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令和2年9月5日(第2390号)
「ノー」と言えるための「自分の中のより大きなイエス」は何か?
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2856字/読了時間5分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また夕方からは、
7つの習慣の社内ファシリテーター
オンライ養成の勉強会の実施でした。
ご参加頂いたU社の皆様、
誠にありがとうございました!
*
さて、早速ですが本日のお話です。
最近、あれこれやりたいことがある中で、
「自分が何にフォーカスをしたいか?」
を問うています。
その中で、最近見たYoutube大学の話や
そこから関連して思い出した7つの習慣のお話が
ありましたので、
今日はその内容について、
皆様にご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【「ノー」と言えるための「自分の中のより大きなイエス」は何か?】
それでは、どうぞ。
■1日というのは、
あっという間に過ぎていきますよね。
色々計画を立てても、
やたらと隙間に入ってきて、
気づくと夕方になっている…
そんな経験、皆様にも
あるのではないでしょうか?
(ほぼ毎日だったりして苦笑)
■私もそんな事を感じる一人ですが、
そんな中、先日、
ちょっと前からハマっている
中田敦彦さんのYouTube大学で
『Google式がんばらない働き方』
というテーマで
あるお話が紹介されていました。
ざっくりした内容は
「生産性をあげるためには、
自分にとって重要じゃないことに
”ノー”を言い続けること」
が大事だよね、という話。
具体的には、
・大人数の会議は出席しない(7人以上)
・アジェンダ(議題)のない会議はでない
・メールも重要な1割以外はスルー
・自分が得意なことは誰かに任せる
・学びにならないことはやらない
・インパクトがないこともやらない
、、、etc、
自分にとって
重要ではないことは
「ことごとくスルーするべし」
と言っておりました。
それが「Google式頑張らない働き方」とのこと。
■ただ、大変的をいていて
日本では、みんながものすごく
真面目に働きまくっているのに、
「先進国の中で生産性が低い」
(OECDの中で21位/36位中、先進国G7では最下位)
という現状があり、
これはやり方を変えないと
いけないんじゃないの?
という問いから出てきている
極めて真面目な提案です。
■しかし、組織はルールでできている。
ゆえに、”がんばらない働き方”とは、
基本、組織ルールに反することも。
自分にとって重要と思えなくても
周りの人にとっては重要なこと、
ままあるわけです。
だから自分にとって重要なこと、
だけをやっていたら、
”めちゃくちゃ周りから怒られる”
し、
”組織内では評価されない”
こともありうるわけです。
ルールを守らない、
周りにあわせない。
そりゃ確かに、
上記のようなことをやっていたら、
一般的な組織では、たしかに
「あいつは何だ?」
と、なってもおかしくはないでしょう。
特に期待されている役割や成果が
生命保険の営業のように明確ではない組織で、
社内での評価が出世に評価する
組織構造ではなおさらそうかと。
■ただ、たしかに納得することもある。
そんな矛盾の中で、
「Google式がんばらない働き方」なるものを考えて
思ったことが、2つありました。
まず1つ目。
それは、
・たとえ周りに怒られたとしても、
自分の人生の面倒を見るのは自分。
100年時代と言われる中、
『自分にとって学びになり、
重要な仕事のみにフォーカスし、自らを育てることは、
自らの生存戦略のために超重要』
だよね、
ということが1点。
ルールに合わせて、
学びやインパクトがない仕事をして
自分の能力が磨かれなくて、
それで自分の人生での機会が減っても
誰かが面倒みてくれるわけではない。
これが、超大事な前提。
■その上で、2つ目。
・、、、とは言いつつも、
冒頭の話は「Google式」が前提。
多分登場人物は、皆優秀。
『なにかにフォーカスして、
より大きな成果を周りにもたらすことができる』
という前提があり、
それを自他ともに認めるからこそ、
「ノー」と言える権利が生まれるのであろう、
ということ。
もし、何の成果も出していない、
あるいは、その予兆すら感じさせない、
ただ無目的に生きているように見える人
成果は出ていずとも、
何かに没頭すらしていない人が、
「生産的じゃないから、
この会議はでません」
「生産的じゃないから、
このメールは返しません」
などと言っても、
全く説得力がありません。
ただ孤立して、できないヤツ、
ということで、ますます状況が悪くなるだけかも。
■自分が重要なことにフォーカスするために、
何かに『ノー』と言えることは重要。
でも、そのためには
「やりたくないからやらない」だけではなく、
(それもあるけど)
セットで、
