配信日時 2020/08/04 09:34

「自分の理想の状態とは何か?」と考えたことはありますか【カレッジサプリ】

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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和2年8月4日(第2358号) 


「自分の理想の状態とは何か?」と考えたことはありますか 


株式会社カレッジ 紀藤康行
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◎本メールマガジン(カレッジサプリ) は、
 紀藤とご縁を頂きました皆さまにお送りさせていただいております。
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(本日のお話  1440字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
また2件の個別コーチング。

合間に近所のキックボクシング
ジムにて汗を流し、夜は
システムコーチングについての
勉強会の開催でした。


最近コーチング、または
システムコーチングをひたすら
積み重ねております。

かつ、先日の「ミッションを探求する
自己探求ワークショップ」を実施して
改めて思っていること、


”自分でゴールを思い描くこと”


の大切さは、実に大事である、
ということでした。


今日はこのお話について、
思うところを皆さまにご共有させて
いただければと思います。


タイトルは、



【「自分の理想の状態とは何か?」と考えたことはありますか】



それでは、どうぞ。




■「理想の状態は、なんですか?」


と不意に問われたとして、

明確に答えられる事ができる人
どれくらいいらっしゃいますでしょうか?


おそらく、ではありますが、
結構、この質問、難しいのではないだろうか、
と私の感覚では思っております。


というより、多くの方にとって


「そもそも自分の理想の状態を
 リアルに考えたことがない」


というのが現実だと思います。



■その理由は、こういった類いの、
思考を未来に飛ばすような抽象度が高い質問は

日常の仕事の中でまず投げかけられる
ことはない、ということもありますし、
「理想の状態とは」という
抽象度の高い問いを考えることが
あまり得意でない、

それに答えて何の意味があるの?
という疑問があり考えたことがない

、、、など様々でしょう。

そしてそれは、特段不思議なことではなく、
ごくごく普通なことだと思います。



■とはいえ、

「理想を思い描く」

という行為は、やはり重要です。

その理由はシンプルに


「自分がどうなっていたいのか、
 思い描くことがなければ、
 それ(理想)が実現されることはない」


からです。

営業で数字が欲しい人は、
いつまでに、何件、どれくらいの金額を売り上げるのだ、
と明確に思い描き、そのために思考を巡らせるから
達成できる可能性が芽生えるのもの。

何も考えずに、なんとなく過ごしていて
目標など達成できるはずもありません。

そしてそれは、時間軸を伸ばして、
私達のキャリアや人生などに当てはめても
方向性としては、基本的に同じことが言えます。
(偶然の要素が多分に入ってきますが)



■つまり

自分の「理想の状態」において

自らが

・どんな人間関係で、
・どんな知識・スキルを持ち、
・どんな仕事をしており、
・どんな評価をされており、
・どんな経済状況や健康で
・どんな気持ちがしているのか

を精緻に描くことで、
初めて”今の自分”との理想のギャップに
自覚的になる。



■そうして、

”あちら側(理想の状態)”と
”こちら側(そうではない今)”の間で生まれる


『創造的緊張(クリエイティブ・テンション)』
( 「こうなりたい!でもそうじゃない今…」という気持ち)  

によって、

”未来からの引力”が発生し、
自分は理想の状態に近づいて
いくものである。


、、、そのような話を

MIT(マサチューセッツ工科大学)の
ピーター・センゲ博士と、
ハーバード大学教授のクリス・アージリス氏が
組織学習の理論・手法体系のをまとめた書籍、

『学習する組織』

にて語りました。

(大変良い組織開発の一冊。
 組織のリーダーの方はぜひご一読を
 おすすめいたします)



■また個人でも同じです。

これからますます自律的にキャリアを
歩くことが求められる上で、


「自分の理想の状態は何か?」


という問いは、自分の人生の方向性を
自らで定めるために、大変重要です。


理想と今のギャップを考えると、
もちろん様々な課題や障害が見えますが、
それを越えようと思う原動力も
やはり「理想を描くから」こそ、
始まるものです。



■世界4000万部のベストセラー
『7つの習慣』でも、

”第2の習慣 終わりを思い描くことから始める”

において、全く同じことが語られます。



行きたいところが見えていなければ
どこへ行くこともできない。


周りからの外圧によって、

あっちへ吹かれ、こっちへ吹かれる
秋の木枯らしのように、

あるいは、フライパンの上で下からの
火に炙られ飛び跳ねる米粒のように、

他者の圧力で、右往左往し続ける
ことにもなりません。


そしてそれは、蓄積して
後々自分の幸福度を減らすことに
なりかねないと私は思っています。



■青臭いようですが、
やっぱり理想は大切です。

ということで、


『「理想を描くこと」は、
 自分の理想に近づく原動力である』


と語気を強めて、
お伝えしたいと思います。



■「自分の理想の状態とはなにか?」


皆さまは、こう問われたら
どのような答えが思い浮かびますか?


