配信日時 2019/08/21 07:58

経営者100名にインタビューした編集者が見つけた、起業家の共通点【カレッジサプリ】

----------------------------------------------------------------------------

<本日のお話> 令和元年8月21日(第2009号)


経営者100名にインタビューした編集者が見つけた、起業家の共通点  


株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------
◎本メールマガジン(カレッジサプリ) は、
 紀藤とご縁を頂きました皆さまにお送りさせていただいております。
 登録・解除は、お手数ですがページ下部よりお願いいたします。
--------------------------------------------------------------------------

(本日のお話 2025字/読了時間2分半) 

■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
またランチミーティングと、
夜は人事の皆様と集まる交流会でした。
(Mさん、Yさんいつもありがとうございます!)



さて、本日のお話です。

先日、友人の紹介で
「経営者100名にインタビューする」
というプロジェクトを行っている方に、
インタビューを受ける機会がありました。

その中で、とある興味深いお話を聞き、
考えさせられることがありましたので、
皆様にその内容をご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【経営者100名にインタビューした編集者が見つけた、起業家の共通点】


それでは、どうぞ。


■Iさんという女性編集者。

本、出版系の編集をしていたと彼女は、
少し前にフリーランスとして独立し、
その活動の第一弾プロジェクトとして、

”経営者100名(=自分で起業した人)にインタビューをし、その内容をまとめる。
ゆくゆくは、会われた経営者(起業した人)同士をつなぎコミュニティにしていこう”

という興味深い活動をはじめました。

そして、私もご縁があり、
僭越ながらその方のインタビューを受けたのでした。


■さすが、元編集者。
かつ、これまでにすでに100人近くのインタビューをしている方で、
素晴らしいインタビューの技術。

「へえー!」
「そうなんですか!」
「いやー、すごいご経験ですね」

(多分大した経験でなくても)

絶妙な相槌と、最高のリアクションで、
気持ちよくはなさせてくれます。
まるで銀座のホステスさんにお話をしているかのよう。  

こんなに興味津々に聞いていただき、
びっしりにメモをとっていただくと、
舌がこれでもかといいほど、回ること回ること。

人は興味を持って、前のめりに聞いてもらうと、
こんなに気持ちよく話してしまうのだなと、「傾聴のパワー」を感じつつ、
1時間のインタビューを終えました。


■そして、そのインタビューの最後にふと、
Iさんに、こんな質問をしてみました。

「経営者の方に色々お話を聞かれているということでしたが、
 私の話、何か特徴はあったんでしょうか?」

という質問。

小さな虚栄心が顔を出したような何気ない質問。

しかし、帰ってきたリアクションは、

「うーん、そうですね…」

と、回答に迷われています。

ああ、特筆すべきものがなかった、ということかな
と勝手にちょっと残念がってみると、このように語られました。


■「経営者100人の方にお話を聞いてみて、実は
”その人独自のパターン”というのは、ほぼありませんでした。
ただ、細かい違いはあるけれども、いくつかのパターンがあると感じます」

「一番多いパターンは、

 『一旦ゼロになった経験を語る人が多い』

 ということです。

 もうダメ、人生終わったと、
 精神的、金銭的、肉体的に沈みきった経験を語る人が多かったです。

 幼少期に底辺だった人もいれば、
 社会人で鬱になってフリーターをしてましたという人もいれば、
 今まさに底辺を迎えている人もいました。

 皆さん、ズルズルと海底に沈んでいき、
 これでもかと沈み続け、コツンと海底に当たり、
 もう浮かぶしかないとなって、起業したという人も多かったです。」

…とのこと。


■これは単なる事実。
だからいいも悪いもない、ただの傾向の話です。

しかし、その話を聞いて、
私なりに分析をして、思ったことがあります。

私も、社会人になった後、
精神的に完全にポッキリ折れて、
自己否定をつくしたタイプ。

なので、その個人的経験を織り交ぜて考えると、

『一旦ゼロになる』

という経験は、

「自分って一体何なんだ」
「何のために生きているのか」

という、哲学的な問いを、
強制的に自分に投げかけてくるように思うのです。


■幸福感のないこの現状。
こんなはずじゃない感。
鈍く重いな心の痛み。

、、、これに直面したとき
「自分とは何者で、どこに向かっていくのか?」
という哲学的な問いが自分の心に杭として打ちこまれる。

すると、ただ働き、ただ給料をもらう、
それでよいのか、と思ってしまう。

ゆえに、大なり小なり、
なにか意味を見いだせる事をしよう、とか、
なにか自由を手に入れられる勝負をしよう、とか思い、

「自分で何かを起こそう」(=起業)

と考えるのかもしれない、、、
そんな事を思ったのでした。

(あくまでも私の想像ですが)


■もちろんこれもまた一つの限られたパターンに対する、
限られた想像にすぎません。

また、誰もが浮き沈みはあってしかるべきだし、
「ゼロになった経験」が起業した人に特有の経験とも思いません。

しかし「起業した人に共通していること」として、

『ゼロになった経験を語る』

という事実は考えさせられるテーマだな、とも思います。

そして、この話を発展させて考えると、
今まさに渦中にいて、

「自分ってなんなんだ?」

と考えるにまで落ち込んでいる、頑張っている人は、
自分を再定義する大きな転機に来ている、
そう捉える事もできるのかもしれません。


全てのことに意味がある。

ただただ、そんな事を思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

===========================
<本日の名言>

危機には正面からぶつからないで、避けたほうが安全かというと、
長い目で見ればそんなことはない。
人生とは危ない冒険か、何ものでもないもの、
そのどちらかでしかない。

ヘレン・ケラー(米国の社会福祉活動家/1880-1968)
=========================== 

【編集後記】
ちなみに、その他の経営者(起業家)の傾向は、
・凹んだ後、なぜか皆「コールセンターのバイト」をしていた
・経営者が座右の書としている本で一番多かったもの『7つの習慣』
とのこと。なぜか私もそうでした。

----------------------------------------------------------------------------  
【近日開催予定のイベントのご案内】
■ (特別イベント)現役人事役員と学ぶ「人事の“☓☓”」~会社では聞けない人事の話~  
  ◯日時:9月8日(日)8:30~11:30
 ◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
 ◯詳細・お申込み:https://forms.gle/i1fPvjfoxjxNHeE56
 
■第11回 企業人事交流会 ~生産性向上について考える~
 ◯日時:9月20日(金)18:30~21:30
 ◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
 ◯詳細・お申込み: https://forms.gle/u8yKUa9ynJVbaYaY9  
----------------------------------------------------------------------------  
【ご意見・ご感想、お待ちしています】
皆さまの、率直なご意見、ご感想、ぜひお聞かせください。
こちらからどうぞ。↓↓
https://goo.gl/forms/n7AoHT0xVK3ICcdz2
---------------------------------------------------------------------------- 
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
 ⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
   ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
 メルマガホームページ https://www.courage-sapuri.jp/ 
 facebookページ   https://www.facebook.com/couragesapuri  
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■