配信日時 2019/11/03 14:59

今週の一冊 『見えないからこそ見えた光 絶望を希望に変える生き方』【カレッジサプリ】

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 令和元年11月3日(第2083号)  


今週の一冊 『見えないからこそ見えた光 絶望を希望に変える生き方』  


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1887字/読了時間2分半) 


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、朝から「酵素ジュース」を作るため、
狭山市までドライブ。

秋の果物や野菜などを切り、
砂糖に漬けて、色んな種類の”酵素”が
ふんだんに入った酵素ジュースを作ります。

毎年作っていますが、
自然の中で酵素ジュースを創る、
この時間自体がとても贅沢だな、と感じます。



さて、早速ですが本日のお話です。

毎週日曜日は、オススメの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は、

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『見えないからこそ見えた光 絶望を希望に変える生き方』
岩本 光弘 (著)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909249206/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_cpMVDbREHXY1E

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です。


■著者の岩本光弘氏。

2019年4月、全盲で小型ヨットを操る
「ブラインドセーリング」で、無寄港での太平洋横断を
世界初で成し遂げた方です。

岩本氏は、幼少期は弱視で目が見えていたのですが、
段々と視力を失い、そして16歳にて全盲となりました。

何もできなくなったと感じた自分に絶望し、
自殺しようとするものの未遂に終わります。

その時に5年前に亡くなった伯父さんから、
こんな声が聞こえたと、岩本氏は言います。


『お前の目が見えなくなったのには意味がある。

 お前がポジティブに生きる姿を見せることで、
 見えていても何のために生きているのかわからなくなっている人たちに、
 勇気と希望を与えるんだ。

 きっと彼らはお前から、目が見えない人から、
 何か希望を見る。
 
 だから自分の命を断とうとするな。逃げるな。
 目が見えないことにも意味があるんだ。

 周りの人々を励ますために、勇気を与えるために』

(本文より引用)

、、、と。


■その後、岩本さんは、
「目が見えない」というハンデを、

”目が見えないからこそ、見えるものがある”

という姿勢で、数々のことに挑戦をしていきます。


・安定した公務員の仕事を辞め、サンディエゴに移住。

・アメリカ人の妻と、娘のもと、サンディエゴにて暮らす

・視覚障がい者に厳しい環境で、マッサージの店を開業。

・フルトライアスロンに挑戦、完走。
 (スイム3.8キロ、バイク180キロ、ラン42キロ)

・ニュースキャスターの辛坊さんと、
 2013年、ヨットでの太平洋横断の挑戦をするが失敗。

・多くのバッシングをうけ、うつ状態になるも、
 2019年再度挑戦をし、太平洋横断を達成。


、、、その他にも、
「普通だったらしない」と思う挑戦を、
次々に自分で設け、行動していく。

机上の空論ではない、
リアルな体験から紡ぎ出された話は、
実にシンプルです。

しかし、胸に響くものがある言葉たちが、
短い書籍の中に詰まっている、と感じるのです。



■著者の岩本さんの講演を、
ご縁があって先日拝聴する機会がありました。

その時に、
大変なエネルギーを感じました。

そして、この本を読み、あらためて

「岩本さんのエネルギーの源は何なのか?」

を考えてみた時、
私なりの一つの答えが見えました。

それは、


【意味付け力】


である、と。

すなわち、自分に降りかかるネガティブな出来事も、

何かの意味がある、
何かのメッセージである、
天からのメッセージである、と

”プラスに解釈をし直す力”

を持たれている。

この姿勢が、体の芯から染み付いているがゆえ、
太陽のような明るさ、強さを感じるのだろう、

と私は感じました。


■「色々あるけど、きっといいこともある」。

多分、それは真実で、
誰もが一度は聞いたことがある言葉でしょう。

でも、全盲になり、命も失いかけて、
クジラに衝突され海上で遭難し、
その後、多くのバッシングを受ける中で、

それでもなお「この出来事には意味がある」と、
自分で自分をしつけて来た力は、


【「意味づけ筋」が超一流の格闘家のごとき鍛えられ、
  どんなことでも「プラスの意味づけができる」状態】


であり、突き抜けていると、と思わされます。


■世の中は、全て解釈次第。

お金があっても幸せでない人はいるし、
体が不自由でも幸せな人もいる。

生まれ環境が恵まれなくても、日々感謝できる人もいれば、
何不自由なく与えられているのに、気づかない人もいる。

たとえ何が起ころうとも、
その出来事に「意味をもたせる」ことができれば。

また、どんなことでも、
与えられていることに心から、自然と感謝ができたとしたら。

それは全て、人生を楽しむための、
スパイスに、武器になりえるのでしょう。

(私を含め)口では何とでも言えることですが、

”真に意味づけ力を持つ岩本さん”

がどのようなものの見方で、
世界を見つめているのか、、、

これを知るだけで、深い学びになるはず。

読んでいて、元気がもらえる、
エネルギーのある本です。

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<今週の一冊>

『見えないからこそ見えた光 絶望を希望に変える生き方』
岩本 光弘 (著)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909249206/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_cpMVDbREHXY1E

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【編集後記】
もし、一つだけ完璧に身に着けたら、
絶対に幸せになれるスキルがあるとしたら、
今回の「意味づけ力」ではないかと思います。

もちろん「意味付け」とは言い訳ではありません。
(今回のミスは、俺が悪いんじゃなく、アイツが悪いんだ、、、みたいに)

あくまでも、前を向き、挑戦し、
周りに元気を与えるようになるための「意味付け力」です。

それさえできたら、どんな困難も、失敗も、
受け止めて、より大きな自分で、受け止められる自分でいられるように思います。


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