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<本日のお話> 令和元年5月13日(第1912号)
大人になった今だからこそ「テーブルマナー」を学ぶべき理由
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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(本日のお話 1546字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、妻と共に「礼法」のレッスンでした。
テーマは、「手紙の書き方とテーブルマナー」。
知らないことも多く、非常に勉強になる1日でした。
午後は仕事用のネクタイを買い、その後オフィス仕事。
焼き鳥を食べて、帰りました。
*
さて、本日の話です。
昨日の礼法のレッスンで、
「テーブルマナーを学ぶべき理由」について、
考える機会がありました。
その内容が、参考になるお話でしたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【大人になった今だからこそ「テーブルマナー」を学ぶべき理由】
それでは、どうぞ。
■先日の礼法のレッスン。
新宿のホテルラウンジにて。
周りには、母の日のお祝いで訪れているだろう、
たくさんの(ちょっと上品な)親子たち。
そんな環境の中、私と妻、そして礼法の先生で、
ランチをしながら「テーブルマナーのレッスン」と言う、
まるでイギリスの紳士・淑女のような時間を過ごしておりました。
(実態は、茨城と愛知の田舎出身の2人ですが)
*
席につくと、
食前酒が運ばれてきて、
そしてパンが置かれます。
そんな中、ふと先生がこう質問されました。
「テーブルマナーを学ぶ理由って、何だと思いますか?」
、、、少し、考えます。
「きちんとした人だと言う”信頼”が得られるとか、
相手に不快な思いをさせないので”関係性”が良くなる、などでしょうか。」
と私。
「そうですね、その通りですよね」と先生。
どんな回答でも受け止めてくれる、優しい先生です。
■そして、そのまま続けるように、
テーブルマナーを学ぶメリットについて、
様々なお話をしてくれたのですが、
その中で語られた、あるエピソードが興味深いものでした。
*
それは、”ある実験”のお話です。
とある大手化粧品メーカーが、大学とタイアップをして
「お客さんの購買行動」を”視線の動き”で調べるという調査を行ったそうです。
お客さんにカメラをつけて、
その”視線の動き”を調べる。
そのことで、顧客心理を理解しよう、
という試みですね。
そしてお客さんの”視線の動き”を追った時、
ある特徴がわかりました。
お客さんがレジお会計をするとき、
・販売員のスカーフが曲がっていたり、
・あるいはポケットかペンでパンパンに膨らんでいたりする
とき、お客さんの”視線の動き”は、
『乱れている場所に視線が集まっていた』
(=曲がったスカーフ、パンパンのポケットばかり見ている)
ことがわかったそう。
このことにより、何が言えるのか?
それは、次の購買行動につながるであろう、
会計中の他の商品を見るという行動、
他のお勧めの案内を聞いている時間が、
”「曲がったスカーフ」&「パンパンなポケット」
など、イケていない身だしなみに奪われてしまっている”
ということになるわけです。
それが、リピートや商品単価の向上を阻んでいる、
そんな研究結果があるそうです。
すなわち、
”「身だしなみ」はセールスに直結する”
というお話ですね。
■こんな話を踏まえて、
先程の「テーブルマナー」を学ぶ理由に戻り、
改めて考えてみたいと思うのです。
「マナー」なるものは、堅苦しいようですが、
”できるだけ多くの人が、
不快にならないようにするため、
気持ちよくいられるための「型」である”
と言われます。
基本のルールを守ることによって、
目の前に座っている相手が、
一緒に食事をしている相手が、
どのようなお立場や背景の人であろうと、
「自分との時間、その食事の時間に100%意識を集中し
共に時間を楽しむことができるようになる(可能性が高まる)」
だからこそ、マナーとは大事なのです。
・イケてないパンの食べ方
・イケてないワインの頼み方
・イケてないナプキンの扱い方
・イケてないナイフとフォークの使い方
、、、これらは、実は、
”見る人から見ればわかる”
(特に教養が高い、目上の人など)
ものであり、自分が気づいていなくても、
「ああ、スカーフが曲がっているな」というような感覚を、
持たせてしまうことも起こりうる、ということでしょう。
■自分では、「まいっか」と思っていても、
「きちんとしていない」と捉える人がいる、ということは、
常に念頭に置いておく事が大事なのでしょう。
そうしないと、
『相手の意識が、欠点(とその人が思う場所)に向いてしまい、
貴重な時間を損失してしまう』
ことに繋がり得る、
ゆえに、自分ができる限りの身だしなみや、
言動の型を、整える必要があるのだろう、
そのように感じたのです。
■ちなみに礼法の先生は、
ご自身が目上の人、大先輩と話をするときは、
「自分が精一杯、背伸びをするくらい、
マナーを120%意識して行動している」
そうです。
というのも、相手の視座が高い場合、
「相手は、自分が気づいていない細部を見ている(見えてしまう)」
傾向があるから、言葉、姿勢、振る舞いなど、
真剣に背伸びしてやってちょうどよくなると思っているとのこと。
■大人になり、多くの人と接する機会がある中で、
また年齢を重ね、「高い視座」の人と接する機会も増える中、
相手との貴重な時間を、最大限良いものにしたい。
その思いを実現する一つの方法が、
マナーであり、ゆえに
【「テーブルマナー」を、大人になった今だからこそ学ぶべき理由】
に繋がるのではなかろうか、
そう思った次第です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
最も偉大な人とは、日常の小さなことを軽蔑する人ではなくて、
それらの事柄を最新の注意を持って改善する人のことである。
スマイルズ(イギリスの作家)
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<編集後記>
最近、玄関に入り、靴をぬぐときに、
きちんと「跪座(きざ)」をして揃える、
ということを練習しています。
普通に、無意識に、スタンダードになるまで、
繰り返してやりたいと思いました。
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