---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和3年1月13日(第2520号)
「オトナの学び」は『P-MARGE』で加速する
株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------
【メルマガ「カレッジサプリ」
ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
https://www.courage-sapuri.jp/
------------------------------------------------------------------------------------
◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、
外資系人材会社(FranklinCovey)を経て、
人材教育の会社を起業、経営する著者が、
7つの習慣や体験談を元にした「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、
------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にする
------------------------------------------------
ことを目的とし、2500日以上にわたって毎日お届けしている、
500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。
熟読するも読み流すも、自由な形でご活用下さい。
★紀藤康行プロフィール
https://www.courage-sapuri.jp/profile/
--------------------------------------------------------------------------
(本日のお話 2647字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は3件の打ち合わせ。
並びに、諸事情により
PCR検査(2度目)を受けに病院へ。
(陰性です。念の為)
その他、コンサルティングの
資料作成などでした。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
最近、人材開発・組織開発の本を
ひたすらに読んでおります。
その中で、
「オトナの学び」
について言及されている
「成人教育論」の話がありました。
ちょっと妖艶な香りがしますね(笑)
、、、というのは冗談として、
人材開発に携わる方にとって、
また部下を教える管理職の方とって、
またご自身で楽しく学びを進めたい方にとって、
とても役に立つ考え方かと思いますので
本日はそのお話からの学びを
皆様にご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【”オトナの学び”は『P-MARGE』で加速する】
それでは、どうぞ。
■「こんな理論使えないね。
オレは営業一筋20年だけど、
実際の営業現場は、こんな理論通りには動かないのだよ」
by 研修受講者(50歳/営業ベテラン社員)
「はい、そういう側面もあるかもですが、、、」(人事担当者)
研修の終わりがけにこんなやり取りがありつつ、
内心こう思うわけです。
(ハァ、もっと素直に学んで、試してみたらいいのに。
うちの1歳の息子みたいに、なんで大人って、
素直に学べないんだろうか?)
、、、と。
■こういうシーン、
ここまで極端でなくとも
結構あります。
他人事ではなく、
正直、多少、私(紀藤)も
こういう経験あるよな、と思います。
例えば、
「いや、講師の先生はそういうけど、
ちょっと違うんじゃない?」
とツッコミを入れたくなる、
、、、みたいな。
おそらく、
このメルマガをお読みいただいている
現場でご活躍されているオトナの皆様も、
同じように感じる側面はあるのではないかと(汗)
「オイオイ、紀藤ちゃん。
今日の話は理論はちょっと違うんでないかい?」
みたいに。
(なんて思われていないことを
祈るばかりでございます)
■さて、話を戻しますが、
このような素直に学びを受け入れない現象は、
「成人教育論」によると、
”大人の学び方として
ごくごく自然なことである”
と言います。
そして、
”大人への教育(成人教育)は
子供の教育と違う考え方で
臨まなければならない”
と述べているのです。
つまり、
「はあ、なんで50歳になると、
子供みたいに素直に学べないんだろうか?」
と思っても、
”大人ってそんなもん”ということですね
■このお話申もう少しだけ、
掘り下げさせていただくと
「成人教育論」の研究領域の祖・マルカム・ノールズは、
・「子供」を教えるための科学と技術 = 『ペタゴジー』
・「成人」の学習を援助する技術と科学 =『アンドラゴジー』
と定めました。
このペタゴジーとアンドラゴジー、
どういう話かと言うと、
”子供”の学びの場合、
小学校の授業みたいに、
1限から5限まで国語算数理科社会と
びっしり埋まっていて
「将来の為に必要だから、これを学ぶ必要がある」で、
なんだかんだ学ぶのが求められるし、普通である。
そんな状況に合わせて教育を届けるのが
『ペタゴジー』です。
一方 ”大人”は、
そんなにゆとりを持ってくれません。
「、、、ってか、その学びで売上、上がるの?」
「自分の経験と、今日の理論の繋がりは?」
というように、積み上げたモノ、
目的、やる気、、、子供とは違う要因が
様々あるという前提で学びます。
そんなオトナの状況に合わせて教育するのが
『アンドラゴジー』です。
、、、そう、大人はちょっと、
めんどくさい(?)のです。
■では具体的に、どのように
”大人の学習”を支援すればよいのでしょうか?
