配信日時 2019/05/07 05:07

人間が最高の存在になるために、最も大切なことは◯◯である 【未来習慣】

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<本日のお話> 令和元年5月7日(第1906号)


人間が最高の存在になるために、最も大切なことは◯◯である 


株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行

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◎本メールマガジン(未来習慣)は、

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として人材育成に関わる著者が、
7つの習慣や体験談を元にした、「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

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(本日のお話  2257字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日GW最終日は、午前から友人主催の、
「ロジカルキング・ワークショップ」に参加。

午後からは妻と共に、GWらしく(?)
20年ぶりくらいに上野動物園で散歩。

パンダは70分待ちだったので諦めて、
クマやらトラやゴリラをみた後、
カフェにて仕事をして帰宅いたしました。



さて、本日のお話です。

この連休に読んだ本の中で、
大変感銘を受けた本、『エリック・ホッファー自伝』。

今日はこの本で、最も私が心を鷲掴みにされた名言と共に、
学びを皆様に共有させていただければと思います。

タイトルは、


【人間が最高の存在になるために、最も大切なことは◯◯である】


それでは、どうぞ。


■エリック・ホッファー(1902-1983)。

アメリカ生まれ。
7歳で失明。親と死別。
視力を取り戻すも、天涯孤独の身になり、
28歳のとき、自殺未遂。

その後、アメリカで、砂金掘りや、トマト収穫など、
社会の最底辺と呼ばれる日雇の仕事をしつつ、
その傍ら、ひたすら本を読み、独学で数学、化学、鉱物学、物理学をマスター。

カリフォルニア大学で政治学を教え、
アメリカ国内で名を轟かせた、

”放浪の哲学者”

それが、エリック・ホッファー。

彼が魂を削りながら、人生を賭して生み出した言葉は、
重みがあり、時代を越えて人の心を揺さぶり続けます。

私も、そんな揺さぶられた人物の一人。


■ちなみに、エリック氏は、

「アフォリズム」

で有名な人物でもあります。

アフォリズムというと、
あまり聞き慣れないかも知れませんが、
要は、「名言/格言」のこと。

Wikipediaによると、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「Aphorism(アフォリズム)」

人間の生き方、真理、戒め、武術、相場、商売などの真髄について、
簡潔に、言いやすく覚えやすい形にまとめた言葉や短い文章。
名言、箴言、警句。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と説明されます。


■このメルマガの最後にも、
いわゆる「アフォリズム(本日の名言)」を載せていますが、

本当に過去の偉人というのは、

”物事の本質を見抜き、言葉を結晶化させる達人”

であったのだと、唸らされます。

文字・言葉の組み合わせなのに、
同じ人間が語る言葉なのに、

あまりにも本質を捉えるメタファー(比喩)や表現であるがゆえ、
返し針の付いた五寸釘を、心臓に打ち込まれたように、
言葉がずぶりと胸の奥に入り込み、抜けなくなる。

そんな感覚を見た人が持つのが、
「言葉(アフォリズム)の力」だと感じるのです。

そして、一度その言葉を手に入れると
自分が人生で悩んだ時、迷った時、岐路に立たされた時、
ひとつの「道標」にもなります。

だから、よく言われるように、

「言葉は力」であり、
「言葉は武器」になる、

といえるのでしょう。


■そして、先日読んでいた、
『エリック・ホッファー自伝』の中で、
数多のアフォリズムを見てきた(引用しまくってきた)と自負している私が、
非常に胸をえぐられる一節がありました。

私の感性なので、皆様全員に響くとは限りません。
しかし、ぜひご共有させていただきたい、と思いました。



それはエリック氏が若き頃、
季節労働者で共に働いていた仲間から、

「『希望』も『勇気』も同じようなものだろう」

と言われた際に、
「この2つの言葉の意味は全く違うのだ」と返答し、
その後、著書でこう述べるのです。

(以下、自伝より引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

自己欺瞞無くして希望はない。

勇気は理性的であるがままに物を見る。


希望に胸を膨らませて困難なことにとりかかるのは容易いが、

それをやり遂げるには勇気がいる。


絶望的な状況を勇気によって克服するとき、

人間は最高の存在になるのである。


※引用:『エリック・ホッファー自伝』より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

、、、と。


■「希望」とは、自己欺瞞。

希望とは、自分を欺いている。
自分に嘘を付いている面がある。

、、、ホッファーは、こう述べるのです。

「希望」という美しい言葉の裏にある、
”人間の弱さ”のようなものを、言葉にします。

そして、それを見た時、
私は、どきりとさせられました。


■人は弱いものです。
だから、“前向き”という否定ができない姿勢を武器にして、

「なんとかなるさ」
「大丈夫、未来がある」
「人それぞれいいところがある」
「いつかきっと、俺だって」

そう、「希望」を持とうとする。
それは、決して悪いことではない。

でも、「強さ」とは違うとも思ったのです。

でも、それは場合によっては、
真実から目をそむける、「弱さ」の現れかもしれない。
そう思うこともあるのです。


■しかし、人の真髄というのは、
本当に厳しい時、辛いときに現れる。


それは本当に厳しいことですが、
その瞬間こそが「人間の本質」を試されるものであり、
そんな時に、真に必要なものは『勇気』ではなかろうか。

そんな人の本質を、真実を、


”絶望的な状況を「勇気」によって克服する時、
人間は最高の存在になるのである”


このホッファーの言葉で、
気付かされたように思ったのです。


■哲学的な話ではありますが、
人は、生きていると必ず、
大変な時がやってくると思います。

自分の身の回りでも、本当に大変な、
苦難の時を迎えている友人、乗り越えてきた先輩が、やはりいます。
「自分だったら、、、」と想像しただけでも辛くなる状況。

それでも、そんなときでも、
気丈に、前を向いて進もうとする姿に、

人間としての強さ、美しさを感じ、
頭が下がる思いでいっぱいになります。


ただ「希望」を語るのではなく、
現実に「勇気」を持って向かい合い、
実直にやり遂げるその地道さ。

そこに、人の真髄が現れるとも思います。


■今は、”生き方”、”あり方”が、
注目されやすくなった時代だからこそ、
このホッファーのアフォリズムから学ぶ、


【人間が最高の存在になるために、最も大切なことは「勇気」である 】


というメッセージ、大切にすべき言葉ではなかろうか、
そのように強く思いましたので、
ご共有させていただいた次第です。

皆様の心に引っかかるものがあれば、
嬉しく思いつつ。


最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も、皆様にとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

「何者かであり続けている」ことへの不安から
何者にもなれない人たちがいる。

エリック・ホッファー

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<編集後記>
自分の会社名は、カレッジ。
挑戦、勇気。本当に自分がそれを持ち得ているのか、
会社の名前から問われている気がします。


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