<自分の価値を、明確に言語化できるかどうか、がポイントです>
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令和2年5月11日(第2273号)
アフターコロナ&アフターデジタルの世界において
「オンライン上に自分の価値証明」をすることが新たな機会を生み出す
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 3575字/読了時間5分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日日曜日は、ひたすら読書。
そして部屋の片付けをしたり、
近所を散歩しておりました。
■さて、本日のお話です。
先日、私ごとではありますが、
ホームページをリニューアルいたしました!(パチパチパチ)
↓↓
https://www.c-courage.co.jp/
とはいいつつ実は、
編集中の事例も5つほどあり、
完成度も8割くらい。
いずれにせよ、
「たかがホームページ」と言いつつ、
それなりに時間と労力がかかったのでした(汗)
しかし「アフターコロナ」において
”すなわち、「人と会う」ということが、
希少で今まで以上に価値を持つという世の中”
において、
『オンライン上に自分が何者かを示すこと』
は、今後のキャリア戦略を考える上で、
非常に重要なことではなかろうか、
と考えています。
(特に個人で会社を経営、
あるいはゆくゆく副業をしたり考えている人は)
本日はこのあたりのお話について思うところ、
考えていることを皆さまにご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【アフターコロナ&アフターデジタルの世界において
「オンライン上に自分の価値証明」をすることが新たな機会を生み出す】
それでは、どうぞ。
■昨日、2020年5月10日の
日本経済新聞にこんな記事が出ていました。
以下、引用です。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
”富士通、「ジョブ型」人事制度を導入 幹部社員から”
富士通は2021年3月期から、
職務を明確にして働く「ジョブ型」人事制度を導入する。
(中略)
ジョブ型人事は従来の年功要素を完全に廃止し、
職責で賃金を決める。
まずは課長以上の幹部社員を対象に、
役割や権限による世界共通の「レベル」を決める。
月額給与はレベルに応じる。
※2020年年5月10日 日本経済新聞より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■アフタ―コロナの働き方で、
一つテーマに上がっていることに、
”『メンバーシップ型』の働き方から
『ジョブ型』の働き方に移行する流れ”
が注目されているようです。
■ちなみに、ちょっとだけ補足しますと、
日本に代表される
『メンバーシップ型』は、
「まずは仲間になろう!一緒に働こう。
どの仕事をするかは入ってから考えよう」
というもの。
・同じ釜のメシを食う、
・家族のように一緒に過ごす
・就職ではなく、就社
というイメージ。
仕事以上に、
コミュニティーとしての
機能もはたしているようにも思えます。
ある仕事が一時的になくなっても
その間配置転換などで柔軟で出来るところが良いところ。
■一方、欧米で主流の『ジョブ型』。
それは、
「職務定義書(ジョブディスクリプション)」があり、
それに基づいて、職責により賃金が決まる」
というものです。
・その人に求める仕事がより明確になる
・ゆえに「ついでにアレもやっといて」という職務外の仕事を依頼するのはナシ
・就社ではなく、就職
というイメージ。
仕事の管理はしやすいですが、
その仕事がなくなると配置転換など難しいです。
ばっさり、You are fired! 明日から来なくていいよ!
みたいになることもあります。
(日本ではそうはならないと思いますが)
■そして、この
『メンバーシップ型』と『ジョブ型』、
どちらが優れているかというのは
それぞれの長所・短所があるので
なんとも言えない所ではあります。
ただ、いずれにせよ
これからの流れでは、
『「ジョブ型」が加速していく』
と言われているのは注目に値するかと。
■例えばコロナ禍により、
三密で上手く補い合って仕事をしていた会社も、
それぞれが在宅で
物理的にはバラバラに仕事をし、
かつ、常に目に届くところで働いていない時、
「あなたには、◯◯の成果を求めている」
を明確にせざるを得ないところも
すでにあるかと思うのです。
職場で、あの人忙しそう、
困っているから、ちょっと助けるね、
みたいな「空気を読んだ補い合い」は、
既にやりづらくなっている、と思いますし。
(、、、が皆さまいかがでしょう?)
■そして、
「求められる成果が明確になる」と、
それは同時に、
『自分は、◯◯の成果を出すことに専門性がある』
と明確にすることが求められる
とも思うわけです。
■当然それは、今仕事をしている以上は、
ある程度は語ることができるはず。
(でないと、そもそも既にヤバイかも、、、汗、です)
例えば、
・自分は、新規営業で顧客開拓をすることに専門性があります
・自分は、エンジニアでJavaを使った構築に専門性があります
・自分は、デザイナーで顧客の潜在的な思いをビジュアル化することに専門性があります
・自分は、マーケターで、消費財のマーケティングについてあらゆることが可能です
・自分は、人材開発の専門家で、教育・研修のプログラム開発・提供ができます
みたいなイメージで、
“大雑把に”自分の専門性を伝えることは、
できるのでしょう。
■ただ、
「職務定義」が明確になればなるほど、
”その求められる成果の粒度が細かくなる”
という流れもあるかと思います。
例えば、「専門性がある」といっても
・その専門的な知識は、どのレベルか?
・その専門的なスキルは、どのレベルか?
・顧客には、どんな評価を受けていたのか?
・同僚・上司からの評価はどうだったのか?
