---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和元年9月1日(第2020号)
今週の一冊『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』
株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------
◎本メールマガジン(カレッジサプリ) は、
紀藤とご縁を頂きました皆さまにお送りさせていただいております。
登録・解除は、お手数ですがページ下部よりお願いいたします。
--------------------------------------------------------------------------
(本日のお話 1992字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、コーチング勉強会の実施。
並びに研修の企画、読書などでした。
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
===========================
『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』
山田 詠美 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344423828/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_EVVADb9B9ZA3A
===========================
です。
■この本を購入したきっかけ。
最近、地下鉄の電車の中吊り広告で、
『つみびと』という本の広告がありました。
そのサブタイトルには、
”灼熱の夏、23歳の母・蓮音は、
なぜ幼な子二人をマンションに置き去りにしたのか。
真に罪深いのは誰なのか。
あの痛ましい事件に山田詠美が挑む。
虐げられる者たちの心理を深く掘り下げて、
日経新聞連載時から話題を呼んだ、迫真の長編小説”
と書かれたものがあり、非常に興味がわき、
Amazonで検索してみました。
ビジネス書より、こういった人の心理を描いた本のほうが、
実は勉強になるな、と最近よくよく思います。
■しかし、まだ単行本で高かったので、
「またにしよっかな」と思っていたら、
同じ山田 詠美氏の著作で、
『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち (幻冬舎文庫)』
という非常に興味深いタイトルが目に入り、
かつ、これまた非常に高評価。
ついそちらを買ってしまいました。
(、、、という長い前置きでした。
ちょっと余談ですが、個人的に興味がある著者がいたら、
その人の一番評価が高い本から読むようにしています。
すると、なんとなく合う合わないがわかる気がするし、あまりハズれがありません)
一つの本の探し方の共有でした)
■さて、ではこの、
『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち (幻冬舎文庫)』
はどんな本なのか。
一言でいうと、「小説」です。
しかも、結構全般を通して、
”けっこう重たいテーマ&ストーリー”です。
あらすじは以下の通り。
(以下Amazonより引用です)
”ひとつの家族となるべく、東京郊外の一軒家に移り住んだ二組の親子。
それは幸せな人生作りの、完璧な再出発かと思われた。
しかし、落雷とともに訪れた長男の死をきっかけに、
母がアルコール依存症となり、一家の姿は激変する。
「人生よ、私を楽しませてくれてありがとう」。
絶望から再生した温かい家族たちが語りだす、喪失から始まる愛惜の物語。”
とのこと。
■「人の死」とは、本当に深いテーマで、
誰もが必ず考える、普遍のテーマでもあると思います。
私もよく考えます。
ただ個人的にはありがたいことに
自分の身近には”死”というのが、
比較的縁遠い人生を送ってきました。
ただ、
”いつ、誰が、どんな形で死を迎えるのかはわからない”
というのは事実であり、
漠然と思い続けている不安でもあります。
自分が”残す側”になった場合、
あるいは”残される側”になった場合、
それぞれ、心情に、実際の物質的変化において、
どんな事が起こり、どんな心情になるのか…
かけがえのない人を失った時、
自分がどうなってしまうのか。
、、、
想定してもしきれない「痛み」により、
自分の身を剥がされる想いにより、どうなるのか。
そして、その”痛み”とは、
例えば『7つの習慣』の考え、
その他の過去の賢人の知恵を持っても、
抗えないほどの力なのだろう…
と思うわけです。
だから、せめて想像しておきたい。
心構えをしておきたい。
■別の話ですが
『社会的排除―参加の欠如・不確かな帰属』(著:岩田 正美)
という本があり、
”社会で活躍していた人が、
なぜホームレスになってしまうのか、
社会的に排除されてしまうのか”
を調査した本があります。
これによると、一番多い原因の一つが
「配偶者の死」
であることがわかりました。
そこからなし崩し的に生活が崩壊していく、
それが一つのパターンとしてあるそうです。
■今回ご紹介している、
『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち 』
の本は、まさしく、
「幸せな家庭が”最愛の長男の死”によって、
母親のアルコール依存、入退院の繰り返し」
そこから引き起こされる、
家族の崩壊と再生の物語として描かれていきます。
長男の死を受け入れられない母親。
なくなった長男の代わりに、
愛情を独り占めできると感じた次男の葛藤。
母親のアルコール依存によって、
家族の面倒をみることになった長女。
長男の存在によって、苛めに合うようになった末娘。
同じく前妻に先立たれ、再婚したものの、
母親がそのようになり仕事との間で悩む父親。
、、、
それぞれの主観から、
鮮やかに、臨場感を持って描かれます。
その著者の心的描写の凄さが、
まるで自分が仮想体験しているように引き込まれる、
そんな作品です。
■最後は、
”長男の死”を乗り越えていく、さあ、がんばろう、、、、
というシンプルな話ではないのですが、
その”死”を受け止めていくプロセスで、
家族が自分たちを再構築していく
そんなハッピーエンドで終わる、
読了感の良いお話です。
大切な人をなくした痛み。
そこから始まる、
人間のその繊細な心とエピソードを、
体験できる、そんな一冊。
よろしければ、ぜひ。
===========================
<今週の一冊>
『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』
山田 詠美 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344423828/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_EVVADb9B9ZA3A
===========================
【編集後記】
小説は、やっぱり面白いです。
----------------------------------------------------------------------------
【近日開催予定のイベントのご案内】
■ (特別イベント)現役人事役員と学ぶ「人事の“☓☓”」~会社では聞けない人事の話~
◯日時:9月8日(日)8:30~11:30
◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事)
◯詳細・お申込み:
https://forms.gle/i1fPvjfoxjxNHeE56
■第11回 企業人事交流会 ~生産性向上について考える~
◯日時:9月20日(金)18:30~21:30
◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
◯詳細・お申込み:
https://forms.gle/u8yKUa9ynJVbaYaY9
■第12回 企業人事交流会 ~従業員エンゲージメントについて考える~
◯日時:11月1日(金)15:00~18:00
◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
◯詳細・お申込み:
https://forms.gle/sXPGrzjyYBb3VQc27
----------------------------------------------------------------------------
【ご意見・ご感想、お待ちしています】
皆さまの、率直なご意見、ご感想、ぜひお聞かせください。
こちらからどうぞ。↓↓
https://goo.gl/forms/n7AoHT0xVK3ICcdz2
----------------------------------------------------------------------------
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
メルマガホームページ
https://www.courage-sapuri.jp/
facebookページ
https://www.facebook.com/couragesapuri
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■