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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和元年12月6日(第2116号)
総合格闘技のプロから学んだ「強くなるには、努力は必要ない」というお話
株式会社カレッジ 紀藤康行
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◎本メールマガジン(カレッジサプリ) は、
紀藤とご縁を頂きました皆さまにお送りさせていただいております。
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(本日のお話 3969字/読了時間5分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、『ATD(人材開発機構)の、
2019ジャパンカンファレンスに参加してまいりました。
人材開発における最新のトレンドや事例を聞くイベント。
今年の人材開発の大きなテーマは、
「ラーニングテクノロジー」ですね。
通信の精度がより高まった近い将来、
一堂に会して集まる集合研修は、
古い時代のものになることも想像できます。
ゆえに、
”時代に合わせた教育のあり方”
を探っていく必要があるな、と感じた次第。
(人事の皆さま、また共有させてください)
また夜は、総合格闘技のジムで、
プライベートレッスンを受講。
その後、英語の勉強でした。
*
さて、本日の話です。
早速ですが、本日のテーマは、
【総合格闘技のプロから学んだ「強くなるには、努力は必要ない」というお話】。
です。
それでは、どうぞ。
■昨夜、飯田橋にある
「TRI・H・STUDIO」
https://tri-hstudio.com/about.html#intro
という格闘技スポーツジムで、
ジムの代表で、
総合格闘技のプロでもある先生に、
格闘技の個別レッスンを受けてきました。
なぜまたそんなところに、、、?
と思われるかもしれませんが、というのも、
私(紀藤)が月に1度やっている極真カラテにおいて、
あまりにも怪我の頻度が多すぎる、
(脱臼2回、打撲は毎回 涙)
というのが理由です。
技術や防御覚えて、
上手に戦えるようになりたい、強くなりたい、
そんな切実な思いから門を叩いたのでした。
■、、、ということで、
1年前にふとしたきっかけで、
レッスンに参加した縁があった、
プロ格闘家の先生のもとへ。
「先生、お久しぶりです」。
そんな挨拶から始まり、
いらっしゃるジムの濱村先生に、
かくかくしかじかと言うことで、
上記の空手において、もう一段強くなりたい
(=というか、怪我をしないくらい己を高めたい)
という話を、
空手の記録動画とともに見せて、
色々と意見を仰いだのでした。
濱村先生が動画を見て曰く、
「いやー、いい動画見せてもらいましたね。
これでお酒が3杯は飲めます。
これだけ尖った道場なかなかないですよね。
予定調和じゃないのが、イイ!」
とのこと。
■少し余談ですが、面白い話なので、
”格闘技界の歴史”の話を少々。
昔はそもそも「格闘」という位なので、
正直、何でもありの世界が「格闘技」だったそうです。
しかしながら、
そうすると練習中も怪我が絶えなくなったり、
イタイのは嫌だし、入門者も減ってしまうため
(当然ながら、そんな痛々しいところに、
喜び勇んでくる人は多くないので、、、)
だんだんと、
多数派に支持されるフィットネス的な要素のジムや、
予定調和的な組手を行う格闘技のジムが増えていった、
とのこと。
昔は「ある先生のもとに集った有志たち」が、
ほぼルールなし、何でもありで武芸に勇んでいた、
そういった道場がいくつかあったそうです。
そして先生曰く、
「それらの中の数少ない生き残り、
希少な道場ですね。いやー、イイですね」
とのこと。
なるほど、だから空手では怪我が絶えないのか、、、
と妙に納得しましたが、どうにもなりません。
強くなるしか、ないのです。
(やめればいいじゃん、とよく言われますが、
「強くなること」というのは、
自分(紀藤)が向き合っていきたい1つのテーマ。
そして仕事に通ずる、学びにもなります)
■話を戻します。
そんな中、昨晩、
プロ格闘家としても活躍している先生から、
諸々のレッスンを受けました。
先生が、私が組手をしている動画を見て、
アドバイスをくれます。
「相手が突っ込んでくるタイプの場合、
対処できる方としては2つしかありませんね。
1つは、”腹を決めて、相手のペースに合わせて拳と拳で打ち合う”こと。
ただこれは、言葉通り、
お互いにダメージを受ける確率が高いです。
ゆえに、怪我をしないと言う意味では、
まず最初に、別のパターンから行うことをお勧めします。」
「その2つ目ですが、”相手を制圧する”事です。
相手との距離が、
中途半端なところで打たせてしまっているから、
相手のペースになってしまうと見えました。
相手が攻めてきたときに、
一気に組み付いて、距離をゼロにします。
そうすると必ず足がどこかで交差します。
その組み方によって、
”相手のバランスを崩す方法”が、
2パターンあります。これを覚えてください。
1つ目は、外側に足をかける、
こういうやり方で、、、、
2つ目は、内側に崩すこういう方法で、、、」
と論理的に、
「相手の動きに対して、
どのように立ち回るのが定石なのか」
を私に技をかけながら、
端的に教えてくれます。
空手の学びとは、
また違う「崩しの技術」。
そんな方法があったのか。
それは知らなかった、、、。
という、
「!!」
が胸の中に拡がります。
■そして先生は更に続けます。
「もう一つ。
ジャブと、ローキックを出すときに、
あまりにも「ジャブを当てよう」としすぎています。
ゆえに、ローキックも決まらないし、
そもそも打つ間合いを変えたほうがよい。
まずは、ジャブの意識を変えることです。
当てずに、相手にジャブをさばかせます。
そうすると、必ず上半身に意識が行き、
そして実際にパンチをさばかせると、