『自分は〇〇が得意で、価値を感じていて
そこにもっと時間を投資できたら
もっと価値を提供できるのだ!幸せなのだ!』
ということを、
自分でも強い思いを持ち
かつ周りに100%納得されずとも、
「まあ、あいつは仕方ないよね」
と、”ある程度の理解”をされるように、
自分を持っていくこと。
それは現実的な戦略として
大事なことなのだろう、
と思ったのでした。
■これは、私自身の経験からも
強く思うことです。
これまで私は、営業の仕事を
長らくやってきました。
営業は数字が大事なことは当然ですが、
それ以外にも、「やるべきこと」はあります。
前職の『7つの習慣』のフランクリン・コヴィーでも、
(今も所属していますが)
前前職の求人広告の仕事でも、
事務作業、社内業務が本当にダメで、
怒られまくっていました。。。(汗)
会議も結構すっぽかしていたし、
提出物も出さない。
申込書はミスが多く、
原稿も誤字脱字だらけ。
何度いっても、直らない。
新卒がするようなミスをする。
、、、関連する皆様には、
大変な迷惑をかけたであろう
(もしかしたら今も)
と思います。
■しかし同時に、
「お客様の役に立つのだ!」
という思いと、
そのプロセスを通じて
「目標を達成する」ことは、
大事にしていました。
その姿勢は(多分)
伝わっていたと思うし、
尋常じゃない、まではいかずとも
それなりに評価される結果も出来ていましたし
ゆえに一生懸命だったスタンスは、
「まあ、仕方ないか」
と周りも”理解”は
してくれていたのでは、
と思うのです。
(多分、、、、)
■実際はどうかわからないにせよ、
「自分の強みにフォーカスをしようとした」
ことで、自分も能力を
研ぎ澄ますことができたし、
結果的にそれが道半ばですが、
今の起業、独立へと繋がっているとも思います。
■『7つの習慣』のコヴィー博士は、
時間管理について語っている
「第3の習慣 最優先事項を優先する」
習慣において、このように言います。
「何かに『ノー』と言うには、
もっと大きな『イエス』がなければならない」
、、、と。
もっと大事にしたいことがある。
だから、これはやらない。
順番は、そうなのです。
大きなイエスがなければ、
「まあ、いいよ(気がのらないけど)」
と受けてしまい、
重要でもない仕事で
1日が埋め尽くされてしまうのかも、
しれません。
もちろん、そういうサポートが好き、
喜んでもらえるのが嬉しい!
という人も間違いなくいて、
その人達にとっては「重要な仕事」なので、
良いと思います。
問題は、そうじゃなく、
重要じゃないことに埋め尽くされている、
と感じている場合です。
■YouTube大学の
「Google式のがんばらない働き方」では、
”『自分にとって重要なこと』にフォーカスをせよ”
と言います。
そこに『7つの習慣』のコヴィー博士は
”自分にとって『より大きなイエス』を持つことで
『ノー』と言うことができる”
と言います。
■いずれにしても、
自分が1日の中でより豊かな
時間を使っていくためには、
【自分にとっての『大きなイエス(重要なこと)』とは何か?】
を自らに問うこと、
これがなければ始まらない、
ということです。
・何に自分は力を注ぎたいのか?
・どの領域で、自分を尖らせていきたいのか?
・どんなことに情熱を持っているのか?
・どこに、自分の強みがあるのか?
、、、
そんなことを自らが自覚することが
「ノー」ということにも繋がります。
■ということで、皆様の中で
「ああ、忙しい」
「でもなんだか進んでいる気がしない」
「自分を活かせていない」
と悶々と思うとしたら、
【自分にとっての『大きなイエス』とは何か?】
をまず問うてみること。
その中で、見えていない気づきが
見えるかもしれません。
皆様にとって、「ノー」と言えるくらい
「大きなイエス」は何でしょうか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
墓場で一番の金持ちになることは私には重要ではない。
夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、
それが重要だ。
スティーブ・ジョブス(アップル社創業者/1955-2011)
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【編集後記】
今日の名言は初めて引用しますが、
なんだか心が震えました。
今日も素晴らしいことをした、という思いを元に、
毎晩眠りにつきたいな、と思いますし、
そうできたら、幸せです。
それがたとえ自己満足でもいいのです。
【近日開催のイベント予定】
近日中にご案内いたします。
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<皆様の、ご感想お待ちしています!>
ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
ご感想・ご意見は、ぜひ、こちらまで。
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