そのキーワードが、
今日ぜひ持って帰っていただきたい言葉、
【P-MARGE】
です。
意味は、以下のような定義となります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<オトナの学習のキーワード【P-MARGE】とは?>
P(Practival)…オトナの学習者は“実利的”である
M(Motivation)…オトナの学習者は“動機”を必要とする
A(Autonomy)…オトナの学習者は“自律的”である
R(Relevancy)…オトナの学習者は“レリーヴァンス(関連性)”を必要とする
G(Goal-oriented)…オトナの学習者は“目的志向性”が高い
E(Experience)…オトナの学習者には“豊富な人生経験”がある
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
、、、とのこと。
■さて、「よくわからない」と言う声が
聞こえてきた気がするので(汗)
やや長くなりますが、1つずつ解説させていただきます。
まず、
<P(Practival)…オトナの学習者は“実利的”である>
から。
オトナは、
実の生活の課題を解決する学習を必要だと感じたとき、
重い腰を上げ、学ぼうとします。
”実利的 ”でないと、メリットがないと学ばない、
ということですね。
そして、
<M(Motivation)…オトナの学習者は“動機”を必要とする>
です。
これはシンプルに、
「やる気」や「学ぶ動機」がないと、
オトナはそもそも学ばないという話。
強制的にオトナに学ばせても
あれやこれや言いがかりをつけてやりません。
それは次の、
<A(Autonomy)…オトナの学習者は“自律的”である>
が関わってきます。
この”自律的”とは、
「自分で学ぶぞ!」というスタンスでしかオトナは学ばない、ということ。
オトナの学びは自発的で、自己決定的な性格を持つのです。
■、、、あと3つですね!
そして、
<R(Relevancy)…オトナの学習者は“レリーヴァンス(関連性)”を必要とする>
ですが、
これは「自分が持っている課題」に対して、
「これは学ぶべき内容だ」と関連性(Relevancy)が見出だせるとき
オトナは重い腰を上げるという話。
「これ、絶対役に立つから!」「面白いから!」とアツく語っても、
”自分と関連性がない”と思ったら学ばないのです。
ゆえに、”研修にはマーケティングが必要”、とも言えます。
また、
<G(Goal-oriented)…オトナの学習者は“目的志向性”が高い>
について。
これは、オトナの学習は「即時性を求められること」が多いのです。
子供の場合、長い時間をかけて
「人生のずっと後になって役に立つかもしれない知識」を
学ぶことを求められるが、オトナはそうはいかない。
「で、売上あがるの?」というような
”目的”がどうしてもついてまわるのです。
そして、最後。
<E(Experience)…オトナの学習者には“豊富な人生経験”がある>
です。
オトナは長い経験がある。自分の「経験」に非常に重きを置くのです。
ただし、それが良い方向になること(学習資源になる)もあれば、
悪い方向になること(不遜な態度、理論なんかつきあってられるか)
になることもあります。
この見極めが重要になります。
(※参考:『企業内人材育成入門』(編著:中原淳))
■、、、ふう。
お疲れ様でございました。
ちょっと長くなってしまいましたが、
オトナの学びのために、こういった
『PーMARGE』
という観点で学習を計画することで、
”大人の学びの傾向と対策”
ができる、と言えるでしょう。
■ということで、
【”オトナの学び”は『P-MARGE』で加速する】
こと、留めおいていただくことで、
ご自身の学びをより効果的にできますし、
また部下・社員の学びの巻き込みも
加速させることができるかと思います。
ぜひ、ご活用いただければと!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
==========================
<本日の名言>
人生を建設するには、
一つ一つの行動からやっていかなくてはならない。
マルクス・アウレリウス(古代ローマの皇帝/121-180)
==========================
【編集後記】
この私のメルマガも、
「自分は人材開発・組織開発のプロになる」
「大学院受験のために役に立つ」
という”目的志向性”、”関連性”などがあるため、
楽しく記載することができています。
うまく学びを仕掛ける事が大事なのだと思います。
<皆様の、ご感想お待ちしています!>
ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
ご感想・ご意見は、ぜひ、こちらまで。↓
https://goo.gl/forms/n7AoHT0xVK3ICcdz2
----------------------------------------------------------------------------
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト
https://www.courage-sapuri.jp/
★バックナンバーはこちらから読めます★
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw