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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和2年8月16日(第2370号)
今週の一冊『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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◎本メールマガジン(カレッジサプリ) は、
紀藤とご縁を頂きました皆さまにお送りさせていただいております。
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(本日のお話 3668字/読了時間5分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、久しぶりに
髪を切りに美容室へ。
またその後は
You Tubeの動画撮影に向けた
打ち合わせなどでした。
緊張しますが、ぼちぼちと
You Tubeプロジェクトも
始めて行きたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊を
ご紹介する、今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
====================
『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』
有冬典子 (著), 加藤洋平 (監修)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NDDBKT4/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_UGkoFbCRY5Y9F
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です。
■来ました。
物凄く読みやすく、
かつ本質的な話が書かれている名著。
私も様々な本を読みますが、
この本は、難しくなく、スラスラ読めて、
でも大切なことが心にすっと入ってくる
素晴らしい一冊でございます。
■さて、そんな今週の一冊、
『リーダーシップに出会う瞬間
成人発達理論による自己成長のプロセス』
有冬典子 (著), 加藤洋平 (監修)
ですが、どのような本なのか?
、、、キーワードは、
「成人発達理論」
という言葉です。
■人材開発に関わられている方であれば
「成人発達理論」
という言葉、聞かれたことがある方も、
いらっしゃるかも知れません。
(そうではない方は、
おそらく聞いたことがないのでは、
と思います。ややマニアックなので)
この、「成人発達理論」とは、
ハーバード大教育大学院教授で
組織心理学者のロバート・キーガン氏が牽引する、
”大人の成長”
を研修した理論です。
要約をすると、
以下のような内容です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「成人発達理論」とは・・・
人間の成人以降の成長・発達に焦点をあてた心理学の理論。
人間の知識やスキルを司る「知性」や「意識」が、
成人以降も生涯をかけて成長・発達していくことを前提とし、
人間の成長・発達のプロセスとメカニズムを研究し
理論化したのが「成人発達理論」である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
■脳科学的に、子供は「成長」する。
しかし、大きくなった後に、
「大人は成長」するのだろうか?
いや、大人になったら
心は成長しないのでは?
、、、このような考えが
1980年以前は考えられていたそう。
しかし、この「成人発達理論」の研究により、
”人はおとなになっても、生涯、成長し続ける”
ということが明らかになってきました。
特に、体は成長しなくても、
「知性」「意識」という
心の面で成長をし続ける、ということ。
■確かに、皆さまも
ご自身の経験から、きっと
心当たりがあるかと思います。
・仕事で多くの利害を調整し進める、
大変なプロジェクトを経験した。
・同僚や上司と、時にぶつかり合い、
時に歩み寄り、色んな人の気持ちを知った。
・自信がない中でも、敢えて
意見主張し、リーダーとして
自ら渦を巻く経験を得た。
、、、というように。
大きい小さいは
人それぞれだったとしても、
”今までの殻を破った”
と感じた瞬間、
・何か違う自分になった、
・質的に自分が変化した、
というような変化感を覚えたこと、
ある方もいらっしゃるのではにないか、
と思います。
■そう、その体験こそが、
まさしく
「成人発達理論」
の変化の瞬間。
タイミングは人それぞれで
かならず発達しなければいけない、
というものでもないですが、
人はそんな成長のプロセスを
歩むことができる存在である、
ということは確かなのです。
■では、その、
「成人発達理論」の成長プロセスとは、
一体どのようなものなのでしょうか?
著書によると、
以下のように大人は意識面において、
成長を遂げていく、と語ります。
以下、その成長と発展を、
簡単にまとめてみました。
■まず最初は、
【レベル1,利己的段階】(エゴリーダー)
です。
この段階の人は、
他者は
「自分の欲求を満たすための手段・道具である」
と考えています。
ゆえに「あの人は使える、使えない」という言葉を使ったり、
味方か敵か、役に立つか立たないか、で人を見たり。
一方、この段階では
「自分の思いを押し通す力」
「はっきりと意見を言うこと」
「譲らない強い意志を養う」
という力が養われるといいます。
*
要は、”自分のことだけ”という状態ですね。
そのために、周りが傷つこうがなにしようが、
気にしない、という状況でしょう。
周囲との同調を大事にする
日本の大企業などには少ないかもですが、
しばしば目にします。
■そして1つレベルが上がって、次の段階。
【レベル2、他者依存段階】(八方美人)
です。
他者は「自己イメージを形成するために必要なもの」と考えている。
集団や組織に従属することが主な欲求である。
ゆえに、
