配信日時 2021/04/23 09:40

組織あるある/「無自覚の権威のランク」による本音が言えない病【カレッジサプリ】

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令和3年4月23日(第2620号)


組織あるある/「無自覚の権威のランク」による本音が言えない病


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  2054字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。

また夜からコーチング仲間との
打ち合わせでした。



さて、本日のお話です。

昨晩コーチングの仲間と、

”組織内あるあるの人間関係の課題”

について話をして、
盛り上がっておりました。


その中の一つが

”「無自覚のランク」による本音が言えない病”

なるもの。

(と勝手に名付けてみました)


今日はこのお話について思うところを
皆さまにご共有させて頂ければと思います。

それでは早速参りましょう!


タイトルは



【組織あるある/「無自覚の権威のランク」による本音が言えない病】



それではどうぞ。



■組織で活用されている「コーチング」。


皆さまの組織でも、
活用されているところも少なくないのではないかと。


「上司と部下が定期的に30分程度、
 部下の能力向上や育成のために対話をする」

そんな活動として

2000年代から流行り始め、
今は多くの企業で導入されている
代表的な施策の一つでもありますね。



■しかし、実際に

「コーチングをやってみよう」

と対話を始めたとしても、
機能しないことがまま起こります。


なにか話そう
 ↓
話さない・話せない
 ↓
変な沈黙と間
 ↓
自然消滅


みたいな流れでしょうか。。。


よく聞くケースでいうと、

「遠慮無用だから、何でも言ってよ」

と上司が、課題や思っていることについて
発言を促すけれども、部下は遠慮がちで本音がみえない

とか、


あるいは会議などで

「なにかいいアイデアない?」

とこれまた上司が部下達に聞いてみるけれど
メンバーは皆一様に黙っている、

みたいな状況。


あるいは場合によっては、

”明らかに部下が上司のやり方に不満がありそうだけれど、
 本音を口に出すことはない”

こともあります。



■では、何が原因なのか?


「遠慮無用で話してよ」と上司は言いながら、
部下は話せない・話さない理由はなにか。

あるいは、

明らかに上司のやり方に不満があっても
それを口に出せない理由はなにか。


その原因の1つに


【無自覚の『権威のランク』】


があると考えています。



■『権威のランク』というのは、

わかりやすく言えば、


”「役員」と「一般社員」に代表されるような
 社会構造による力の違い”
 

です。


そして、その権威のランクに加えて、

”成果を出してきた実績”、そして
”その業界における知識”など、

別の影響力が紐づくこともままあります。


その「権威」×「影響力」が
夢のコラボレーション(?)をしたとき、


「何でも言っていいからね」
「新しい意見が欲しいんだよね」


といっても、若手社員からすると

(いやいや、自分なんて
 部長に言えることなにもないッス…汗)
 

となることは、別に
不思議なことではありません。



■ただ、実際のところよく聞く話が、


「なにか意見ない? ぜひ言ってよ」


と上司から発言を促され、
勇気を持って発言してみたところ、


「いや、今その話じゃないから」

「いや、それは違うと思うな」


とすぐに否定された(と本人が感じる)、
ことがよくあるようです。



もちろん、
上司は悪気があるわけではない。

対等に意見をぶつけてくれたら答えるし、
別にそこに対して反論があったら
受け入れる気持ちでいる。



■しかし、注意すべきは


”上司の言葉は『権威のランク』により
 5割増しのパワーを持っている”
(場合によっては2~5倍、あるいは10倍以上かも) 


ことなのです。


イメージとしては

めちゃくちゃムキムキで
マッチョな200センチ超えの男性が、

小柄で華奢な相手に対して
ツッコミで小突いたつもりだったのが、

実際は、相手は吹っ飛んで
ボキボキに骨折していた

、、、みたいな状況。



"本人は無自覚だけども
 想像以上に自分が力を持っている"
 
というのが、

「無自覚の『権威のランク』」

なのです。



■私も、思い起こせば、
昔よく上司に怒られました。


特に(私は)根がビビリなので、

怒られるたびに体が硬直して
血圧が上がっていた思い出があります。


ものすごく全うな叱責なので
叱られて当然のこと。


しかし、全うな叱責でも
上位者、権威を持った人に言われるほど
ダメージが確かに大きいものでした。

同じことでも、

「同僚」言われるのと
「課長」に言われるのと、
「部長」に言われるのと
「社長」に言われるのでは、

受ける影響は人によって
違っていたな、と思います。



■そしてこの話、


【「組織あるある」の
 「無自覚の権威のランク」による本音が言えない病】


は、もしかすると

多くの皆さま、特に上司の皆さまに
”無自覚に(ここがポイント)”
存在しているのかもしれません。



ものすごーく優しく言った(つもり)なのに、
相手がめちゃくちゃ凹んでいた…

という現象が起こっています。


良い悪いではなく、

自分の自覚していることと
相手の受け止め方は違うのです。




■ゆえに、

自分の無自覚の権威のランク、
(=無自覚のムキムキマッチョ)

がある、ということを

”まず自覚すること”

このことは
社会構造が存在する組織において、
(特にヒエラルキーがはっきりしている
 伝統的な会社においては影響力大)

率直な対話をするためにも
とてもスタンスであろう、

そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
私は声をあげて称賛し、声を和らげてとがめる。

エカチェリーナ二世(ロシアの女帝/1729-1796)

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【編集後記】
読みたい本がたくさんありますが、
1日仕事をして疲れると、本を読む代わりに
ゾンビドラマを見てしまいます(汗)

なんだか気楽に見られて楽しいのですが、
たまに「あれ、何やってるんだろう自分」と思ったり。。。
でもまあ、そういうこともありますよね(←言い訳)


<皆様の、ご感想お待ちしています!>
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