配信日時 2019/08/06 10:33

話に説得力を持たせ、人を動かすための3つの要素【カレッジサプリ】

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<本日のお話> 令和元年8月6日(第1994号)


話に説得力を持たせ、人を動かすための3つの要素  


株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行

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◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、

*『7つの習慣』のフランクリン・コヴィー・ジャパン 正規代理店
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として人材育成に関わる著者が、
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 ◯詳細・お申込み: https://forms.gle/u8yKUa9ynJVbaYaY9  

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(本日のお話 1856字/読了時間2分半)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、2件のアポイント、
1件のミーティングでした。
並びに研修の企画など。



さて、早速ですが本日お話です。

私の喫緊の悩みは研修の参加者に、
「いかに上手にメッセージを届けるのか?」
ということ。

こればかり考えています。

そんな中、なんとなくYouTubeを見ていたら、
「林修先生」の話が、ものすごい参考になり、
気づけば林先生の動画をひたすら見まくっておりました。

その動画の中で学んだことだけでも、
メルマガ10本ぐらい書けそうな位色々思ったのですが、

「なぜ、林先生の話がわかりやすいのか?」

について、考えていた時に、
ふと思い出した”古代ギリシャの話”がありましたので、
本日はその話と気づきを皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【話に説得力を持たせ、人を動かすための3つの要素】


それでは、どうぞ。


■「リベラルアーツ」と言われる学問があります。

それは、紀元前の古代ギリシャにおいて、

「人を奴隷から賢人にするため自由七科」

であるとのこと。

その7つの学問とは、
”文法、修辞、弁証法、算術、天文学、音楽”
が含まれます。

そしてそのうちの”文法、修辞、弁証法”いうのは言語系の学問であり、
説得術や議論、討論のための方法を教えていた、

といえる内容なのです。

すなわち、

「人をいかに説得せしめるか」
「人を言葉で動かすと言う技術」

は、2300年以上も前から重要であったということ。

これは現代の我々でも、
全く同じことが言えるのではなかろうか、と思うわけです。


■メンバーを持つリーダーでも、
お客様にプレゼンをする営業でも、
社内の会議で自分の意見を伝えるときでも、

人は人と働く以上、
必ず自分の意見を周りに伝え、
誰かを動かしたいシーンがあるはずで、

それを除いては人を巻き込み影響力を発揮することは難しいのでしょう。


■では、どうすれば、
言葉で人を動かすことができるのか。

人に伝え、動かすための要素とは何なのか。


この「修辞」について、
古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、


【説得力を持たせるためには、3つの要素がある】


と言ったのでした。



その3つとは、いかに?

、、、


まず1つ目が、『ロゴス』。

ロジックの語源にもなったように、「理論」のことです。
論理だって、事実をもとに、明快に、シンプルに伝えること。

言うまでもなく、とても大事です。

しかしながら、このロゴスだけでも人は動かすことができない。



■そして二つ目は、『パドス』です。

これは、「パッション(情熱)」の語源となった言葉。
すなわち、「相手の感情を動かす」こと。

相手に共感を得ること、情熱を持って伝え、
伝えている話に、ロジックに魂を吹き込むこと。

感情がなければ、人は動かないのです。

よくある失敗が、

「言っていることはわかるのだけれども、伝わってこない」
「言っていることはわかるのだけども、心に響かない」

というもの。

この現象は、ロゴス(ロジック)は整っているけれども、
パドス(共感)がないときに起こります。

(皆さまはいかがでしょうか?
 どちらが強い、などありますでしょうか)


■そして最後、3つ目。

しかし、ロゴス(理論)、パトス(共感)の他に、
もう一つ大切なことがあるのです。

その3つ目が『エトス』、といいます。


この言葉にアリストテレスは、

「道徳観」
「専門的意見」
「知識」

という意味を含めました。

「この人は人間的にも良い人で、専門的な能力を持つプロかどうか」

ここを人は判断し、話している事を信頼するかどうか見ている、と言うのです。

つまり「信頼」できるかどうか、というわけです。



■言っていることが

・ロゴス(理論)があり、
・パドス(情熱)もあり、
・エトス(信頼)できる人である。

このときに人は説得され、動かされる。
そんな話をふと思い出したのでした。



林先生のYouTube動画を見ていて感じたのは、

林先生の話は、非常に理屈だっており(ロゴス)、
結論は3つです、と明快にわかりやすい。

かといって、理屈だけで嫌な感じがするわけではなく、
情熱も持って、身振り手振りを踏まえながら熱量高く話す(パドス)。

かつ、圧倒的な知識量と比喩表現を携えており、
評判を含めた「信頼」がある。(エトス)


そんなこんなで、非常に強い説得力を感じたのだろう
そんなことを思ったのでした。


■そんなことを考えた上で、
もし皆さまが「うーん、いまいち自分の話が伝わってないな」と、
感じているのであれば。

この、

1,ロゴス(論理)
2,パトス(情熱)
3,エトス(信頼)

という、『話に説得力を持たせ、人を動かすための3つの要素』の
いずれかが足りていないのかもしれません。

そんな視点で、
自分自身の言葉の説得力を振り返ってみると、
気づきがあるかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

自分を知ることは、
すべての知恵の始まりである。

アリストテレス(哲学者/紀元前3世紀ごろ))
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<編集後記>
私は「ロゴス(論理)」が必要だな、、、とよくよく感じます。
それより驚くべきことは、2300年も前から、
人は同じことを言っていたということ。
リベラルアーツ深いな、と思います。  

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