「私は人にどう見られているのだろう?」
「決まりを守らなければ」
「みんなに迷惑をかけてはいけない」
という思考が主に働いています。
一方、この段階では、
「他人の気持ちを推察する力」
「空気を読む力」
「角が立たない立ち居振る舞いや言葉の使い方」
の力が養われる、といいます。
なんとなくですが、この段階の方が、
一番多いような気がします。
自分の意見を言い過ぎるのもイマイチですが、
同時に、この「他者依存」段階が強すぎて、
本当は欲があるのに自分の意見を出すこと自体、
怖がること、実に多いように思います。
なんとなくですが、
ここの段階の大人が一般的な組織では
一番多いんじゃないかな、
と思います。
■そして、もう1つレベルが上がります。
【レベル3,自己主張段階】(コアリーダー)
です。
この段階では、
「自己の独自の価値観を求める」
ことが始まります。
そして、他者は協力者や仲間である、
という見方で接します。
ゆえに、
「私は私の信じる道をゆく!」
「理想とする生き方や社会がある」
「私の信念は絶対譲れない!」
という強い意志を示します。
ここでは、
独自の価値体系を構築する
考えを言語化する力
巻き込み力
向上心
などの力を養っていきます。
ゆえに、「芯がある人」という
イメージでしょう。
■そして最後の段階、
【レベル4,相互発達段階】(超コアリーダー)
です。
はい、コアリーダーを超えて、
「超コア」リーダーになりました。
レベル3のコアリーダーが、
自分の信じる価値観、道を突き進んでなお、
それを手放し多様な状態。
「全ての価値観は素晴らしい」
「全て正しい」
「自分と他者は一体である」
というような全体の中での自分を捉え、
他者の成長を”真から”喜べる、
そんな状態です。
ここでは、
・個と全体の双方の可能性を
最大限に引き出す力
・その瞬間瞬間、共にいる力
・新しい自己への好奇心
などの力が養われます。
たまに出会う、
「この人、本当に自分の
全てを受けていれてくれそうだ」
Beingレベルでの器の大きさを
感じさせてくれるような人、
が私の中のレベル4の方のイメージです。
■、、、と
レベル1~レベル4まで
ズラズラっとご紹介いたしましたが、
皆さまは、ご自身に当てはめてみて
どのように感じられますでしょうか?
おそらく、
厳密に「ここ」というよりも、
レベル2と3の間、とか
状況によって行ったり来たり、
を繰り返しながら
少しずつ螺旋階段を登るように
成長していくものかと思います。
■ただ、このレベルを上に上がるほど、
”視点が増えていく”
(自分、相手、全体と
見える世界が変わっていく)
といい、考える深さも広さも、
拡大していきます。
そして、それが
【大人の成長である】
というのでした。
■ちなみに、これは、
「何でもかんでも成長すればよい」
というわけではありません。
その人に来るべきタイミングが来たら、
自ずと向き合うような状態になるもの。
だから、今回の「成人発達理論」の話を、
私がメルマガで熱く語っても、
興味がない方はないはず。
そしてそれでよいのです。
ただ、もし何か感じるものがあるのであれば
それは自分が次のステージに向き合いたい
自分を変容させていきたい、
そんなタイミングにきているのでしょう。
■、、、とつい
「成人発達理論」
の話を詳しくしてしまいましたが、
今回ご紹介している一冊は、
ある女性が成長していく物語を、
成人発達理論にのせて小説風に追体験できる、
そんな一冊になっています。
某大手食品会社で、
女性管理職を登用しようという中で、
将来の課長候補として
選ばれた30歳の女性。
社内のお局的な50歳の女性課長。
40歳手前の
成人発達理論を教えてくれた
他部署の女性課長。
そして仕事の中で出会うトラブル。
人間関係に軋轢。
パワハラまがいの言動。
、、、
そんな中で悩みながら、
自分を見つめて歩む成長譚が、
「大人の成長ってこういうことなんだ」
と思わせてくれる名著です。
*
以下、著書の紹介です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<成人発達理論をもとに、
潜在的なリーダーシップを開発するための本>
女性リーダーに抜擢された30歳の女性社員が主人公。
メンターの先輩女性や思慮深い相談相手の同僚、
上司らに支えられながら、自分の信念に立って
自分らしいリーダーシップとは何かに気づき、
人間性豊かに成長するプロセスが、誰もがどこかで
経験する、共感的なストーリーでわかります。
成長のプロセスは、ハーバード大学教育大学院などで
研究が進む「成人発達理論」をベースにしています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
本の中で紹介される比喩やエピソード、
言葉なども、非常にわかりやすいのも魅力。
わかりやすいのに薄っぺらくない、
素晴らしい本だと思いました。
おすすめです。
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<今週の一冊>
『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』
有冬典子 (著), 加藤洋平 (監修)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NDDBKT4/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_UGkoFbCRY5Y9F
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【編集後記】
体重が過去最大の67キロ超えに。
顔が細くて、痩せているように見られますが、
実は中肉中背。そしてそれが太り気味になっており、
危険領域に入ってきました。
去年100キロマラソン、242位/2000人中
という高タイムだったのがまるで嘘のようです(汗)
継続が大事、ということですね。
【近日開催のイベント予定】
近日中にお知らせいたします。
(ストレングス・ファインダー・ワークショップ
10/10開催予定です)
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