配信日時 2019/03/03 18:25

今週の一冊『ノルマは逆効果 〜なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか〜』 【未来習慣】

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<本日のお話> 平成31年3月3日(第1841号)


今週の一冊『ノルマは逆効果 〜なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか〜』  

 
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行

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◎本メールマガジン(未来習慣)は、

*『7つの習慣』のフランクリン・コヴィー・ジャパン 正規代理店
*米Gallup社 公認ストレングスコーチ

として人材育成に関わる著者が、
7つの習慣や体験談を元にした、「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

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皆さまの1日を5%元気にする
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(本日のお話  2204字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、午前中、
「7つの習慣」のパートナー企業でIT業界の新人向けにトレーニングを行っている会社様、
”社内ファシリテーター養成トレーニング”のサポートに参加。

また午後からは、『さあ、才能に目覚めよう』(ストレングス・ファインダーの本)の翻訳者であり、
ストレングスファインダーの先輩コーチである古屋博子さんのワークセッション。

そして夜は、新卒で入社したワタミの頃の先輩とともに、赤羽で会食でした。

改めて「7つの習慣」も「ストレングスファインダー」も、
(そして、ワタミでの経験も)非常に奥が深い学びだなと実感。

もっともっと、磨きをかけて、
アウトプットをして貢献してまいりたいと思います。


■さて、本日の話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する今週の1冊のコーナー。


今週の1冊は

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『ノルマは逆効果 〜なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか〜』
(藤田 勝利 (著))

https://www.amazon.co.jp/dp/4778316614/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_Sy5ECb51QESZD

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です。


■「ノルマ」というこの言葉。

聞くだけで拒否反応が出てしまう方も、
少なくないのではないかと思います。

そして、このタイトルから、
「そうそう、そうだよね」と本能的に共感される方も、
同時に、少なくないかと思います。



この本は、マネジメントの神様と呼ばれる故・ピーター・ドラッカーにも師事をし、
組織マネジメント論を専門とする著者が書いた本です。

著者の方は私の友人(&英語の先生)でもあり、
一緒に研修をさせていただくこともあるのですが、

組織の中で起こる様々な問題、例えば、

・若手が会社で働くことに意義を見出せない
・マネージャーも間に挟まれて疲弊している
・数字、数字になり本来の組織の目的を経営者ですら見失っている

、、、そんな資本主義の副作用のような状況に、大きな憂いを持っている方で、
普段の会話からも「この世の中の状況なんとかしたい」と言う思いが、ひしと伝わってくる方です。


■そんな藤田氏が、ドラッカーの経営理論や、
成功した組織の具体的エピソード、
また組織マネジメントの理論などを紹介しながら、


『なぜ、ノルマが機能しないのか。
 どうすればノルマ管理から脱却できる組織を作れるのか』

について、分かりやすく、
説得力を持って伝えてくれている本です。

具体的に、私の胸に刺さった話は、
このような話が印象的でした。

(以下、私の解釈で記しています)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

どの組織にも数字目標はある。

しかし、「なぜその数字目標なのか?」と言うと
部門長ですら「自分にもその根拠がわからない」となっている。
よって、目標と言いつつ、結局魂が入らず、半強制的なノルマ化している。

数字、数字となり、本来の目的や組織の存在意義が腹落ちしないまま、
または語られていても、口先だけで整合性が取れない状況のまま、
”短期的利益だけ”を追い求めていくと言う文化が生まれる。

その結果何が起こるかというと、

・モチベーションの低下
・社員の離職
・生産性の低迷
・顧客を失っていく

などなど、企業に甚大なダメージを与えていく。

そして、それを一番感じているのは、実は「中にいる人」である。

ある日突然不祥事を起こした会社は、必ずこう。

「確かに、その兆候は前からあった。
 ずっと、このままではいけないと思っていたんだ」、、、と。



著者の藤田氏が専門とするドラッカーはこう語る。

”利益の最大化のみを目的化する企業は、
 短期的視点からのみマネジメントされるようになる。

 その結果、企業が持つ富の増殖機能を破壊されないまでも、大きく傷つく。
 結果は業績が悪化していく。しかもかなり早く悪化していく。

(ドラッカー『ポスト資本主義社会』より)”

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■実際に自分が働いていて、
また、組織に関わる中で、本当に強く危機感を持つ話でした。


今の活動の先に、社員の幸せはあるのか。

今の活動が、お客様の幸せにつながるのか。

今の活動の先に、未来はあるのか。

、、、

そんな問いに対して、不安を感じながら、
ただただ数字を追い求めるこの活動は、やはり不健全なのです。

そしてその不健全さの証拠は、5年後、10年後に、
「予測された未来」として、現実に写し出されるのでしょう。

では、誰がそれを食い止めるのか。
だれが変えるのか、というと、

”今、ここにいる人”
(特に、マネジメント層、経営層)

なのです。

その組織の未来をつくる多くの人に対して、
警鐘を鳴らしているのが、本日ご紹介の1冊です。


■著書の中盤では、そんなノルマに縛られてしまう会社が、
どうすればノルマに頼らない企業になれるのか、について、
7つの習慣として紹介しています。


以下、ご紹介いたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<ノルマに頼らない「目的」の作り方>
習慣1 「どこで勝負するのか」が明確
習慣2 「結果」よりも「結果を生む習慣」を重視する
習慣3 「数字」ではなく「顧客」「ファン」を作る

<ノルマに頼らない「仕事」の進め方>
習慣4  コミュニケーションは「情報伝達」ではなく「意思疎通」を目的としている
習慣5 「上下関係」ではなく「信頼関係」で動いている

<ノルマに頼らない「人」の活かし方>
習慣6 「組織の成長」の前に「人の成長」に徹底してこだわる
習慣7 マネージャーの仕事は「管理」ではなく「動機付け」である

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この具体的な内容については、ぜひ著書を参考ください。

今の組織を、どうしていけばよいのか、、、
社員も、お客様も、皆が幸せに、長期継続的に発展できる方法とは何なのか、、、

そんな”問い”に向き合っていきたい方には、
多くの気づきがあるはずです。

特に、部下を率いるマネージャーの方、
経営に関わる方にはぜひお勧めしたい1冊です。

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<今週の一冊>

『ノルマは逆効果 〜なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか〜』
(藤田 勝利 (著))

https://www.amazon.co.jp/dp/4778316614/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_Sy5ECb51QESZD

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<編集後記>

今日は東京マラソン。
雨の中、走られた方お疲れ様でした。
(友人も何人か参加しているので)
いつか、私も走ってみたいなあ。

<皆様のご感想お待ちしています!>

ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
ご感想・ご意見は、ぜひ、こちらまで。↓

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