配信日時 2019/02/22 10:02

”言ったことが伝わらない理由”を、「コミュニケーションの方程式」から紐解いてみる【未来習慣】

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<本日のお話> 平成31年2月22日(第1832号)


”言ったことが伝わらない理由”を、「コミュニケーションの方程式」から紐解いてみる

 
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行

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(本日のお話  1885字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。


昨日は『企業人事交流会 ~世代間ギャップについて知恵を出し合う会~』の開催でした。

10名ほどの多様な企業人事の方に集まっていただき、
「世代間ギャップが引き起こす問題と対策」について話し合うと言う企画。

私自身、企業の皆様の生の声を知り、大変学びになりました。
結局、みんな同じようなことに悩んでいらっしゃるのですね。。。

また、別テーマでも、定期的に開催して行く予定です。
人事に関わる皆様、ぜひお楽しみにしていてください。



さて、本日のお話です。

組織で起こるほとんどの悩みの多くは、
「コミュニケーションに関わる問題」にある。

そのことを、企業人事交流会のディスカッションを通じて、改めて感じました。

今日は、その「コミュニケーションの問題」について、
皆様に学びをご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【”言ったことが伝わらない理由”を、「コミュニケーションの方程式」から紐解いてみる】


それでは、どうぞ。


■「”伝える”と、”伝わる”は違う」。


コミュニケーションの難しさについて、
こんな言葉を聞いたことがある方も、
多くいらっしゃるのではないでしょうか。

それくらい、自分が”しゃべったこと(伝えたこと)”と言うのは、
そのまま相手に”伝わる”と言う事はありません。


しかしなぜでしょうか。
「自分が話したこと」は、100%相手に届くものとつい思ってしまったりします。

ゆえに、

「俺、前も言ったよな、これで何度目だよ!(怒)」

というような心の声が、
ふつふつと湧き上がることがあるのでしょう。
(今の時代はこの言い方はしないと思いますが、、、)

どれだけアツい思いを持っていても、悲しきかな、
やっぱり「”伝えた”からといって、”伝わっている”とは限らない」のです。



■では、「コミュニケーションのロスが発生している」とも言える状況を、
どのように理解したらよいのでしょうか。


『コミュニケーションの方程式』として、
こんな話があります。


まず、人は自分の考えを口にする段階で、
その内容は「8割」ほどになると言われます。

それは自分の頭の中の感情、思考を、
明確に言葉に変換することは、実はスキルを必要とするためです。

複雑かつ繊細な自分の思考を、
100%、そのまま言葉にすることはとても難しい。
だからこの段階で、「約8割」になります。



そして、相手に向かってその内容を伝えるとき。

相手は、自分の言った言葉を、
一言一句、全て捉えられるわけではありません。

自身の価値観に合った部分、自身が理解できるところだけを、
かいつまんで理解することになります。

”自分の(相手が持っている)フィルター”で理解するのです。

そうすると、その段階でさらに「半分程度」になる。
理解できるところだけ、理解される、ということになります。



そして、その理解した内容が、
相手が自分の心に届く、「腹に落ちる」のは、
さらに少なくなります。

わかったけど、納得できるかどうかは別物、ということですね。
これは大体、理解した内容うちの「2割位」となります。


■、、、とすると、

「伝えた事が、本当に伝わっているか」

を、方程式に表してみるとこのような形になります。


・自分が言葉にする → 歩留まり80パーセント

・相手が理解する → 歩留まり50パーセント

・相手の腹に落ちる → 歩留まり20パーセント

 =  8パーセント(!)


となります。

もちろん、この「歩留まり率」は、

・思考の言語化能力
・熱意を込めて伝える力
・相手との信頼関係
・自分自身の実績、信頼性
・相手の理解力、力量

等々によって、変動するものです。

しかしながらそれぞれの段階で

「目減りしていく」

という事は事実です。


ゆえに、特に「伝える側」は、この事実を、
強く意識する必要があると思うのです。


そうすると、一度伝えただけで、
「相手に伝わっている」と思うのは、大いなる誤解といえるかもしれません。

1対1ではなく、1対多、
組織からのメッセージとして伝える時は
その伝達率は下がるので、なおさらそうでしょう。


『言い続けて言い続けて、言い疲れた頃に、ようやく理解される』


という名言を聞いたことがありますが、
「伝えること」の難しさを理解することが、「伝える側」のポイントなのかもしれません。

コミュニケーションという、人間が持つ、最大かつ最強のツール。
この扱い方を、上手に、洗練させていきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>


辛抱すればこそ、成功が得られる。
長い間大声で扉を叩き続ければ、
必ず誰かが目を覚まして開けてくれる。

ロングフェロー
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<編集後記>

運動の機会が減ったため、腰痛が気になる今日このごろ。
3週間後に久しぶりにフルマラソンがあるので、
そこまでに何とかしたいな、と思います。

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