配信日時 2020/01/25 20:03

「クリエイティブテンション(創造的緊張)」は、理想を具現化するエネルギーである 【カレッジサプリ】

<未来に杭を打ち立てることで、未来に引力が発生します> 
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令和2年1月25日(第2166号)


「クリエイティブテンション(創造的緊張)」は、理想を具現化するエネルギーである
 

株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1888字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

ならびに研修の企画、
英語の勉強などでした。



さて、本日のお話です。

今日は「ビジョンを思い描く意義」について、
思うところをお伝えできれば思います。
(今更ではありますが!)


タイトルは、


【 「クリエイティブテンション(創造的緊張)」は、理想を具現化するエネルギーである 】


それでは、どうぞ。


■個人的にですが、私は、

「目標を持つこと」

こそが、現状を、より望ましいものに変えてくれる、
必要不可欠な要素である、とものすごーく思っています。

これまでもずっと思っていましたし、
その思いは今も変わりませんし、

そして、自分の周りの人は
(特にウルトラマラソンの仲間など)

「目標」や「ありたい姿」を、
具体的、抽象的、声に出す、出さないの違いこそあれ、
やっぱり持っている人が多かったです。

ですから、

”いや、目標なきゃダメでしょ”

くらいに勝手に思っておりました。


■しかし、ここ2年で
自分で研修もするようになって、
薄々気が付き始めたことがあります。

それは、


「未来のありたい姿(目標)に心に描く人は、
 実際は、かなり少ない」


ということでした。

言い換えれば、

今、この時を生きている人、
一瞬一瞬を大切に「マインドフルネス」的に
生きていると決めている人もいれば、

ただ、漫然と生きている、
そのどちらもいますが、ほぼほぼ

「今、この現実のみ」

見ている人がかなり多いと感じました。


■もちろん、

「未来のありたい姿(目標)に心をおき、日々生きるのか」
or 
「今、この瞬間に心をおき、日々を生きるのか」。


どちらが正しい、正しくないはなど、
それぞれの人の生き方ですから、
どうこう言えるはずもありません。

それぞれの人が、
自分のポリシーに従って生きれば良いのでしょう。


■、、、しかし、こんなお話があります。

ピーター・センゲという組織学習の第一人者が、
著書『学習する組織』の中で語っている、
ある考え方、


【クリエイティブテンション(=創造的緊張)】


というお話です。


クリエイティブテンションとはいかなるものか。
まとめると以下のようなお話です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『クリエイティブテンション(創造的緊張)』とは、

組織学習の第一人者であるピーター・センゲが説く、

”自らのビジョン(ありたい姿)と現実との乖離を
 創造的エネルギーの源”

と捉える考え方である。

ビジョンを描けば、例えば

「資格を取りたい(ビジョン)」が、
「忙しくて学ぶ時間を確保できない(現実)」とか、

「痩せたい(ビジョン)」が、
「運動ができない(現実)」というような、

ビジョンと現実との乖離が見えて来るものである。
その乖離をしっかりと認識し、

創造的緊張として維持することができれば、
現実をビジョンに近づける創造的エネルギーになるという理論。


ちなみに、この緊張が緩むのは、
自ら行動し現実がビジョンに近付いた時か、
ビジョンを諦めるか下げた時である。

(参考文献:ピーター・センゲ『学習する組織』英治、2011)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。


■ビジョンを描く。
目標を持つ。

そうすると、
「現実」とのギャップが明らかになります。

理想と違う、今、自分。

それを認識すると、
「こんなはずじゃない感」
が生まれます。

気持ち悪さ、無力感、
モヤモヤかもしれません。

しかし、その葛藤、緊張こそが

「創造的なエネルギーになる」

とセンゲ氏は言います。


■そして、確かにその通りだ、と感じます。


夢・目標・ビジョンなどを打ち立てなければ、
このままでいい、別に求めるものもない、
現状も十分満足だ、

となります。

今の自分でいいから、、
特に緊張は走らない。


■ただ、実は、

「今の自分を(心から)認めている」

のではなく、

「本当はこうありたいという像・欲はあるけど、
 無理そうだし、大変そうだから
 どこかでビジョンを描くことを諦めている」

という人も、意識的であれ、
無意識的であれ実はあるように、
私は感じるのです。


■繰り返しますが、

ビジョンを思い描くと
「ギャップ」が見えて、緊張も生まれ、
心地よくないのです。

だから、敢えて、理想を描かない。
こういったことも、あるのかもしれない。


■ビジョンを持たず、
あるいは下げて、緊張を落とすのも自由。

高らかに理想を掲げて、
そして「緊張状態」を持っていく、
しかし引き上げるエネルギーにするのも、自由。


■ただ、これから不安が増大していくであろう社会において、

その現実を見据えた上で、
しかと自分の足でしかと立ち、
できる限り未来を自らの手で作ろうとすること。

私は、そのことが
とても大事だと思います。


■だからこそ、なんだかんだ言っても、
より望ましい人生、振り返って満足する人生を減るために、


「未来のありたい姿(目標)に心をおいて
 日々過ごすことが超大事!」


と声を大にして言いたい、
というお話でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

未来は偶然ではない、
未来はある程度まで現在を生きる時の勇気と、
事に当たっての正しい選択とによって決定される。

福永武彦
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【編集後記】
目標・目的、、、よく言われるこの言葉、
でもしっかりと形にしている人は、ごく僅かであると思います。
ゆえに、「目標を打ち立てただけで半分勝ち」とすら思いますね。

◎昨日の英語学習:1時間
(カナダのワークショップ参加まであと6日)
(累計120時間/目標学習時間まで280時間)

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