<日本の企業を知る経営共創基盤 代表・冨山氏の語る「コロナショックの影響」です>
---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和2年6月7日(第2300号)
今週の一冊『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』
株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------
◎本メールマガジン(カレッジサプリ) は、
紀藤とご縁を頂きました皆さまにお送りさせていただいております。
登録・解除は、お手数ですがページ下部よりお願いいたします。
--------------------------------------------------------------------------
(本日のお話 3331字/読了時間5分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、15キロのラン。
また夕方からは、システムコーチング(受ける方)でした。
※さて、システムコーチングについてですが、
「何それ?」「ちょっとやってみたいかも」という
ご興味がある方に個別説明会・相談会を行っております。
(ちなみに、価格は書いてありませんが、
特別価格で提供をしています。
ちなみに、売り込みはしませんのでご安心下さい笑)
ご興味がある方は、以下をクリック↓↓
https://peraichi.com/landing_pages/view/dyvky
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介する
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
=========================
『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画 (文春e-book)』
(著:冨山 和彦)
https://www.amazon.co.jp/dp/B087GHTDT2/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_RFe3EbRRSGYYC via @amazonJP
=========================
です。
■さて、コロナショックの今後、
気にならない方はいない
のではないでしょうか?
私は専門家ではないので、
日々刻一刻と変わり、
思ったよりも失業者数が
減少に向かっているという話もあるし、
一方半年先を表すという株価は、
そんな危機意識と逆行するように
復活をしている、とも聞きます。
私も米国のインデックス株式を
底を打って少し上がった時に買いましたが、
もう既に戻ってきている様子。
(もうちょっと買っておけば良かったかな、
とも思っております)
■しかし、コロナショックは
私達の今後を、どう変えていくのか?
専門家はどのように
予測をしているのか?
このことについて、
経営共創基盤の代表取締役CEOを務められる
冨山和彦氏が、数々の経営改革や企業再生に携わり
書かれた著書が、
今日ご紹介の
『コロナショック・サバイバル』
です。
著書が出版されたのは、
1ヶ月前の5月9日。
ゆえに、この渦中の中で、
時代の先を読む現場を知る賢人が、
どのように考えているかに
触れることができる著書と
言えるかと思います。
■さて、そんな著書には
どのようなことが書かれているのでしょうか。
まず、冒頭よりずばりと
このように書かれています。
”今回のコロナショックは、
その広さと深さと長さにおいて、
過去の危機を上回る破壊性を持っている”
と。
■どんな破壊性を
コロナショックが持っているのか?
ですが、
危機のステップとして
『L→G→F』
と進む可能性を示唆します。
■<第一波:「L(ローカル型経済圏)」が壊滅的なダメージを受ける>
・過去のリーマンとは圧倒的に違うこと。
それは、観光、宿泊、飲食、エンタメ、小売、住宅等
ローカルなサービス産業が打撃を受けていることだ
・このローカル経済圏は
日本のGDPの7割を占める基幹産業である
・日本の勤労者の約8割は
中小企業の従業員または非正社員雇用であり
すなわち、ローカルサービス産業に関わる人が極めて多い
・コロナショックはその労働者、
その家族を厳しい状況に追い込む
クライシスであると言える
・もし大量の倒産、廃業が起き、
大量の失業者が生まれ放置されて
産業構造自体が壊れてしまった場合、
その打撃は大きく深く、再生・回復に
長期間有することにあるであろう
※リモートやネット宅配が伸びているからOKみたいな話は
その規模を無視しているお気楽な意見である
そして、次に進むのが、
「G」のステージです
↓
■<第二波:「G(グローバル型産業の大企業と関連企業)へ波及していく>
・Gとは、自動車産業や電機など、
「グローバル型産業」である
・リーマンショックのときもそうだが、
”需要が消えた”のは、住宅、自動車、
電気製品などの耐久商材である
・今後の見通しの不安の中、
高いものから順番に
猛烈な買い控えが起こるであろう
・そうすると大企業は「売上が消滅」→
「キャッシュ流入の消滅」→「手元現預金の枯渇」
→「企業存続の危機」へと繋がる
・もし「G」型産業がダメージを受けると
(例えば、エアライン産業が倒産等起こると)
連鎖するように関連企業もダメージを被る
となります。
そして、最後に第三派が、
「F」の世界にやってきます。
↓
■<第三波:「F(ファイナンシャルクライシス)」の発生>
・資金繰り問題(流動性問題)が、
弁済可能性問題(ソルベンシー問題)へと
「悪性転化」する可能性がある
・つまり、返せないのではないのか、
という不安が金融収縮へと繋がり、
実体経済をますます収縮させる悪循環になる
・そして経済システムの血液である
マネーを循環させる「心臓」までも痛めつけ
更に実体経済を痛めつける負の連鎖が始まる
■という、
『L→G→F』
の3つの波があり、
現在は「L」の段階であること、
この後にもっと大きな波が
待ち構えている可能性がある、
ゆえに、
”今回のコロナショックは、
その広さと深さと長さにおいて、
過去の危機を上回る破壊性を持っている”
と語るのです。
■そして未曾有の危機にどう対処すればよいか?
