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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和2年8月10日(第2364号)
「問い、考え、語り、聞くこと」が、自らの幅を拡げる基礎になる
株式会社カレッジ 紀藤康行
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◎本メールマガジン(カレッジサプリ) は、
紀藤とご縁を頂きました皆さまにお送りさせていただいております。
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(本日のお話 2010字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
さて、夏季休暇に入っている方も
多いのでしょうか。
そんな最中の日曜日、私は
朝8:30から某企業の役員の方をお招きした
シークレット勉強会(オンライン)の開催でした。
組織と個人の”両利きの経営”について
思いを馳せた実りある時間でした。
(講師の方を含め、皆さま
ありがとうございました!)
そして、夕方からは
妻の実家の茨城に帰省でした。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
昨日、とある本
『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』
をご紹介いたしました。
読み終わった後も、
本質的な内容と感じて、
読み直して言葉を噛み締めては、
「そうだよなあ」
と納得をしています。
今日は、この本の中から
改めて学びと気付きを皆さまに
ご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【「問い、考え、語り、聞くこと」が、自らの幅を拡げる基礎になる】。
それでは、どうぞ。
■”問う”こと。
人は、問われることで、
深く考えることができます。
問題の答えを眺めていても
なんとなくわかった気に
なるかもしれない。
ただ、
「自分で考える」
ことを迫らなければ
思考は深まらないものです。
(考えるって、結構疲れますから)
そして、それを着火する
スターターのようなものが、
”問い”
なのでしょう。
■そして、
”問い”には
相手が必要です。
一人でもじっくり考えられる人は
いるかもしれません。
そしてあれやこれや一人で深めて
楽しめる、”思考の一人遊び”が好きな人も
いるでしょう。
でも、そういう人は希少です。
■凸と凹のように、
「問い」があるから
「考える」ことが触発される。
そして、そこに他者が介在して
他者から”問われる”ことで
より真剣に
”考えよう”
と思えるのでしょう。
■同時に、
「考える」ことは、
「語る」こととセットです。
「語る」から、
言葉にするから
思考が深まるものです。
そして言語化しようと思っても
出来ないプロセスから、
自分が何を理解して、
何を理解していないのかに
気がつくものです。
考えたことを
言葉にしなければ
考えが明瞭になることはありません。
*
「どのように考えているの?」と問われた時、
自らの思考を
言葉にして”触れられる形”にして
固定化し、語れなければ、
ふわふわ浮かぶ雲のような
近づいたら霧散してしまう
曖昧な思考にしか過ぎません。
”考えている風”でいても、
「言葉にできなければ、
自分でも理解できていない」
つまり、真に考えてはいない
ということです。
■かつ、「語る」ことによって、
学びが深まることものです。
読んだ本だって、そこからの学びを
「語り」、伝えることをしなければ、
1週間もすればほとんど記憶から
消え去ってしまいます。
■だからこそ、
「考える」ことと
「語る」ことはワンセットにすべきです。
「語る」からこそ、
考えが深まるのですから。
そして、「語る」には
当然、他者が必要となります。
すると、対話の形を取ることになる。
ゆえに、
『問い、考え、語り、聞くこと』
が「考える体験」となり、
それを「哲学」と呼ぶ、、、
そんなことを先述の著書では
語っているのでした。
(私の解釈も含んでおります)
■そしてこの一連の流れ、
『問い、考え、語り、聞くこと』ことは重要な
「自分に幅を持たせる、知的行為の基礎である」
と感じます。
■そしてこの中でも特に、
「考え、語ること」
は実に重要だと、
個人的に感じています。
自分の中に渦巻く、
幾重にも連なる思考の地層を、
的確に表現する言葉を編むことは、
簡単なようで難しいもの。
難しいからと言って、
安直かつ単純な
抽象論でまとめたり、
繊細な心の襞を持つ
複雑な感情を
「嬉しい、楽しい、さびしい」
といった大きすぎる概念の単語で
ひとくくりにするのも、
何か違う気がしたりするもの。
■しかし、人は
「言葉」によって思考し、
「言葉」によって世界を定義しています。
例えば、
「切ない」という言葉があるから、
「切ない」という感情に
生命が与えられるのです。
「切ない」という言葉が
もし存在しなければ
息苦しい、胸がぐっとつまる、辛い、
という、似ているけれども、
厳密には違う言葉で表現せざるを得ず
「切ない」の世界観を理解することは
決して出来ないものです。
■そして、これは個人の感想ですが
「幅がある人」
とは、
”世の中の知識や感情において、
広がりを頭と心で理解している人”
ではないか、
と私は思っています。
もちろん博識であることもそう。
ただ、知識だけの無機質ではなく、
人間の心を理解している。
その「知識」と「感情」の両面で、
自分を理解すること、
誰かを理解することができる。
そして心の内側に広がる
膨大な色彩で描かれた心象風景を
「言葉」という筆で表現することができる、
そんな人を「幅がある人」と
呼べるのではなかろうか、
と感じます。
■自分の内側にある
形のない思考に形を与えるには、
修行が必要です。
そして、その基礎を作るためには、
「考える」という
知的な格闘、葛藤を繰り返すこと。
そして同時に
「語ること」を通じて、
人類が進化の過程で発展させてきた
思考を共有する道具としての言葉を学び、
磨き続けること。
その「言葉」に秘められた概念を
的確に理解し、操ること。
そうすることで人は、
「考える」
という行為を身につけ、自由になる。
そして、人としても
幅を持つようになるのでしょう。
ゆえに、
【「問い、考え、語り、聞くこと」が、自らの幅を拡げる基礎になる 】
のであろう、
そんな事を感じている次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人間は一本の葦にすぎない。
自然のうちでもっとも弱いものである。
だがそれは考える葦である。
ブレーズ・パスカル
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【編集後記】
茨城に来たら、ものすごい蚊にさされました。
そしたら大変腕が腫れました。
都会で過ごして、刺されることが減り、
耐性がなくなったのかな、、、なんて思ったり。
【ご感想のお礼】
今回のメールで、「挑戦」こそ大事という点に
非常に共感しました。
昨年は挑戦の1年でしたが、今年も継続して月に1個、
必ず何かしらに挑戦を続けています。
(結果、自己投資に数万払うのが普通になってしまう価値観に…笑)
「time is money」
この言葉、今だからこそより強く実感します。
またお会いできる機会を楽しみにしております!
M.Sさま
>Sさん、お久しぶりです!
月に1個、必ず何かしらの挑戦を続けていらっしゃるとのこと
本当に素晴らしいですね。そしてその結果、自己投資に
お金がかかるという現状、、、よく理解できます(笑)
最大の投資は「自己投資」などと言いますが、
きっとそれは大きなリターンとして返ってくると思います。
ぜひ共に頑張ってまいりましょう!
いつもありがとうございます。
紀藤
【近日開催のイベント予定】
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