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令和元年10月10日(2059号)
世界初・全盲セーラー岩本さんから学んだ、”人生の怖れを克服するものとは「意味付け力」である”というお話
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2237字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は某製薬会社様への
「7つの習慣」研修の実施。
並びに1件のアポイントでした。
また夜は、世界初の全盲で太平洋をヨットで横断した、
セーラーの岩本光弘さんのセミナーに参加でした。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
先述の、全盲セーラーの岩本さんお話。
机上の空論ではない話。
自分がその身で体験し体感覚として得た智慧だからこそ、
紡ぎ出すことができるエネルギッシュな言葉の数々に、
多くのことを考えさせられました。
本日はその話から感じたこと、学んだことについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【世界初・全盲セーラー岩本さんから学んだ、”人生の怖れを克服するものとは「意味付け力」である”というお話】
それでは、どうぞ。
■全盲セーラーの谷本さん。
13歳のときに徐々に視力を失い始め、
そして16歳で全盲になりました。
全盲になった後、
歯ブラシに歯磨き粉をつけようと思った時に、
自分の指に歯ブラシの歯磨き粉をつけたとき、
「こんなことも出来ないのか」と絶望し、
地元・熊本県天草市の海に身を投げようとします。
しかし未遂で終わりました。
最後の一歩を踏み出そうとするとき、
亡くなった叔父さんの声が聞こえたと言っていました。
「目が見えなくなったことにも意味がある。
前向きに生きろ」
■そんな岩本さんは、2013年に健常者でも難しい、
ヨットでの太平洋横断という挑戦をしました。
パートナーはニュースキャスターの辛坊さん。
結果は、航海の途中に、
クジラに接触したことからヨットが浸水。
そして船が沈没し、海上自衛隊に救助され、
命を取り留めると言う結果に終わりました。
しかし、その時、
相当なバッシングを受けたといいます。
「目が見えないんだから、
家の中でじっとしてる方が安全だろう」
「税金の無駄遣いだろう」
「だから無理だって思ったんだよ」
■心がふさぎ込んでいるときは、
そういったネガティブな言葉を、
そのまま受けて止めてしまう。
本当にその通りだよな、
全然自分は無謀なことをした、、、
さすがの岩本さんも、
かなり落ち込んだといいます。
しかしながら、塞ぎ込みながら、
こう思ったといいました。
「クジラに接触したのだって、何か意味があるはず。
意味がないことなど起こらないのだ」
天草の海で耳にした、
叔父さんの声が聞こえた、と。
■そして、2019年2月、
2度目の太平洋横断の挑戦をします。
60日の航海計画。
嵐や高波、船が45度も傾くほどの大きな嵐。
パートナーとの衝突。
無風で船が進まない。
多くの災難に遭遇しながらも、
アメリカ・サンディエゴから出発して、
55日後、1万2000キロの旅路を経て、日本の福島へ到着。
世界初の全盲セーラーが誕生しました。
■、、、ここでは語り切れないような、
多くの示唆に富むお話がたくさんありました。
ただ、私がそのお話の中で、
心揺さぶられた話が、
【「怖れ」に対しての意味付けする力】
の凄さでした。
聴講者の1人が、セミナー後、
こんな質問をされました。
「全盲でのトライアスロンのアイアンマンレース完走、
ヨットの太平洋横断など、当然、”恐怖”があると思うのですが、
恐怖と、どのように向き合っているのでしょうか?」
、、、その問いに対して、
岩本さんはこう答えました。
「怖いことはあります。
失敗も怖いもの。
でも、何度も失敗や挫折をして、
その度に『このことにも意味がある』と思うようにしていると、
より強く、より早く、
全てのことへ「意味付け」ができるようになったと感じています」
恐怖はある。
でも、何があろうとも、
そこには”解釈の幅”がある。
そして、自分で「意味づけ」をすることができる。
この失敗は、
次の成功を噛みしめるためのスパイスだ。
目が見えなくなったのも、
人に勇気を与えるために与えられたのだ。
、、、と。
■その時私が思ったこと。
それは、人としての成長の一つの要素とは、
「意味付け力」を鍛えていくこなのかもしれない、
と感じたのです。
自分がどれだけ頑張っていても、
やれることはやったと感じていても、
予想外のことが起こる事は、
人生、いくらでもあります。
健康問題だったり、
不意の事故だったり、
身内の不幸だったり、
天災、災害だったり、
組織、顧客のどうしようもないトラブルだったり、、、。
世の中には、人生には、
自分がどうしようもないことは、
必ずと一定ほどもまた起こるものだ、と思うのです。
しかしそんな時、ただただ絶望するのか、
あるいは絶望するような状況だったとしても、
そこには何か意味があると「意味づけ」をするのか。
そして、顔を上げ、前を向くのか。
■誰もが下を向いてしまうと感じる中、
自分の心ひとつで、
違う”意味があるもの”に変えていく。
そこに人の精神の強さ、
心の美しさを垣間見るような気がするのです。
そしてそれは、
「人間力」なる抽象的な言葉を説明する、
1つの要素ではなかろうか、
と私は思います。
岩本さんは、人生において
「このことにはどんな意味があるのだろうか」と問い続けることで、
『より早く、より強く意味付けができるようになった』、
とおっしゃっていました。
実際、きっとそうなのだと思います。
目が見えず、生活としては不自由なはずなのに、
健常者の人よりも何倍も何十倍も明るく、
楽しそうに生きている岩本さん自身が、
そのことを証明しているように感じます。
大変多くの、学びと気づきを得た時間でした。
ご興味がある方は、岩本さんの著書、
ぜひ読まれてみてくださいね。
↓↓
『見えないからこそ見えた光 絶望を希望に変える生き方』
岩本 光弘 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4909249206/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_nYMNDbBAM5Z8B
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
99回倒されても、
100回目に立ち上がればよい。
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(オランダの画家/1853-1890)
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【編集後記】
いやはや、本当に素晴らしい話でした。
こういったエネルギーがある人に相対すると、
心のどこかが共鳴して体がうずうずしてきます。
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◯詳細・お申込み:
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