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<本日のお話> 令和元年7月2日(第1959号)
”自分を進化させていくための基礎の礎”は、そもそもの◯◯◯◯◯にある
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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(本日のお話 2536字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、1件のミーティング。
並びに研修の企画、開発などでした。
最近、アウトプットの機会が非常に多くなっており、
ゆえに、「インプットしたこと」が、猛烈に自分の中に染み渡っていく感覚がします。
常にアウトプットしていると、
自分があたかも「渇いたスポンジ」のような状態になります。
その状態でインプットすると、本当に浸透率がすごく、
これこそが学びの最短距離なのではなかろうか、
そんなことを感じました。
”アウトプット過剰”くらい、
今はとにかく出して出して、出しまくることを心がけたいと思います。
*
さて、本日の話です。
先日、研修会社の経営者仲間と打ち合わせをしていたとき、
「自分を改善させるために必要な要素」について、
とあるお話を聞かせていただきました。
その話が、参考になるものだったので、
本日はそのお話を皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは
【 ”自分を進化させていくための基礎の礎”は、そもそもの◯◯◯◯◯にある 】
それでは、どうぞ。
■「PDCAサイクル」という、
非常によく知られた言葉があります。
・Plan 計画して
・Do 実行して、
・Check 確認して、
・Action 改善、実行する
ビジネス界で最も知られた一つのモデル。
伝統的な「改善のサイクル」を表したモデルです。
■今は少し古くなった、とか諸説ありますが、
とはいえ、「改善のサイクル」という意味では未だ、
多くのことに活かせると思っています。
それは「私達自身の改善」にも役立つ、ということ。
そして、思うのですが、実はこのPDCAで、
意外とスルーされがちな、
『Check(確認する)』
この部分に、”改善活動の土台”がある、
教育会社の友人と話をしながら、先日そんなことを思ったのでした。
■「改善」がどこから生まれるか。
それには、
”現状把握”
がとても重要になります。
これを「自分の改善」という意味で言えば、
『自己認識』と呼べるでしょうか。
自分の状態が、「客観的にどのような状態なのか」を、
正確に認識する必要があるのです。
例えば、
「どうやら、自分には相手に伝える力に難がある」
「どうやら、自分は人の話を上手に聞くのが苦手である」
「自分は分析する力、ロジカルに考える力が弱いようだ」
そのことを、「自分の感覚」&「他者からの評価」を含め、
正しい「自己認識」をし、かつ、それを受け止める力。
それが、”改善”のための、
前段の話となるのでしょう。
■しかし、実はこの「PDCA」の「Check」、
すなわち、「自己認識」がとても難しいのです。
理由としては、
『人はどこまでいっても、自分のことには主観が入るから』
ということがあります。
・自分は伝えるのがうまいと思っていたとしても、
周りの多くの人からすると実は「ただのしゃべりすぎ」かもしれないし、
・自分はアイデアマンだ、と思っていても、
周りの多くの人にとっては「話が急に飛ぶよくわからない人」かもしれないし、
・自分は聞くのが上手だ、と思っていても、
知らず知らずのうちに、腕を組んで足を組んでのけぞるような、
偉そうな姿勢で聞くのが習慣化されていたり、
・自分は分析するのが得意で、それが武器であると思っていたが、
実は「なぜ?なぜ?なぜ?」と尋問のようになる”なぜなぜおじさん”と評されていたり、
と言うように、「自分が思っている自分」と「他人が思っている自分」は、
必ずどこかに乖離があるもの。
そしてその乖離の存在も含めて
客観的に「自己認識」できているかどうか。
自分だけの世界ではなく、
周りの世界と自分を調和させることができているか。
そのように自分を見ようとしているか。
このことが、「自己認識」をするための、
”土台となる力”として、極めて重要になるのです。
それをなんと呼ぶか、というと、
【自己観察力】
である。
そしてそれこそが、
自分を改善・向上させるために、
「自己認識を正しくするための力」となるのではなかろうか…
そんなお話を聞いて、至極納得したのでした。
■もし、「自己観察力」がないとしたら、
まるで酔っ払ったおじさんのようになってしまいます。
「俺は酔ってなんかねーんだよ、大丈夫なんだよ、テメェばかやろー」
と周りに、喚き散らし、周りも、
「もう仕方がない、放って置くか…」と
自己観察力を欠き、自己認識もできない状態であれば、
誰も指摘しなくなりますし、当然、見込みようもないのです。
「あれ、自分ちょっと酔ってるみたい…」
(とおじさんがいうかは知りませんが)
くらい、”自己観察”をする力があってこそ、
”冷静な認識”につながり、
そして適切な”行動”につなげることができるのでしょう。
*
すなわち、まとめると
「自分を進化・改善させていく」ためには、
1,自己観察力
↓
2,自己認識力
↓
3,自己改善力
このような「三段構えの構造」を認識することが、
とても重要である、ということです。
■では、この「自己観察力」を鍛えるためには、
どのようにすれば良いのでしょうか。
このために有効なのは、
『日記を書く』
(ブログでも、メルマガでもよい)
ことです。
自分の思考を、言語化すること。
自分の思考を、自分から切り取って「見える化」するのです。
そうすることによって、
”自分の思考を客観視する練習”となります。
・自分はこう思っているけれども、
この考えは、他人にとってどのように見えているのだろうか
・自分のこの考えは、真実なのか、あくまでも思い込みなのか
頭の中でモヤモヤしているとわからないのですが、
書き出してみると、”自分と切り離せた感”を多少なりとも、
持つことができるようになります。
さらにそこに加えて、
『他者からのフィードバックを受ける』
ことがあると、「自己観察力」に加え、
他者の視点も介在させた、「正しい自己認識力」に繋がります。
”外界の世界”と”自分”を調和させ、
周りが求め向上につなげることができる。
そのように思うわけです。
■何かを改善するためには、行動することも大事。
しかし、
・今の現状を正しく把握していること(自己認識)
であり、その土台となるものは、
・自己認識を支える自分を見つめる力(=『自己観察力』)
であろう、そのように思う次第です。
ということで、
【 ”自分を進化させていくための基礎の礎”は、そもそもの『自己観察力』にある 】
というお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
来た道を振り返るという点で、人は河と違う。
セルバンテス(スペインの小説家 1547-1616)
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<編集後記>
ちなみに、「自己観察」しても、「自己認識」できない場合があります。
それは”自分でわかっていても受け止められない”場合です。
これは自尊心が欠如していたり、自分への思いやり(=セルフコンパッション)が足りないことが起因していたりします。
自信がないと、自分のできないところを認めると、
支えきれなくなって、崩壊しそうになるからです。
ゆえに、自分を認める力を鍛える必要があり、
そのためには、「日々の感謝を見つける力」を鍛えると、
このままでよい、日々OKとなりやすくなるとのこと。
具体的には「今日新たにあった小さな感謝できること」を手帳に書き出す、
と、幸福度が増したりするそうです。
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