それは、
”最悪を想定して、最善を尽くす”
(それで何もなかったら、ああよかった、とする)
”とにかく現金は借りられる内に借りておくこと”
(Cash is King なりふり構うな)
である。
過去の危機に生き残ってきた
数々の企業を見て、語ります。
そして上記は、
私達個人のあり方にも、
同じようなことが言えるのではないか、
と思います。
(お金を借りられるだけ借りる、
というのはちょっとわかりませんが)
■そして、著者が結論として語ること。
それは、対症療法ではない、
日本企業全体の生まれ変わりです。
”今回のコロナショックを生き残るためには、
日本企業が基本的な形を変えなければならない”
(CX=コーポレートトランスフォーメーションが必須)
と語ります。
もし出来なければ、
ポストコロナと言われる時代になったとき
少しずつ日本の企業の命の灯火は、
消えていくことになっていくであろう
、、、そう警鐘を鳴らします。
■今回のコロナウイルスは
元々基礎疾患を抱えていた方に
致命的なダメージを与えることが
知られています。
これは、企業に対しても同じ。
では、「日本企業が抱える基礎疾患」とは何か?
それはずばり、
”日本男性サラリーマンで占められた
年功序列、終身雇用などの封建社会型の制度と
同質性、固定性、排他性、組織的連続性を持った企業体”
であると断じます。
その体制は
変化への迅速な対応が
求められる経営環境と
あまりに乖離してしまっている。
■著者は自身が
産業再生機構のCOOに
就任していた2003年の頃を回想し
このように語ります。
”金融危機が終われば、
日本経済は元の成長軌道に持続的に戻れると思っていた。
しかし、この問題が解決しても
平和で安定した成長の時代は戻ってこなかった。
結局、私たちはいつの間にか、
破壊的な危機と、破壊的なイノベーションが
交互にやってくる時代に突入していたのだ”
思い返してみれば、
・ドットコムショック(2000年)
・NY同時多発テロ(2001年)
・リーマンショック(2008年)
・スマートフォン・デバイス革命(2008年前後)
・東日本大震災(2011年)
・コロナショック(2020年)
・DX、5G、働き方革命(今まさに)
など、思い出すだけでも、
破壊的な危機と、イノベーションが
まさしく交互に現れている、
と感じます。
■そしてその方向が
加速していく時代が確定している今、
CX(企業の大変容)こそが
大変重要なことであろう、
というのは至極
当然のように思われます。
最後に、著書の内容のまとめです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼リーマンショックを超える経済危機は、3つの時間軸で襲ってくる。
第1波 日本のGDPの7割を占めるローカル産業(飲食、小売、エンタメなど)の壊滅
第2波 自動車、電機など グローバル型大企業へ波及
第3波 金融危機の発生
・欧米でもローカル経済圏破綻の打撃が大きい(cf.リーマンは金融圏のみ)
・中国による牽引が期待できない
・ソルベンシー問題と逆石油ショックが金融危機へ
・破産したくなければ企業は短期PLを本気で捨てよ
・手元キャッシュが全て
・最悪を想定
・危機におけるリーダーの「べからず集」とは?
・経済のグローバル化傾向は、このまま続くのか?
・企業が、個人が、政府が、コロナショックを生き残る鍵とは?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■自分で書きながら、
焦りを感じてきました(汗)
自分もアンテナ高くしていないと、
本当に生き残っていけないぞ、、、と。
100ページ程度の
短い書籍ではありますが、
大変考えさせられる一冊です。
===========================
<今週の一冊>
『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画 (文春e-book)』
(著:冨山 和彦)
https://www.amazon.co.jp/dp/B087GHTDT2/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_RFe3EbRRSGYYC via @amazonJP
===========================
【編集後記】
昨日久しぶりに追い込みランをしてみましたが、
100キロマラソンなどの目標がなくなってしまったので
ゆるゆる走っていた弊害が会ったのだな、と感じました。
疲れたら休む、を繰り返していると
「もうちょっと頑張るか」or「ここでやめるか」
の選択肢のときに、ランニング以外でも
「ま、いっか」となる傾向があるように思いました。
精神的な筋力を鍛える上でも、
しっかりランニングは極めて重要なアクションだな、
と反省した次第です。
あ、今日で2300号でした。
キリ番、なんだか嬉しいです。
◎昨日の英語学習:0、5時間
(累計211時間/目標学習時間まで189時間)
----------------------------------------------------------------------------
【ご意見・ご感想、お待ちしています】
皆さまの、率直なご意見、ご感想、ぜひお聞かせください。
ぜひこちらからどうぞ。↓↓
https://goo.gl/forms/n7AoHT0xVK3ICcdz2
----------------------------------------------------------------------------
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
株式会社カレッジ コーポレートサイト→
https://www.c-courage.co.jp/
メルマガ「Courageサプリ」ホームページ→
https://www.courage-sapuri.jp/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■