ほぼ下半身で踏ん張ることになる。
本当に軽い気持ちでジャブ、
そして足をまっすぐノーモーションでローキックを出す。
これだけで、今まで当たらなかった技も、
決まるようになります」
とのこと。
実際、これもやると、本当にそう。
でも、プロに論理的に「知識」として、
かつ、実際に自分を巻き込んで「体験」として聞くと、
全く腹落ち感が違ってきます。
「!!」
が拡がります。
その他にも、
・右ストレート効果的に当てるための方法
・組み合ったときに相手を制圧する姿勢
・ローキックで、自分の足が痛まずに、上手にヒットさせる方法
等々、色々な技術を、
「!!」を伴って教えていただきました。
■私とほぼ同い年ながら、
格闘技の道に20年近くのプロの話は、
ものすごく説得力があります。
かつ、このジムの濱村先生。
言語化能力がたいへん高くいらっしゃり
「状況分析と、それに対応する技術を、瞬時に言葉にして説明できる」
という能力をお持ちで、感動すら覚えました。
■そんなこんなで、
あっという間に1時間が終わり、
最後に私が感想を含めて、口を開きました。
「いやー、勉強になりました。
でも、こういった事は結局、”反復練習”するしか、
身に付けることはできないんですよね。。。練習します!」
すると、先生から、
思いをかけない返答が来ました。
それは、
「いや、練習が必要でもないですよ。今日の話は、
『知っているか知っていないか、ただそれだけのこと』
ですからね。
だって、先程、理論を教えたら、
すぐにできたじゃないですか。
知ってるだけで、できますよ!」
とのこと。
その言葉を聞いて、
確かにそうだよな、そういうこともあるよな、と思ったのです。
そして、その話は(話が飛ぶようですが)
自分が軸足を置いている「教育」の話にもつながる、
と気づきを得たのです。
■「知っただけでできるようになることもある」。
これは、確かに事実です。
例えば、私が扱っている”営業研修”では、
「お客様に課題のヒアリングをする」ときに、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1,他には?
2,具体的には?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という、2つの「王道の質問」を上手に混ぜていくだけで、
課題のヒアリングが広がり、深まり、
全体を網羅的に把握することができる、
といいます。
言い方には工夫が必要ですが、
実際その通り。
知ると、できるのです。
*
あるいは、今流行の「1on1」とか「コーチング」の技法もそう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・今日はどんなことをテーマにしたいですか?
・その質問は、あなたにとってどんな意味があるんですか?
・ここまで話して、どうでしたか
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という「王道の質問」がコーチングの世界にも存在します。
そしてそれは、ほとんどの場合、
「知ってさえいれば」機能するものです。
■つまり、上述の「王道の質問」も、
「格闘技の技術」も
『知っているか、知らないかの差でしかない』
ものがあるのです。
もちろん、それがエレガントに、
上手に使えるようになるためには、
反復練習があったに越した事はありませんが、
できる、できないの間にある
「大きな段差」と言うのは、やはり
『知っているか、知らないかの差』
の中にこそ、あるわけです。
■ゆえに、
「自分がこの分野で能力を高めていきたい」
と考えたとき。
最初に私たちが門を叩くべきところは、
その分野の智慧の泉にアクセスできる、
「その道での”突き抜けた人”」
「その道で”何を聞いても答えられる一流の人”」
となるのでしょう。
そして、その人を見つけたら、
その分野における
「普通の人が何年もかけてたどり着くであろう、気づきや技術」
について、徹底的に師事を受けるのです。
いや、それは秘伝だからお主には教えられない、、、
と言われたらそれまでですが、
実は聞けば、結構教えてくれるもの。
そうして、最初のスタートからぐっと飛躍させ、
分野における成長感、楽しさ、喜び、達成感などを味わい続ける。
それが、熟達・変容のための、
賢い戦略ではなかろうか、
私はそのように思います。
■あらゆることを習慣化(自分のもの)にするためには
2つの方法がある、と言われています。
1つ目は、
「繰り返し」。
もう1つは、
『インパクト』
です。
そしてこの『インパクト』とは、
「こんなやり方があったのか!!」
と言う一瞬の体験、
「!!」
が頭の上に浮かぶとき、
いわゆる「アハ体験」をしたときに、
一気に変容が起こることもあります。
そしてその「インパクト」をもたらしうるものは、
「その道の一流の方の助言」
でしょう。
そのことを理解した上で、
「師の必要性」を理解し、
「師に教えを乞いにいく」
この価値を、改めて考えてみる事が大事なのであろう、
そのように思う次第です。
皆様は、自分が趣味としていること、
あるいは、軸足をおいている分野において、
師匠と呼べる人はいますか?
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<本日の名言>
真理の大海は、すべてのものが未発見のまま、
私の前に横たわっている。
アイザック・ニュートン(イギリスの自然哲学者/1642-1727)
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【編集後記】
最近、メルマガがどんどん長くなっています。
音声入力が更に熟達してきたからでしょうか。
本当に、読んで頂いている皆さまには、感謝でございます。
◎昨日の英語学習:3時間
(カナダのワークショップ参加まであと57日)
(累計53時間/目標学習時間347時間)
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