というように、
『曖昧だった「専門性/出来ること」が、
より明確に明示できること』
が求めれるし、
それが出来る人が
市場価値を持っていくのであろう、
(つまり生存確率が高い)
と思うわけです。
■そして、同時に別のある流れもあります。
それは、
「副業/複業」
です。
これもまた、一つの注目されている
頻出のキーワード。
「組織<人」という流れが
加速していく状況になったとき、
『自分は、◯◯の成果を出すことに専門性がある』
と言えることは、
副業/複業という流れにおいても
また一つ、戦闘力を高める上で
重要になって来るとも思います。
■そして、これも上記の話、
『曖昧だった「専門性/出来ること」が、
より明確に明示できること』
がやはり求められます。
例えば、
「コーチングできます」
「WEBの構築できます」
と語っても、
それだけでは差別化になりません。
ランサーズやクラウドワークスなど、
仕事のマッチングサイトをみても、
”表面的な肩書としてのスキルを持っている人は
そこら中に溢れかえっている”
からです。
そして、そこには
いつも声がかかる人と
声がかからない人がいます。
そして、それが何か?というと、
その専門性に対して
【「信頼」があるかどうか】
なのです。
特に、新しく出会いを広げようとした場合、
それはオンライン上に「信頼」となります。
アフターコロナ、それに連動し
デジタルが当たり前になった「アフターデジタル」で
「人が会う」ことが希少になってくると、
オンライン上に、
「その人の信頼性を証明できるかどうか」
があるかどうかが、
また一つ、その人の新たな機会を生む上で、
重要な要素になってくることは、間違いないでしょう。
■ちなみに「信頼」を構築するものは、
以下の4つです。
======================
【信頼を形成する4つのモノ】
<結果>
・顧客からのお声・評価
・これまで手掛けてきた実績
<力量>
・他者から判断できる資格・能力
・専門的な知識・スキル
<意図>
・何を大切に仕事をしているのか
<人格>
・最後まで誠実にやり遂げるのか
・嘘がない正直な人か
(※参考:『スピード・オブ・トラスト』.スティーブン・MR・コヴィーより)
======================
■もし、皆さまが、
・個しての生存戦略
・個しての専門性
を高めようと言う流れで
一つ生きようとするのであれば
【自分の専門領域における自分の価値を、
「言語化」できるレベルまで、
明確に落とし込めるかどうか】
は、キャリア戦略の上でも重要になるのではないか
と考えています。
■あくまでも予測ですが、
時代の流れとコロナの影響により、
・3密が避けられるようになっていく
↓
・デジタル化が加速する
↓
・同時に「ジョブ型」の仕事が増えていく
↓
・組織だけでなく「個」の強さが求められる
↓
・「自分の専門性」をより明確にすることが求められる
となり、その文脈の中で、
【自分の専門領域における自分の価値を、
「言語化」できるレベルまで明確に落とし込めるかどうか】
は、(少なくとも私は)
とても重要でなる、と思っています。
■私も、そんな思いで冒頭の
「ホームページリニューアル」において、
“オンライン上に自らの存在証明”
を置くという意味の第一歩として考え、
小さな一歩を踏み出してみました。
それが、新しい機会を生む上で、
大切だと思っているから、です。
■ただこの話、
”言うは易く行うは難し”です。
・じゃあ、自分の専門性って何?
・同じような仕事をしている中で
自分の競争優位性って、何?
・何をもって、お客様は価値と感じてくれているの?
、、、
これらを自分自身で内省しても
ぶっちゃけなかなか見えてこなかったりするのです。
(そんなに凄い人物ではない、
ということはわかりますが笑)
自分の専門領域における自分の価値を
「言語化できる」というのは、
自分の思い込みだけではなく、
周りにいる方の声も含めて客観的に明らかにするという
一つのプロジェクトになります。
ゆえに、非常に難しく、
何度も作り直しては、ちょっと違う、、、
と思う試行錯誤の連続が、
【自分の専門領域における自分の価値を、
「言語化」できるレベルまで明確に落とし込む】
(=自分のホームページ化プロジェクト)
なのでした。
■かの有名なピーター・ドラッカー氏が残した、
経営における「5つの重要な問い」があります。
それは、
1、われわれのミッションは何か?
2,われわれの顧客は誰か?
3,顧客にとっての価値は何か?
4,われわれにとっての成果はなにか?
5,われわれの計画は何か?
というもの。
この“問い”を自分自身に当てはめて、
明確に「言語」として語れるかどうか、
このことが、より求められる世の中に
なってきているのではなかろうか、
と私は思っています。
■そういう意味で、
先ず”今”の自分の状況として、
”自分の専門性を「言語化」できるか”
ということを試す上でも、
ホームページを作ってみる、
自分のことを紹介するパンフレットを作ってみる
のも効果的ではなかろうか、
と思った次第です。
いやはや、アチラコチラに話が飛んでしまいましたが、
【アフターコロナ&アフターデジタルの世界においては、
「オンライン上に自分の価値証明」をすることが新たな機会を生み出す】
というお話でございました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
=======================
<本日の名言>
他人任せでは物事は好転しない。
「誰かが」ではなく、「まず自分が」という生き方を心がけたい。
松下幸之助(松下電器創業者/1984-1989)
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【編集後記】
といいつつ、書き出すと
「あれ、自分大したこと出来ていない、、、」
と認識したりします。それは現状がそう、ということなので、
そこからスタートして積み重ねるしか、ないのでしょう。
◎昨日の英語学習:0、5時間
(累計199、5時間/目標学習時間まで200,5時間)
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