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<本日のお話> 平成31年4月16日(第1885号)
「ノルマ」が今の時代にこそ、必要だと思う理由
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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(本日のお話 2435字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
並びに夜は1件の個別コンサルティング。
家に帰ってからは、1冊読書など。
最近、小説を読む事は少なくなっていましたが、
『初秋』(ロバート・パーカー)と言う作品を読みましたが、
”かっこいい生き方”について考えさせられる、素晴らしい小説でした。
また、この本の紹介についてはいずれ。
*
さて、本日の話です。
昨日、某大手企業の役員の方と、
「ノルマ」について、メリットやデメリットについて、お話をしたのでした。
その話を通じて、改めて思ったのが、
「今の時代だからこそ、逆にノルマは必要なのかも」
ということでした。(などというと、問題になりそうですが、、、)
今日はそんな「ノルマ」について、
思うところを皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは
【「ノルマ」が今の時代にこそ、必要だと思う理由】
それでは、どうぞ。
■昨日のお話。
某大手企業の役員の方と、
「最近、ノルマと聞かなくなったけど、
実はそれこそが、日本を成長させてきたと思いますよね」
「確かに、私もそう思います」
そんな話で、盛り上がったのでした。
■今の時代、「ノルマ」と言う言葉はあまり聞かなくなりました。
ちなみに「ノルマ」という言葉の意味は、
・「ノルマとは、半強制的に与えられた労働の基準量であり、
大抵の場合時間的調整も付加される」(ウィキペディアより)
とのこと。(ちなみにロシア語です)
一方、「目標」という言葉の意味は、
・「行動を進めるにあたって、実現、達成を目指す水準。目印」
とのこと。
定義がなんとも難しいところですが、
・「強制感」があるものが「ノルマ」
・「自主的に行動する」ものが「目標」
という分け方だと、うまく整理できるのかなと。
■すなわち、「目標」と言う言葉に置き換わっているものの、
実際は、”それを達成しなければ許されない”という、
無言のプレッシャーを放っているのであれば、その言葉は
「目標という名の”ノルマ”」
であると言えるのでしょう。
■しかし思うのが、この「ノルマ」というのは、
実は非常に重要な価値を持つのではないか、ということです。
私が、以前働いていた採用コンサルティングの会社で、
”「目標」は必ずやり遂げるべし”
という文化を持った会社でした。
「3ヶ月ごとの目標」に向かって、ひたすら駆け抜ける。
そのために、「月間の目標」をまず目指し、
その目標を達成するために「週目標」を目指す。
そして、その「週目標」を目指すためには、「日商目標」を目指す。
その「1日の目標」を達成するために、スプリンターのごとく駆け抜けるのです。
私自身、そのチームでリーダーをしていた時は、
「あと30分で18時、日商目標まであと〇〇円」と、
チームのメンバーにメールをしていました。
私のマネージャーも、それを「達成」「やりきること」を求めていました。
ゆえに、「目標」という呼称ではあるものの、
自分の中で強いプレッシャーと、強制力を感じていたため、
感覚的には「ノルマであった」といっても過言ではなかったわけです。
ゆえに、非常にストレスフルでしたし、
1日が終わる時はぐったりとして、全てを使い果たし、
顔も疲れ果てたラクダのようになっていました。
■それが良いかどうか、ということは、わかりません。
それは人の価値観も大きく影響します。
また、時代の流れからすると「旧世代的な考え」となるのでしょう。
しかし一方で、その時に身についた「考え方」とは、
・3ヶ月の目標を達成するには、1ヶ月の目標を達成しなければいけない
・1ヵ月の目標達成するためには、週の目標達成しなければならない
・週の目標を達成するためには、毎日の目標達成しなければならない
という、非常にシンプルかつ、わかりやすいものでした。
「今日、自分がやりきらなければ、明日はやってこない」。
たまたまホームランがでることなど、ない。
バッターボックスに立ち、振りまくらないと、当たらない。
誰もがわかる「成果の方程式」でした。
毎日を積み重ね、週を積み重ね、月を積み重ねれば、
それを愚直に守れば、確かに「3ヶ月の目標」に到達するのです。
その考えは、自分を毎日「成果」を生み出すことに駆り立ててくれ、
結果、自分の仕事の基礎体力も鍛えられました。
■そのときのことを振り返ると、
「強制感」だらけだったし、「ノルマ感」も満載だったのです。
でも、考えてみたのです。
もしあの時、「ノルマ(強制感)はダメだよね」ということで、誰も、何もいわなかったら。
自分で決めていい「目標」だけポツンとあったら。
、、、おそらく自分は怠惰の極みに陥っていたでしょう。
きっと、目標の達成もないし、自分の能力も伸びることはなかった。
「ここまでできた」という、まだ見ぬ可能性に出会うこともなかった。
そう、思うのです。
■今の世の中、過度なプレッシャーや目標と言うのは、
求めづらくなっている世の中かもしれません。
しかしながら、人というのは弱いものです。
怠けるものです。易きに流れるものです。
それは、私もそう。
目標を掲げても、その目標達成のために、
日々全力で駆け抜けられるかと言うと、
自分1人の力だけではなかなか難しかったりするものです。
だからこそ、仲間がいて、上司がいて、みんなで追い求め、
そして、やり切らなければならない仕組みがある。
それは言葉は何にせよ、”強制力を持つ”という意味では、
「ノルマ」的なものかもしれません。
でもそんな「ノルマ(半強制的に与えられたプレッシャー)」の中だからこそ、
実現されることもあるのではないかと、私は感じています。
■元来、人の能力と言うのはそんなに変わらないものです。
人よりも多く、多くの量を、高い質で行ったらその分成果が出る、
というのが基本的な方程式(のはず)。
それは私が営業だからかもしれませんが、
研究開発であろうが、その他の専門職であろうが、
その分野において、能力を尖らせるという意味では、同じことが言えると思います。
■今の時代、「24時間働けますか!?」などとはは、
なかなか言えない(言ってはならない)時代ではありますが、
どんな道でも一点突破するためには、
突き抜けるためには、時間と労力と集中力を投資していく必要があるのでしょうし、
一人ひとりが専門性を持ち、
価値を持つことを求められる時代であるからこそ、
【(一点突破するための仕組みとして)
「ノルマ」という仕組みが、今の時代にこそ必要である】
そんなことを思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
英雄は普通の人よりも勇気があるのではなく、
五分間ほど勇気が長続きするだけの話だ。
ラルフ・ワルド・エマーソン
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<編集後記>
知的に疲弊し尽くす。
もう出し切るものがないほどやりきる。
そのことを求めたくなってしまうのが不思議です。
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