配信日時 2021/04/26 12:27

「エリクソンの8つの発達段階」から、人生のテーマを考える(前編)【カレッジサプリ】

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令和3年4月26日(第2623号)

「エリクソンの8つの発達段階」から、人生のテーマを考える(前編)  

株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  3154字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

さて、最近大学院関連で

「エリクソンの発達心理学」

を読んでおります。

エリクソンさんが書いた論文。

これまた理解がしづらく、読むたびに
眠りの魔法をかけられたようになりますが(汗)

とはいいつつ、読み進めてみると
やはり学びも多いものです。


ということで今日は、
「エリクソンの発達心理学」からの学びを

皆さまにご共有させていただければと思います。


それでは早速参りましょう!


タイトルは、


【「エリクソンの8つの発達段階」から、人生のテーマを考える(前編)】


それでは、どうぞ。



■エリクソン。


Wikipediaによると
こんな人物だそうです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エリク・ホーンブルガー・エリクソン
(1902年6月15日 - 1994年5月12日)は、

アメリカ合衆国の発達心理学者で、精神分析家。

「アイデンティティ」の概念、
エリクソンの心理社会的発達理論を提唱し、

米国で最も影響力のあった精神分析家の一人とされる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

知る人ぞ知る、
心理学会の有名人です。


「アイデンティティ」という言葉は、
皆さまも馴染みがあるかと思いますが、

この概念を提唱した偉い方(?)
なのですね。



■さて、このエリクソンによると、
私達は生まれてから死ぬまでに

「8つの発達段階のステップを踏む」

と言われています。


そして、その全体像を、
「8つの発達段階」に分けて理解することで、

・赤ちゃん~幼児
・小学生
・高校生
・新入社員
・ミドル層
・シニア層

など、自分を含めて、

関わるそれぞれの人達のステージを尊重し、

適切な関わりをする上で
役に立つフレームだな、、、

と思ったのでした。


、、、ということで、
この「8つの発達段階」を
皆さまにご紹介したいと思います。



■ちなみに「8つの発達段階」にまつわる
エリクソンの基本的な考え方とは


1,人間の生涯は8つの段階に分かれる。

2,各段階で「危機」が発生する。

3,「危機」を上手に克服できれば、健康的に生きられる。
  できなければ挫折を感じ、希望を失ったりする。
 
 
というものです。


では、どんな8つの発達段階があるのか。

早速見てまいりましょう。

(長くなるので、本日は
 前半の4つだけとします)


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<<エリクソンの「8つの発達段階」(前半)>>

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【段階1:乳児期(0-1歳半)】

「テーマ: 基本的信頼 対 不信(trust vs. mistrust)」

*

基本的な信頼感を得られるかどうか。

望み通りに愛されること
母親との一体感を経験することが

この時期のテーマになります。


その体験を通じて、
”外の世界への信頼感”、そして
”自分への信頼感”を育むことができます。


失敗すると「誰からも助けてもらえない」という世界観に、、、。
不信感がベースになってしまうのが、

この時期の”危機”ですね。


、、、とすると小さい頃は、
「赤ちゃんの望みにできるだけ答えてあげる」
のが大事であるそうです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【段階2:幼児前期(1歳半~3歳)】

「テーマ: 自律性 対 恥・疑惑(autonomy vs. shame)」

*

いわゆる、イヤイヤ期。

ここでいう自律性(autonomy)とは、
「他人にコントロールされるなく行動し決定する能力」のこと。

・自分の足で立つこと、
・自分の意志と選択で移動すること、

そして、それまではほぼ一体に近かった母親との
身体的・精神的な分離を経験することなどを意味します。


ちなみに、”排泄にまつわる筋肉のコントロール”も
自律性に含まれますが、

筋肉や肛門の不能感(おもらしとか)や
自制心の喪失感、
親から過剰にコントロールされている感覚から、

「恥」と「疑惑」の感覚が生まれるのが
この時期の”危機”なのですね。


、、、たしかに、一番古い私の記憶は、
保育園の年少さんのときに、
「うんこ漏らして恥ずかしかった」でした。
恥の記憶ですね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【段階3:遊戯期(3歳~5歳)】

