---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和3年2月11日(第2549号)
「経験学習」による能力向上と、社会人歴はどんな関係があるのか
株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------
【メルマガ「カレッジサプリ」
ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
https://www.courage-sapuri.jp/
------------------------------------------------------------------------------------
◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、
外資系人材会社(FranklinCovey)を経て、
人材教育の会社を起業、経営する著者が、
7つの習慣や体験談を元にした「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、
------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にする
------------------------------------------------
ことを目的とし、2500日以上にわたって毎日お届けしている、
500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。
熟読するも読み流すも、自由な形でご活用下さい。
★紀藤康行プロフィール
https://www.courage-sapuri.jp/profile/
--------------------------------------------------------------------------
(本日のお話 1736字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
また1件のコーチング。
その他研修企画の策定などでした。
*
さて、本日のお話です。
大学院受験まであと8日。
組織開発・人材開発の本を
ひたすらに読んでおります。
しかし読めば読むほど、
知らない話がたくさん出てきて
不安が募るばかり。。。(汗)
、、、とはいえ、その学び自体が面白く、
なるほどな、と唸らされることは楽しいです。
ということで本日も学んだことを皆さまに
ご共有させていただければと思います。
それではまいりましょう。
タイトルは、
【「経験学習」による能力向上と、社会人歴はどんな関係があるのか】
それでは、どうぞ。
■なんだか難しいタイトルになってしまって、
スミマセン。。。。
さて昨日、メルマガにて
【統計データからみる上司と部下の「1on1」の重要性】
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3757361/
というテーマで
お話をさせていただきました。
結論としては、
1、経験を振り返り、内省する機会が
人を成長させてくれる
2、上司が内省を促す関わりをすることで
部下の育成に資することができる
というお話でした。
■人は「経験と内省」を通じて
学習をしていく。
このことを、
『経験学習モデル』(デイビットコルブ)
といい、
1,具体的経験(物事を体験する)
↓
2,内省的観察(自分自身を振り返る)
↓
3,抽象的概念化(上手くいく・失敗するパターンなど抽象化する)
↓
4,能動的実験(行動をする)
というように
”経験を通じ、振り返りながら学んでいく”
というのが学習のポイントである。
ゆえに、
”経験”と”振り返り”を自分自身でも、
あるいは部下の能力向上を促す上でも
大切にしましょう、
というお話をお伝えいたしました。
■今日はこのお話の、
もうちょっと深いバージョンのお話です。
ちなみに、ではこの「経験学習」について、
もう1、2歩深めたとある実証研究があります。
それはこんな内容。
『Q, 社会人経験の多寡(短い・長い)が
どのように経験学習に影響するのか?』
というクエスチョンです。
(※参考:中原淳『経験学習論 ー人材育成を科学するー』,東京大学出版会,2012)
■この問いについて
316名の、22歳以上35歳以下を対象に、
以下のように分けて質問をし、
調査をしたとのこと。
わけ方は、
1)社会人歴1~2年目の「駆け出し社員」
2)社会人歴3~9年目の「若手・中堅社員」
に分類。
それぞれで
1,具体的経験(物事を体験する)
↓
2,内省的観察(自分自身を振り返る)
↓
3,抽象的概念化(上手くいく・失敗するパターンなど抽象化する)
↓
4,能動的実験(行動をする)
の1~4のうち、
どれが能力向上に(統計的に有意に)影響を与えたのか、
その違いは、社会人歴の年次により、
違ってくるのだろうか?
という実証研究です。
■これは、きちんと統計をとっているので
実に信頼性が高く興味深いです。
さて、結果ですが、
どうなったのでしょうか?
結論は、
1)「社会人歴1~2年目」 →『具体的経験』が能力向上に繋がった
2)「社会人歴3~9年目」→『具体的経験』『内省的観察』
『抽象的概念化』『能動的実験』のいずれも能力向上に繋がった
となりました。
つまり、違いは、
「駆け出しの若手」は、
”とにかく経験をすること(具体的経験)”がより重要
ということがわかりました。
ある程度自分で仕事ができるようになったら
経験に対して何が良かったのか悪かったのかを
自らで「内省的観察」をし、
そしてそれを「概念化」して
自らのマイセオリーを作る。
それが能力向上に
特に有効になってきます。
でも若いうちは「まず経験!」なのですね。
■また、他の傾向もあります。
職種別で言えば、
・営業職→「抽象的概念化」が能力向上に役立つ
・研究職=「能動的実験」が能力向上に役立つ
というように職種ごとの
経験学習を通じた能力向上の違いもでていて、
これもまた面白い。
■更に更に言えば、
いずれの、
『具体的経験』『内省的観察』
『抽象的概念化』『能動的実験』
という経験と振り返りも、
行っている社員とそうではない社員では、
『業績に違いが出ている』
ことも、まだ半ばの実証研究ですが
仮のデータとして出ているという話もあります。
(もちろん、経験学習のプロセスを経たほうが
「業績が高い」という結果です)
■「学びや教育」というと、
なんとなく馴染みがあるので、
直感や感覚で
やっていることがあります。
それはそれぞれが
持論を持っている領域だからであるがゆえ。
それは事実としてあります。
ただ、このように理論的に
証明されていることもいくつかある中で、
このようなことを知り、学び、
実践に生かしていくことは
私達の能力向上への近道となりえるのであろう
そんなことを思います。
ちょっとマニアックなお話ですが、
こういうお話も知っていると、
色々ヒントになると思います。
何かしら、ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
=========================
<本日の名言>
来た道を振り返るという点で、
人は河と違う。
セルバンテス(スペインの小説家/1547-1616)
=========================
【編集後記】
大学院の入試まであと、8日。
読むべき本が全く追いつかず、
焦っております。。。
最後はイメトレかな。
<皆様の、ご感想お待ちしています!>
ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
ご感想・ご意見は、ぜひ、こちらまで。↓
https://goo.gl/forms/n7AoHT0xVK3ICcdz2
----------------------------------------------------------------------------
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト
https://www.courage-sapuri.jp/
★バックナンバーはこちらから読めます★
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw