配信日時 2019/04/11 08:03

「今日は時間があまりなく、手紙が長くなってしまいました」の一文から考える、“伝わるコミュニケーション”のあり方 【未来習慣】

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<本日のお話> 平成31年4月11日(第1880号)


「今日は時間があまりなく、手紙が長くなってしまいました」の一文から考える、
 “伝わるコミュニケーション”のあり方  
 

株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行

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◎本メールマガジン(未来習慣)は、

*『7つの習慣』のフランクリン・コヴィー・ジャパン 正規代理店
*米Gallup社 公認ストレングスコーチ

として人材育成に関わる著者が、
7つの習慣や体験談を元にした、「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

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皆さまの1日を5%元気にする
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ことを目的とし、1800日以上にわたって毎日お届けしている、
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このメルマガは紀藤がお名刺交換をさせて頂いた方に、
お送りさせていただております。

熟読するも読み流すも、自由な形でご活用下さい。

★紀藤康行プロフィール https://www.future-habits.jp/profile/

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(本日のお話  1850字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
並びに夜は1件の個別コンサルティング。
およびコーチ仲間とWEBミーティングでした。

いつも感じますが、お客様とアポイントやコーチングでお話をさせていただくと、
私自身がエネルギーを頂く感覚を強く覚えます。

改めて、このような場を提供してくれる皆様にありがたく思いつつ、
もっと勉強し、成長し、貢献できるように努力していきたいと思った1日でした。



さて、本日のお話です。
最近、メルマガをお送りさせていただく中で、気をつけていることがあります。

それは、「メルマガが長くならないこと」です。
「話が長くならないこと」とも言い替える事もできると思います。

今日はこう思った理由について、ある有名な偉人の言葉を引用させていただきつつ、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、

【「今日は時間があまりなく、手紙が長くなってしまいました」の一文から考える、“伝わるコミュニケーション”のあり方】

それでは、どうぞ。


■「人間は考える葦である」。

この名言を残したのはフランスの哲学者。パスカルでした。

彼は友人への手紙の最後に、こんな言葉を残したと言われています。

それは、

『今日はあまり時間がなく、手紙が長くなってしまいました』

という一文。


■さて、これはどういう意味なのでしょうか?

普通、シンプルに考えると、
長い手紙のほうが短い手紙より、時間がよりかかると思われがちです。

しかしながら、よくよく考えると、
「つらつらと思うことしたためる」よりも、
「凝縮された、無駄のない言葉を結晶化する」方が、
実は多くの時間がかかるもの、と最近よくよく思うのです。


■このことについて、少し私の個人的なお話を共有させてください。

お送りしているこのメルマガも3ヶ月ほど前から「音声入力」に切り替えました。
そうすると、タッチタイピングよりも多くの文章量を、かなり素早く入力できるようになるのです。

しかしながら、その中で、最近あることに気づきました。

それは「文章量が増える」、ということです。

以前は、1メルマガあたり平均1700~1800文字位だったのが
現在は2500文字前後、約1000文字近く、文章量が増えていることに、ふと気づいたのです。

そして同時に思うのです。

私は朝、主にお忙しいビジネスパーソンの皆様にお送りしている。
つまり、このメルマガを読んでいただいている今この瞬間も、
”皆様の時間をいただいている”ということになる。


■今の世の中は情報過多です。
「時間を頂く」ということそのものが、非常に貴重な機会になっています。

大げさかもしれませんが、そんな中、
「1,000文字相当の時間を頂戴する」と言う事は同時に
「相応の価値をもたらさなければいけない」とも考えられるわけです。

もし私だったら、1,000文字の読む時間を使ったのに、
対して得られるものがなかったとしたら、
「読む時間返せよ」、、、とまでは思わないにせよ、
どこかモヤモヤを感じるようにも思うのです。


、、、とそんな考えてみると、パスカルの

『今日は時間がなかったので、手紙がなくなってしまいました』

という言葉の意味が、“相手を尊重する思いやりの心”の表出として、
重く、深く刺さるように感じたのです。


■しばしば聴く“ちょっと困る人”として、
「やたら話が長いけれども、結局何が言いたいかわからない」と言う方がいます。

(きっと皆様の周りにもいらっしゃるはず、、、)

そういった方の話を聞いていると、
「結局何が言いたいんだ?」と思うでしょうし、
それがずと続くと、苛立ちすら感じます。

そして苛立ってしまう理由とは、

「俺の/私の、貴重な時間を奪うな」

という心の声ではないかと思うのです。


■「人生」は、「時間」で出来ています。

そして“相手の「時間」を尊重すること”は、
“相手の「人生」を尊重すること”とも言い変えられるはず。

私たちの日常のコミュケーションにおいて、
特に忙しいビジネスの場において、相手を尊重することが大事、と言われます。

そしてその一つの方法が、

『相手の時間を大切にする =
 より短く、最小限の文章で、最大限言いたいことを伝える努力をする』

ことに繋がるのではないか、そのように思ったのです。


■日本の俳句や短歌のように、凝縮された言葉で相手に伝える。

そのためには、語彙、表現力、比喩、論理性、伝わるストーリー、、、
「コミュニケーションの総合力」が必要になります。

「短く伝える」ことには、努力が必要なのです。

しかし、こういった努力をすること。
相手の時間を大切に、適切に”伝える”こと。

情報過多の時代だからこそ、
時間こそが資源の今の世の中だからこそ、

【パスカルが語る「今日は時間があまりなく、手紙が長くなってしまいました」の一文から
 “伝わるコミュニケーション”の方法】

が学べるのではなかろうか、そう思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

時間の価値を知らない者は、
生まれながらに栄光には向いていない。

ヴォーヴナルグ

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<編集後記>

ちなみに、小説とか、映画とか、その「コミュニケーションそのもの」を楽しむ時間は別かと。
あくまで情報を伝える、というシーンにおいてでございますので、悪しからず。

また、今日は1850文字。
下書きから1000文字くらい削りましたが、凝縮されて伝わっておりますでしょうか。
短くするって、難しいですね。


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