ、
とても大事な行為だと思います。



■、、、とつらつらと
思うところを書かせていただきましたが、

自分自身に言い聞かせる意味を含めて


【「見たくない現実」を直視するところから、
  変化変容の旅は始まる】


そう、思っている次第です。


見たくない自分を避けがちな
自戒を込めて。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

何人も永く仮面を冠り得ず。
偽装はやがて自己の天性へ還る。
仮面を長いこと身につけることはできない。

セネカ(古代ローマの政治家・哲学者/BC1-65)
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【編集後記】
自己認識の大切さを、
最近すごく考えております。
そして自分も、フィードバックを貰う機会が
減っているので、もっともらわないとなあ、と思いました。

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