配信日時 2020/06/15 09:37

7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(7)~「主体的な言葉」を使うべし!(第一の習慣)~【カレッジサプリ】

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令和2年6月15日(第2308号)


7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(7)~「主体的な言葉」を使うべし!(第一の習慣)~


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  3289字/読了時間4分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日日曜日は
朝8:00からリーダーシップの勉強会。

海外とつないで英語での勉強会でしたが
大変刺激になりました。

(英語のリスニングの無力さを
 改めて分かったという意味で汗)

また午後からはシステムコーチングの実施でした。



さて本日のお話です。


毎週土曜日に書くとお伝えしていた

「7つの習慣の元トップセールスが語る
 7つの習慣コーナー」ですが

ふと書きたい思いがメラメラと
沸き起こってきました。

ということで今日も書かせていただきます。



前回は

「第1の習慣 主体的である」で

・刺激と反応の間にスペースを開ける
・影響の輪にフォーカスする

というお話をさせていただきました。


今日は「第1の習慣」の最後、
『主体的な言葉を使う』について
お伝えさせていただきます。

テーマは、


【7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(7)~「主体的な言葉」を使うべし!(第一の習慣)~】


それでは早速参りましょう。





■皆さまは、

「口癖」

がありますか?


多分ですが、どなたにも
何かしらあるはず。


ただ多くの場合
自分では気づいていないもの。

しかし、口癖は
自分のパラダイム(ものの見方・考え方)を
反映しています。



■私の例ですが、
以前コーチの人から、

「ヤスさん(紀藤のこと)って、よく
 ”ちゃんと”って言いますよね」

と言われたことがありました。


それから自分で意識してみると
ものすごく「ちゃんと」という単語を
普段から連発していることに気づきます。


そして考えてみると、

”もっとよくしたい、
 完全なものを目指したい”

という自分のパラダイムが
反映されていることに気づきました。

「言葉は自分のパラダイムを反映している」

のです。



■同時に、以下の事も言えます。


『言葉によって
 自分の内面(考え方・感情)も
 影響を受ける』


ということ。






一つ、実験をしてみましょう。




Q、以下の言葉を 感情を込めて読んでみてください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・私にできることは何もない

・私はいつもこうやっている

・あの人は頭にくる

・そんなことが認められるわけがない

・私はそれをやらなければならないの

・私は~できない

・私は~しなければならない

・~でさえあったらなら

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

、、、


気持ちを込めて
読んでいただきましたか?


読んでいただけた方に問います。

「読んでみて、どんな気持ちになりましたか?」

この感覚を覚えておいてください。





■では、もう1パターン
やってみましょう。


Q、以下の言葉を 感情を込めて読んでみてください

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・私は他のやり方を探す

・私は気持ちを抑える

・私は効果的なプレゼンテーションができる

・私は適切な対応選ぼう

・私は選択する

・私は~の方がよい

・私は~しよう

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


さて、気持ちを込めて
読んでいただけましたか。


頭の中で読むだけではなく
実際に声を出して、
感情を込めて読むことがポイントです。


そうすると、違いに気づくはず。



■おそらくですが、


前者の「○○しなければならない」という言葉軍は、

読んでいて、

・エネルギーが下がる感じ
・自己効力感が下がった感じ
・ちょっと重たい感じ

がしたのではないでしょうか?

そして、

後者の「○○しよう」という言葉軍は、

・元気が出る感じ
・自己効力感を感じる
・軽やかな感じ

を感じられたかと思います。


(暗示とか、嘘くさいと思うかもしれませんが、
 実際にリアルにやると本当に感じられるはず)



■さて、この前者の言葉
「しなければならない」なる言葉を
”反応的な言葉”といい


一方、「しよう」なる言葉たちを


『主体的な言葉』


といいました。


そして、コヴィー博士は、
これら言葉の特徴について、
以下のように語りました。


(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

反応的な人の言葉は、決定論のパラダイムから生まれる。

彼ら言葉の裏にあるのは、責任の転嫁である。

自分には責任がない、
自分の反応を選ぶことはできない、

と言っているのである。

(中略)

