<本は知識だけでなく、「タグ」となり学びを想起してくれるのです>
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令和2年2月17日(第2189号)
「速読をはじめる人のための儀式」から学ぶ、自宅に本棚を置いておく意味
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1776字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、朝からWEBにて、
3月に実施する新しい研修の打ち合わせ。
ならびに、来週の引っ越しに向けて、
部屋の片付けなどでした。
*
さて、本日のお話です。
引っ越しの片付けをしている最中に、
大量の本を目の前にして、
以前受講した「速読術のコース」と、
そこの講師から聞いた話を思い出しました。
本日はそのお話について、
学びと気づきを、ご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「速読をはじめる人のための儀式」から学ぶ、自宅に本棚を置いておく意味】
それでは、どうぞ。
■もう4年くらい前でしょうか。
友人の紹介で、
2日間15万円くらいの、
とある「速読術のワークショップ」に
参加したことがあります。
そのコースの中盤くらいに、
講師の先生が言っていた言葉が、
妙に印象的で、未だに記憶に残っています。
■ちなみに、こんな内容でした。
「これから皆さんが速読を本格的に始めるにあたって、
このセミナーの後に
必ず行ってほしい”儀式”があります。
それは、紀伊国屋とか、ジュンク堂とか、
本がたくさん並んでいる場所に行き、
そこを、
”「人類の智慧」に感謝しつつ、
タイトルを眺めながら、全てのフロアを歩く”
ことです。
すると、それだけで学びになりますし、
本の神様に応援されて、知識が入ってきますよ」
、、、というお話でした。
■本の神様?
なんじゃそりゃ?
、、、とお思いになる方も、
いるかもしれません。
が実際、このお話、
理に叶っているなと、
思ったのでした。
■というのも先日、
私の家の部屋を片付けながら、
感じることがありました。
*
我が家には(狭いくせに)
本棚が合計3つあります。
数えたら、合計1200冊くらい。
ただとは言え、多すぎるし、
もう読んでない本もあるので、
今回の引っ越しに合わせて、
『BOOK SCAN』という会社のサービスで
1冊100円でPDFにできると聞き、
そのサービスを活用して、
「一気に本を断捨離をしてしまえ!」
、、、と思ったのでした。
■と、思ったのです。
でも、実際、どれを
PDFにして廃棄にしようかと考えたとき、
「あの本も置いておきたい」
「この本も置いておきたい」
「ああ、そういえばこの本もよかったな」
、、、となり、思ったよりも
廃棄できなくて悩ましく感じたのです。
■なぜなのだろう?
既に読んだ本だから、
もう充分に楽しんだじゃないか。
自分にインストールされているものは、
もう手元になくてもよいじゃないか、、、
そう思いつつ、既に読んだ本を
なぜゆえに手放せないのだろう?
その事を考えたときに、
『”その本が物理的にこの場にあること”
自体が価値になっている』
とはたと思ったのでした。
■もう少し具体的に言うと、
「その本のタイトルが生活の中で目に入るだけで、
大切なことを思い出すきっかけになる」
ということです。
■例えば、
もう充分知っているつもりのことでも、
『嫌われる勇気』の本の表紙を見ると、
「ああ、目的論で、
自己限定してしまっているかもな」
と何となく思ったり、
『夜と霧』(著:ビクトール・フランクル)の本の表紙を見ると、
「自分のものの見方で、
どんな状況でも、幸福は感じられるんだよな」
と思い出したり、
『モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を
人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語』
(著:ミヒャエル・エンデ)を見ると、
「本当に大切な人のつながりなどに、
時間をきちんと使えているだろうか」
と無意識ながら思ったり、
『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』の本を見ると
(著:河合雅司)
「これからの日本はいよいよリスクが大きくなってくる。
自分のこれからを真剣に考えねば」
と気持ちが引き締まったり、
、、、ということを、
意識しなくても、一瞬のうちに、
その本が「タグ」となり想起されるのです。
■もっともっと細かい、
具体的な解像度が高い本もそう。
その本から得られた大切なことが
あるのであれば、その本を物理的に目にすると、
大切なキーワードが思い出されます。
人の記憶のメモリーは意外と優秀で、
100冊
200冊
300冊、、、
と増えたときにも、
「きっかけ」があれば、
いつでも思い出しうるものです。
■電子書籍の本棚でも、
よいかもしれません
ただ、家に「物理的」に本が存在しているのは、
それはバーチャルでなく、リアルであり、
生っぽさが存在しているからこそ、良いとも言えるのでしょう。
学びとは振り返り、
そして繰り返しです。
だからこそ、
・自分が記憶しておきたい
・忘れないようにしたい
・大切にしたい
そう思える本は、
ずっとパートナーのごとく、
そばに置いておくことがいいのだろうな、
などと思った次第です。
(別にそうでもない本は置いておかなくてよいのですけどね)
■本の断捨離は思ったより上手く行かない、
という結果に私はなりそうですが、
私のお勧め本棚を駆使して、整理して行きたいと思います。
おすすめ本棚:【壁一面本棚】
https://www.margherita.jp/shelf/
※メンタストDaigo氏も愛用しているそうです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
真理の大海は、すべてのものが未発見のまま、
私の前に横たわっている。
アイザック・ニュートン(イギリスの自然哲学者/1642-1727)
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【編集後記】
なかなか捨てられないからこそ、
買うときに本当に慎重になるのが大事なんだろうな、と思います。
◎昨日の英語学習:0時間
(累計162時間/目標学習時間まで238時間)
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