配信日時 2021/05/08 17:10

大学院の打ちひしがれを経て、己の身の丈を知る【カレッジサプリ】

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令和3年5月8日(第2635号)


大学院の打ちひしがれを経て、己の身の丈を知る 


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  2001字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜日は、3件の打ち合わせ。
夜からは大学院の授業でした。



さて、本日のお話です。

大学院に進学してからと言うもの

「自分って、本当に何も知らないんだなあ」

と考えさせられる(内心打ちひしがれる)
日々でございます。

もちろんそれは悪いことではなく、
長い目で見たときに実に良いことなので、
悲観はしておりません。
(勝手に凹みますが、、、)


そしてきっかけとは、やはり

「外の世界に出たこと」
 
でした。


今日は改めて
「外の世界に出ること」の大切さについて

学びと気づきを皆様に
ご共有させていただきたいと思います。


それでは早速まいりましょう!


タイトルは、



【大学院の打ちひしがれを経て、己の身の丈を知る】



それでは、どうぞ。



■人によって、

”当たり前の基準”

は違います。

仕事でもあるタスクを
1時間で行う人もいれば、
1日かけて行う人もいます。


たとえ、本人が

「自分は全力を尽くしているんです」

といっても、

他の人なら平均2時間で終わるものを
1日かけてやっているとしたら、
結構、残念なこと。


でも、機会がないと
”自分の狭い基準”にとらわれて

「これ以上早くなんてできませんよ!」

と堂々といってしまったりするものです。



■話はやや変わりますが、

妻の妊娠中に、
私が家事を行っていましたが

ただ私の数少ないささやかな自慢が、
「(ちょっとだけ)食事の仕込みが早い」
ことです。

それは私が飲食店にて社員をしていた経験があるから、
というただそれだけですが

1週間分の料理の仕込みなどを
大量に切って、ポーション(袋詰め)して、
冷凍したりする姿は、多少なり刺激になったようです。

ゆえに、それを見ていた妻から

「(雑だけど)こんなに早く
仕込みができるんだな、と思った」

とちょっとだけ見直してもらいました。

自分の仕込み方の“基準”が
わずかながら妻にも影響を与えたようです。



■”基準”と言うのは、
あくまでも自分基準。

そして、知識労働者のような
複雑性のある仕事の場合、
ますます人により“基準”はバラつきます。


そんなとき、

”自分の基準”を書き換えるためには、

ある種の驚きを伴って、
「他者の基準」と出会わなければ

パラダイム(ものの見方)が
書き変わる事はありません。

そのためには、
何かしらの刺激が必要であり、
その代表的なものが

『外の世界との出会い』

であろう、と感じております。



■私も独立して3年たちますが、
自分のやり方でやっていました。

当たり前ですが上司がいるわけではないので
自分のやり方でやっています。

それはそれで
居心地がよいものです。


しかし大学院が始まり、

これまで一緒に働くことがなかった
大企業でバリバリ前線で活躍している人と共に、

パワポを作ったり、資料を調べたり、
プレゼンの準備をしていると、
実にたくさんの発見があります。

例えば、

・短時間で広く情報を収集する力
・情報を整理し、体系的に資料に落とし込む力
・ディスカッションした内容を、その場に言語化する力
・数多くの思考をストーリとして言葉にできる人

、、、仕事のスピードも
資料のまとめの深さも非常に高く

「すごいなあ」

とただただ”自分の基準”を書き換えられる、
そんな体験をしているのでした。



■自分が今いる組織を越えて
外に学びに出ることを、

『越境学習』

と言います。

自分の周りにある境界を越えて
外に学びに出ることをいいます。

社会の勉強会や、交流会、
様々なセミナー、ワークショップ、
読書会などなどですね


そして興味深いことに、


”越境学習を行っている人は
行っていない人に比べて「業績が高い」”
 

傾向が見られることがわかっています。

※詳しくはこちら
「社外勉強会」と「業績」は、ぶっちゃけ関係しているのか?の答え ー「越境学習」の研究から紐解くー
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/9980/



外に学びに行くから業績が高いのか、
業績が高い人が学びに行くのか、
どちらが先か分かりません。

しかし、相関関係はあるとのこと。



■これは仮説ですが、もしかすると
業績が高まる一つの理由は

『外の世界に出ることを通じて、
 自分の身の丈を知る』

ことがあるからかもしれません。


外に出て、皆が話をしている言葉、
持っている知識、使っているスキル、、、

それらを知ることで自分の無知さに出会う
一つの機会になっているからかもしれません。



■ゆえに、もし自分の能力を向上させよう、
その職業において、より高みを目指そう、とするのであれば、

慣れ親しんだ環境にいるだけではなく、

・同じ志を持つ
ちょっとレベルの高いコミュニティ

など、「やや上位の外部の世界」に
意図して飛び込むこと。

そうすることが、自分を鍛え、
成長させてくれると感じます。


今いる環境で粛々とやっていく事は気楽です。
安心で、ある意味、有能感も得られるかもしれません。


しかし「井の中の蛙」なんて言葉もありますが、
長期的に自分が能力を高め、選択肢を広げるためには


少し先の世界に飛び込んでいくことこそが、
極めて重要なことでしょう。

私も日々、こりゃやべえ、
もっと勉強しないと置いていかれてしまう、、、と

危機感が募る日々ですが、
それがあるからこそ、前に進めるように思います。

■ということで、
大学院にて優秀な同期と出会い、

素晴らしき能力に打ちひしがれ、
己の身の丈を(そして伸びしろも)知った

、、、というお話でした。


かといって、

置いていかれないよう、という後ろ向きではなく
自ら渦を巻く気持ちで頑張りたいと思います。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

危機は正面からぶつからないで、
避けたほうが安全かというと、
長い目でみれば決してそんな事はない。
人生とは危ない冒険か、何ものでもないもの、
そのどちらかでしかない。

ヘレン・ケラー(米国の社会福祉活動家/1880-1968)

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【編集後記】
うかうかしていると、あっという間に知識にも差が付きそう。
隙間を見つけて、もっともっと真剣に学んでいこう、と思います。
がんばろう。


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