反応的な言葉の厄介なところは、
それが自己達成予言になってしまうことだ。

決定論のパラダイムに縛られている人は、
自分はこういう人間だという思い込みを強くし、

その思い込みを裏付けている証拠を、
自分でつくり上げてしまう。

こうして被害者意識が増していき、
感情をコントロールできず、
自分の人生や運命を自分で切り開くことができなくなる。

自分の不幸を他者や状況のせいにする。

星のせいだとまで言い出しかねない。


※引用『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』P115-117より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)



■「言葉が、自己達成予言になる」。

ココなのです。


「~しなければならない」と、
常に言っていると世界がそうなってしまう。


言葉と思考と行動は、
お互いに影響を与えあっています。

元気がないからと愚痴っていると
その愚痴った言葉でますます暗くなるのです。

そして自己コントロール感を失い、
他者や状況のせいにしてしまう思考の癖がついてしまう。


ならば、多少無理にでも
「主体的な言葉」を使ったほうがよい。


思考はコントロールできなくとも
「使う言葉」は選択できるからです。


そして主体的な言葉を使い続けていると
時差を持って、思考も言葉によって
影響を受けていくのです。




■実はこの話は、日本の哲学者も
同じような話をしています。

日本の礎を築いた

松下幸之助氏
稲盛和夫氏
山本五十六氏
原敬氏

を始めとした偉大な経営者等に
大いなる影響を与えた

「中村天風氏」

という方がいます。


この方は、
「日常の心がけ」として
以下のように説きました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<日常の心がけ> ~言葉遣い~

・困った、弱った、情けない、悲しい、
 腹が立つ、助けてくれ、どうにもならない等
 消極的な言葉は絶対に口にしない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


、、、と。



■精神論のように
聞こえてくるかもしれません。


ただ、言葉によって
私たちの考えが影響される。

言葉が自己達成予言になる。

そして日々の気分にも
影響してくる。


「言葉で自分の世界を作り上げている」


のです。



■責任は英語で、

「responsibility」

です。


これは、

response(反応)+ability(能力)

という「反応を選択する力」です。


他者や状況のせいにする、他責思考ではなく
あらゆることが自分のせいであるという「自責思考」。

自分にはすべての責任があると、
骨の髄まで思うこと。

それが「第1の習慣 主体的である」ということです。



■そしてその世界に生きているということを
自らに躾けるためにも、

「言葉」を使うときは
「~する」「~自分は選択した」というように



『主体的な言葉を使うべし』



なのです。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<今日のまとめ>

・「言葉」は自分のパラダイム(物の見方・考え方)を表す。
 同時に「言葉」よって、思考も影響を与えられる。

・そして言葉には2種類ある。
 1つ目は、「~しなければならない」という”反応的な言葉”。
 2つ目は、「~する/しよう」という”主体的な言葉”。

・”反応的な言葉”を口にしていると
 他者や状況に依存的になっていく世界が
 自己達成予言によって作られてしまう。

・ゆえに、自らが使う言葉に自覚的になること。
 そして、意識して「~する」というような
 ”主体的な言葉”を使っていくべし。

・そのことで世界への自責の思いを強め
 主体的な状態でいることができる
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■ということで、


「第1の習慣 主体的である」は

・刺激と反応の間にスペースを空ける
 (=自分で行動を選択できると知る)

・影響の輪にフォーカスする
 (=自分が影響を与えられることに時間とエネルギーを投資する)

・主体的な言葉を使う
 (=「~する」と語ることでプラスの自己達成予言を形にする)


というお話でした。



次回は、「第2の習慣 終わりを思い描くことから始める」
に入っていきます。

真面目な話、一番大事な習慣。
ぜひお楽しみに。


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<本日の名言>

「与えられた環境でどう振る舞うか」でしか
人間は前に進むことはできない。

スティーブン・R・コヴィー

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【編集後記】
語れなかった「決意を守る」というところが
実はものすごく大事だな、と思いました。
自分との約束、守っているだろうか。
改めて考えたいと思います。

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◎昨日の英語学習:0、5時間
(累計214時間/目標学習時間まで186時間)
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