「テーマ: 自発性・積極性 対 罪悪感(initiative vs. guilt)」

*

幼稚園、保育園時期です。。


自発性(initiative)とは、

「誰かからすべきことを指示されずに、
 自分で決めて行動する能力」
 
を意味し、それがこの時期のテーマになります。

他の人に対して、また
未知の世界・領域に積極的に足を踏み入れること、

自分の能力や「したい」という意志を、
ごっこ遊び、空想、手伝い仕事などに結びつけていきます。

(そして
「自分が主導権を取りたい」というニュアンスもあるので
 段階2の自律より、一歩進んでいます)
 
*
 
同時に、好奇心のまま行動すると
親や周りに怒られたりします。

これが

「間違った行動をやってしまったと
 気づいた時に生じる惨めな感情」
 
が「罪悪感(guilt)」です。

「あれもダメ、これもダメ」と言われ続け、
自発性より罪悪感が勝ってしまうと、

この時期の”危機”になってしまいます。


同時に「この罰せられるかも…」罪の意識により
個人の道徳観が育つそうで、放任もいけないけど、

でも、自発性を大事にしてあげるのが
この時期のポイントになるのでしょうね。


ごっこ遊びや、泥団子作る、基地を作るなど
色々やっていた記憶が私も(きっと皆様も)ありますよね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【段階4:学童期(5歳~12歳)】

「テーマ: 勤勉性(完成) 対 劣等感(industry vs. inferiority)」

*


学童期、小学生くらいの時期。

テーマは”勤勉性”とのこと。


エリクソンいわく、”勤勉性”とは、

「物事を作ることができ、しかも上手に作ることができ、
 完璧に作ることさえできるという感覚」
 
 で、

「絶え間なく注意を傾け、
 目的を貫くまで勤勉に努力することを通じて
 子供は仕事を完成させる喜びを味わう」
 
とのことです。

なんだか、ハードル高すぎやしないか??

とも思いもしますが、例えば、

・宿題のドリルを最後までやりとげる
・おつかい(お仕事)を自分の手でやりとげる
・レゴブロックの基地を作りきる

みたいなことでしょう。

そうやって「頑張ればできる!」を
いかに獲得していくか。。。

これが能力感(自己効力感)にもつながる
大切な時期と言えそうです。


、、、ちなみに、私も
小学校2年生(7歳)のとき、

「たんぽぽについて」の作文を
原稿用紙20枚、ひたすらに書いていた
記憶があります。

内容は稚拙極まりないし、
そもそもたんぽぽについて
何をそんなに書くんだという話ですが(汗)

「大量に書く」という行為そのものが
幼少期の私の「完成するまでやり遂げること」の象徴であり、

勤勉性を獲得しようとする、
試みであったように思います。


※後半段階5~8は明日に続けます

※参考:『アイデンティティとライフサイクル』
 エリク・H・エリクソン 著/西平直・中島由恵 訳)
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ここまでが12歳の前半までになります。



■ただ改めて思うのが、

「エリクソンの発達段階」もしかり、
このような一つの

『参照枠』

を知っておくことで、

・自分がどのステージなのか

もそうですし、

・(特に子育てに代表されるように)
 世代の違う相手のステージを尊重できる
 
ように思うのです。



■今、我が家でも、
生後3ヶ月の子供がおりますが、

おっぱいを飲んで、
寝て、泣いて、を繰り返す日々。


その行為を見ている傍らで

「うむ、今は『基本的信頼(段階1)』を
 獲得することがテーマだもんね」
 
と理解していると、

よし存分に愛情を注ごう、
と確信を持って思えたりする

(ような気がします)



■エリクソンの発達段階、実に興味深いです。


、、、ということで、後半の

特にメルマガ読者の皆様に関わる
青年期から老年期にかけては

明日に続けたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

われわれは、長く生きるほどに、
何とわずかなことしか知らないのか、と教えられる。
成長して年を重ねるということは
面白い冒険であり、驚きにみちている。

エリク・ホーンブルガー・エリクソン Erik Homburger Erikson

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【編集後記】
今日もいい天気。
色々と世の中の動きが気になるところですが、
心は常に「晴れ」でいたいと思います。


<皆様の、ご感想お待ちしています!>
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