<「HSP」と、聞いたことがありますか?>
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令和2年3月8日(第2209号)
今週の一冊『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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紀藤とご縁を頂きました皆さまにお送りさせていただいております。
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(本日のお話 1885字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、
システムコーチングのワークショップに参加してまいりました。
弁護士、ベンチャーの経営者、コーチ、
大変優秀な人たちと共に学べるのは、
私の「最上志向」と「学習欲」(byストレングスファインダー)がうずき、
大変ワクワクしております。
「学び」は極めて贅沢な遊びだなと、
改めてしみじみ感じております。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナーです。
今週の一冊は、
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『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』
イルセ・サン (著), 枇谷 玲子 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4799319787/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_nHqzEbEPMF76T
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です。
■皆様は、「HSP」という言葉を、
聞いたことがありますでしょうか?
この「HSP」とは、
”ハイリー・センシティブ・パーソン”
(とても敏感な人)
という意味です。
人一倍繊細な人。
音や、匂いや、相手の表情、、、
それらもものが気になって仕方がない、
感性が非常に優れた人のことを言います。
(大体、5人に1人くらいの割合でいる、
と言われています)
■今の世の中は、「外交的で強い人」が優秀、
とされるきらいがあります。
草食動物の羊より、
ライオンやトラのほうが優秀だよね、
みたいなイメージでしょうか。
以下、著書の中の記述より。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
たしかに今の社会では、HSPに典型的な
〝控えめで物静かにゆっくり物事を熟慮するタイプ〟よりも、
外向的でタフな人たちのほうが、
「健康的で価値がある」と見なされる傾向があります。
実際、タフなタイプの人のほうがエネルギッシュで、
チャンスをものにしやすいのも事実です。
引用:『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
うーん、たしかに。
これは、今の時代、
疑いようがない事実かと思われます。
■資本主義の社会では、
影響力を発揮して、周りを巻き込んで、
外交的に、エネルギッシュに渦を巻く。
あるいはバチバチに論破して、
人前でカッコよくプレゼンして、
陽キャで、パワフルなアイドルこそが優秀である。
、、、そのように見なされている傾向があるようにも見えます。
■しかし、です。
本当にその外交的でパワフルなのが、
「絶対的に優秀なのか?」と言うと、
そういうわけでもない、とも思うはず。
たまたま時代がそうしているだけ。
ある見方やあるルールで、
(今でいえば、競争に勝ち、稼ぎ、
影響を与えることが”価値”とみなされる文脈の下で)
たまたま「優秀」と定義されているだけであるわけです。
世の中は、即物的で、目に見えることが優位な
(この著書で言う)「鈍感な世界」だからこそ、
この本で取り上げられている
「HSP (とても敏感な人)」にとっては、
少し生きづらいのかもしれません。
■しかしながら、
その「敏感さ」と言うのは、
見方を変えれば、『大いなる強み』である、
とこの著書でハッキリと語ります。
敏感である、ことは
どのような「強み」をもたらすのか?
そしてその「強み」を踏まえて、
HSPの人は、どのように自分自身を取り扱うのか?
また、敏感な人に対して、
どのように接していけばいいのか?
を、この著書では明らかにしています。
■この著書の中には、簡易のテストがあります。
結果、私(紀藤)自身は、
多分「HSP」では無いのですが、
私の身内で、あきらかにHSPである人がいます。
(まあ、妻なんですけど)
彼女は家にいても、
「道路の物音が気になって眠れない」
(だから引っ越しも道路が近いとイヤ)
と言いますし、
「相手の微細な表情の変化が気になって仕方がない」
とも言います。
しかし同時に、
そういう「敏感さ」ゆえに、
美しいものに対する感受性の高さ、
普通では気づかない表情の微細な違いをとらえる力、
感受性の鋭さを表現するデザイン力がある、
とも感じるのです。
だから、デザイナーを生業として、
力を発揮することができるのでしょう。
■その「能力」は、
バシバシ物事を処理したり、
外交的に人を巻き込んだり、
という能力とは少し違います。
「もっと早くがんばれよ」と思い、
(実際そういってしまうこともあるのですが汗)
同時にその能力とは、役割が違うだけで、
尖らせていけば充分すぎるほどの「強み」となる才能である.
とも感じています。
その認識こそが、
(言い訳みたいですが)
多様な世の中で、お互いの違いを認め働く上で、
とても大事だと思うのです。
■これからの時代は、
今まで以上に「美意識」や、「感性」が
より大切になってくる時代です。
違いを認める、「多様性」も
益々大きなキーワードになるでしょう。
そんな中で、
「HSP」なる存在を、
名前をつけて細分化して理解することは、
「人の才能」への認識の幅を広げ、
よりカラフルに人間を見るための大いなる武器となるはず。
ぜひ、自分はもしかしたらHSPかも、、、
と思う人だけでなく、
人と関わるあらゆる方に
手に取っていただければと思います。
きっと、視点が広がると思います。
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<今週の一冊>
『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』
イルセ・サン (著), 枇谷 玲子 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4799319787/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_nHqzEbEPMF76T
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【編集後記】
ストレングス・ファインダー的に言えば、
「共感性」「内省」などが高い方などは、
感性が優れているような気がします。
でも、それもまた、魅力的なんですよね。
◎昨日の英語学習:0,5時間
(累計174時間/目標学習時間まで226時間)
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<今後のワークショップ一覧>
日時:3/15(日)10:00~17:00
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