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令和元年10月31日(第2080号)
『7つの習慣』の語る、「自立」から「相互依存」に至る方法
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1888字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、某企業様の人事の皆様に、
「7つの習慣」体験ワークショップの実施。
並びに1件のアポイント、
夜はお世話になっている社長、常務との会食でした。
*
さて、早速ですが本日の話です。
昨日、「7つの習慣」の構造、
『依存・自立・相互依存』というストーリーについて、
お伝えいたしました。
その中で、ご感想として
『自立から相互依存に至るためには、どうすればよいか?』
について聞きたいというリクエストをいただきましたので、
本日はそのお話をお伝えできればと思います。
タイトルは、
【 『7つの習慣』の語る、「自立」から「相互依存」に至る方法 】
それでは、どうぞ。
■昨日のお話は、
「7つの習慣」が提唱する、
長期的、継続的に成果を上げ続けることができる人(=成功する人)とは、
テクニック、スキルも大事ですが
それ以上に「人格」、すなわち、
誠実さ、努力、忍耐、思いやりなどが、
優れている事が重要である、
と述べています。
■そして、この「人格」を磨く旅路においては、
1,まず誰かのせいにする「依存」の人が、
2,自分で責任を持つ「自立」状態になり、
3,そして誰かと協力してシナジーを発揮する「相互依存」に上っていく、
これが7つの習慣の大きなストーリーである、とお伝えしました。
その上で、
『自立から相互依存に至るためには、どうすればよいか?』
なるご質問に回答すると、
「7つの習慣」的なオーソドックスな答えは
自立から相互依存に至るためには、
・第4の習慣 Win-Winを考える
・第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
・第6の習慣 シナジーを創り出す
を意識し、実行すること、となります。
■しかし、実はその前提条件として、
極めて重要なのが、
「1~3の習慣が出来ているか」
ということなのです。
私もよくよく思うこと、
そして相互依存を目指したくても、
目指せない一番多いケースは、
「実は、そもそも自立できていない」
ことなのでしょう。
もう少し丁寧に言うと、
「なんちゃって自立」とか「隠れ依存」
である人が、意外と多く、
そんな人が「相互依存!」と叫んでも、
決して叶うことはない、ということです。
■そもそも思うのですが、
・「主体的に行動している風」でも、
最後の最後は誰かの後ろ盾があると、守りに入っている、とか、
・「自分の目的」を掲げている風だけども
結局、書いたもののほとんど見返していない、
・目標を立てたものの、結局、周りと刹那的な欲望に、
流れ流されている、とか
・「時間管理」を大切にしている風であるものの、
決めたことは後回し、先延ばしにしがちである
というという人が、
「心の底から、誰かとのWin-Winを考える」
ことができるのだろうか、と思うわけです。
これは、肩書、役職、性格などから、
”表面的には自信がある風”、あるいは
”理論的で、自己統制が出来ている風”であっても、
口で色々言えたとしても、
”自分をきちんと律することができない”
としたら、その内面的な脆さは、
どこかで表出してしまうものでしょう。
「Win-Winを考えよう!」と言いながら、
・自分の内的な満たされていない感覚、
・自信のなさ
・自分を認められない感覚
と言うものが、ついついにじみ出てしまい、
「狭量さ」「意固地」という行動として、
出でしまうのではないでしょうか。
■結果、表面的には誰かのことを思っているようでも、
・誰かがWinを得ることに面白く思えなかったり、
・結局自分のことだけを考えてしまったり、
・相手を打ち負かして、
自分が気持ちよくなることに快感を覚えてしまったり
となるのかも、しれません。
ゆえに、
第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
が確実にできていて、
”自分は自分を統制できている”
という感覚を持てるからこそ、
次のステップを、心の底から、
考えることができるのでしょう。
■ということで、
『自立から相互依存に至るためには、どうすればよいか?』
という質問についての私(紀藤)の結論は、
【第1~3の習慣を深く、深く実践し、自信を得ること】
だと思っています。
背伸びするのではなく、自然と、
「自分の力量は十分高まっている」
↓
「でも、自分の力でできる事はごく僅かだ」
↓
「ここから先は、誰かと共に歩まなければ、進むことができない」
と思えてこそ、
本当の意味で、相互依存に至るための準備ができるのではなかろうか、
と感じています。
■私自身の感想になりますが、
私は、1年半前起業をして、
一人で想いを形にするプロセスを通じて
自分自身が初めて「自立」しつつある、
と感じています。
これまでは「自立」風に見せて、
結局、何かに頼る、誰かに頼ることをしていたし、
そのことすら気づいていませんでした。
多分、今も100%真に自立しているか、
と言われたら、怪しいところがあると思っています。
しかしながら、
「自分はこの領域で、
1人でやれる十分のところまで、力を付けつつある」
という内的な自信を得る中で、
ようやく「相互依存」という、
入り口に立てているような気がします。
当たり前のことを、深い意味で理解するのは、
実に難しいものだな、と思います。
皆さまは、『依存』『自立』『相互依存』、
どのステージにいることが多いですか?
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<本日の名言>
本当の意味での「自立」という土台があって
初めて効果的な「相互依存」が築けるということを、
心に留めておいてほしい。
私的成功は、公的成功に先立つ。
代数を学んでからでなければ、
微積分は理解できないのと同じである
『完訳 7つの習慣』より
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【編集後記】
コヴィー博士の語る”本当の意味での自立”、
という言葉が胸にしみます。
表面的には出来ている風でも
実際はできていない(あるいは基準が低い)んですよね。
自戒を込めて。
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