考えてみると、気付きがあるかもしれませんね。



補足:

ちなみに、ですが「理想の状態」を思い描いて、
何度も達成できない、不遇な状況に置かれると

「理想の状態など、もう描きたくない、、、」

となることが、しばしばあります。

こういう「自分の内なる部屋」に入ることは
実はよくあることで、

もし自身がそういう状態にいるな、
自覚していないけど今傷ついている、
今の自分が迷宮入りをしている、

と思う時は、別に無理に
「理想を描く」必要もありません。
辛くなるだけですから、そのときは

「時が来るのを待つ」

のも選択肢の一つです。


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<本日の名言>

これで十分、と思って現状を認めてしまうのは、
バックミラーだけを見て運転するのと同じことだ。

マイケル・デル(米国の実業家/1965-)


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【編集後記】
昨日のメールで、本日の名言が
書かれていないまま送っておりました。
大変、失礼いたしました。
こちらも良い仕組み、考えてまいります。


【ご感想の紹介とお礼】
↓↓
紀藤さん

こんばんは。
以前、会社の研修でお世話になりました大田です。

遅ればせながら、少し前に配信された
Amazonプライムで、大人の教養を深める
というメルマガを読ませていただきました。

その中の一部にある
映画から新しい視点を得たり、既知の事柄をより深く考えられるようになる
という部分について、非常に共感しました。

というのも、
私も最近、ある映画を見てモヤッとしていたものが こういうことか! 
と腑に落ちる体験をしたので、お伝えしたいと思い返信いたします。


私が観た映画は、
ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイがメインキャストを務める「マイ・インターン」という映画です。

その中で、ロバート・デ・ニーロ氏が、ごく普通の仕事から現役引退した男性を演じられています。

その男性は、
人よりも優れたビジネススキルや目を引くような魅力など
特別なものを持っているわけではないのですが、
年をとっても新しいことに挑戦したり
自分のスタイルを貫ぬく姿勢から、
次第と周囲に人が集まり、信頼される頼りにされる…
という魅力的な人物です。

この映画をみて、
私もこんな人になりたいなぁと思いました。

その時、ふと思いました。
7つの習慣の最初の『終わりを思い描く』ってこういうことなのかな?
と。

紀藤さんのメルマガをきっかけに7つの習慣を読み始めたのですが、
お恥ずかしながら、最初の『終わりを思い描く』という部分がうまく想像できませんでした。

正直に言えば、
(別に友人も多くないし、自分が死んだときは、身内だけでひっそりとお葬式してほしいな)
と考えていました。

たぶん、
今の自分がいる世界
今の自分の延長線上
でしか終わりを想像できなかったのだと思います。

それが 映画 という自分の枠の外で、

こんな人になれたらいいな。という思い

と、

この男性が亡くなった時は、お葬式にたくさんの人が来てくれて…というイメージ

この2つが突然リンクして、
7つの習慣の『終わりを思い描く』の理解につながりました。

これも以前、紀藤さんが言っていたように
 物事の本質的な事柄とかって、抽象的になりやすくて分かりにくい のですが、
直接的には何も関係のない映画を観ることによって、
ふいに理解できるようになったり、理解を深めるきっかけになるのだなぁと感じました。

映画だけでなくアニメや絵本からも、
何かの理解を深めることができるのかもしれませんね。

あと少しで7つの習慣を読み終わります。
読み終わったら、感想をまた連絡させていただきますね。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

大田


>大田さん、ご感想ありがとうございます。
また、素晴らしい気付きですね!
(という意味も含めて今日のメルマガにもなっております)

おっしゃるとおり、
 ”物事の本質的な事柄とかって、抽象的になりやすくて分かりにくい”
のです。

それは、具体的に映像として、肌感、リアル感がないと、
決して感情を伴って、理解することができないものです。

そして、感情が沸き立たないと、
「こうなりたい!」という思いも当然なりません。

いくら理論で合理的に、こうなったほうがいい、と考えても、
「こうなりたい!」という心の震え、感情の高ぶりがないと
そこに引力が発生しないのだと考えています。


そして、そのためには、まず「自分で何が理想なのか?」を
問うことであり、同時に、まさしくこのご感想でいただいたように

「こういう人物像」
「こういう世界観」に憧れる(もちろん映画でもOK)

という外部の人・環境などとの出会いで
自分のイメージが広がるのだと思っています。

そういう意味で、いろんな映画をみて、
色んな生き様をイメージできることは、
とてもよいことですよね。

、、、という気付きを私もいただきました。
改めて長文のご感想、誠にありがとうございました!

引き続き、何卒よろしくお願いいたします。

紀藤




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