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<本日のお話> 平成31年2月1日(第1811号)
「本当にこれ以上できることはないのか」という愚直な問いの先に、生産性の飛躍が訪れる
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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(本日のお話 2020字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は戦略実行のコンサルティング『4Dx』の実施でした。
建設会社の社員の皆様を対象に、静岡のとある工事事務所に行ってまいりました。
「第二領域」(=緊急ではないが重要なこと)をやり続ければ、必ず結果は出るもの。
皆様、頭を抱えながらも一生懸命取り組んでいただきましたので、
これからのプロセスが楽しみです。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
昨日『戦略実行』のコンサルティングプロセスを通じて、
「日頃のルーチンを見直し、仕事のやり方を変えること」の難しさについて、
改めて思うことがありました。
今日はそんな気付きについて、皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「本当にこれ以上できることはないのか」という愚直な問いの先に、生産性の飛躍が訪れる】。
それでは、どうぞ。
■最近、企業からよくご相談いただくテーマの1つに、
「生産性向上」
があります。
働き方改革、テクノロジー活用、副業などなど、
その文脈は様々ですが、
”より短い時間で、よりパフォーマンスを高くしよう”
という声は、日本中で起こっている一大ムーブメントのように思います。
そして、昨日お手伝いをさせていただいた企業様でも、
同じように「生産性向上」がテーマでした。
■先日のコンサルティングプロセスでは、
”自分達が普段行っていない、
しかし、行ったら成果にインパクトがある行動”
を探求する。そして実行する仕組み」を作る、ということを6ヶ月に渡って行っていきます。
その中の序盤に、昨日行なった、
『日常業務の中で、改善できるものはなにか?』
をひたすら考えるワークがあるのです。
そんなワークの最中で、ファシリテーターがふと語っていたこんな言葉が、耳に残りました。
それは、
『本当に、今以上に改善できるところはありませんか?』
という言葉でした。
■私も、サポートとしてワークに参加していたため、
前後の話について全部聞こえていたわけではありません。
しかし想像するからに、参加者の気持ちとして、
・今でも、だいぶ工夫をしている
・もう削れる時間はないような気がする
・利害関係者との都合上、無理だと思える
という雰囲気があったのでしょう。
そこで、「もうこれ以上できることはないと感じる」という文脈を踏まえたの上で、
敢えて、
『本当に、今以上に改善できることはありませんか?』
という”問い”。
ここにこそ、「生産性向上」の種が眠っている、
そのように感じたのです。
■ここで少し、私のエピソードを紹介させてください。
私が3年ほど前に参加した、
「ドラッカーマネジメント講座」
というものがあります。
ここでは、セルフマネジメントについてこんなことを学びました。それは、
『汝の時間を知れ』
という”学び”でした。
これは、”自分が1日、何にどれくらい時間を使っているのか、知っているのか?”という問いです。
そこで、その後、5~10分刻みくらいで、”自分の時間の使い方”を、
ひたすら時間管理の記録アプリに入力して、1週間くらい続けました。
その際に気づいたこと、それは、
・「雑事」の積み重ねで1日の時間がほとんど支配されている
(メールを返しまくって半日たつ、など)
・細切れの簡単な仕事ばかりやっていて、クリエイティブな仕事ができていない
・待っている時間、携帯を何度もチェックし、メールを返す時間がやたら多い
・会議も60分やったけど、特になにか決まったわけではない
、、、ということでした。
その時思ったのが、「こんなことに時間を取られているのか!」という、
自分の時間の使い方の「無駄」についての衝撃でした。
でも、手帳も使っていたし、時間も意識していたのです。
だから、改善できるところなど、そんなにない、と思っていました。
■つまり、
『自分が最大限工夫をしているつもりでも、
改善できるところはまだまだあった』
という事実。これが大きな気づきなのでした。
ルーチン作業をしていると、それが「普通」になります。
それ以外の方法は、ありえないように思えてくるかもしれない。
「こんなに忙しいのに、これ以上どうやって時間を作れと言うんだ!」
と怒り心頭な気持ちにすら、思えるかもしれない。
それでもなお、「全く改善できないことなどない」(=必ずどこかは改善できる)のです。
今の自分の状態を客観的に見て、たとえば◯◯部長だったら、
自分の会社の社長だったら、ソフトバンクの「孫正義」だったら、、、と考えたら、
「改善ができない」ことなどない、と想像がつくはず。
権限がない、力がない、という声も聞こえてきそうですが、
その範囲内でも動けることは、あるはずなのです。
99.9%の人は、「絶対にもっとよくできることがある」。
そのように思うのです。
だからこそ、「生産性」を高めるための最も重要な問いが、
『本当に、今以上に改善できるところはないのか?』
である、そのように強く感じたのです。
■「諦めたら試合終了だよ」という名言がありますが、
”これ以上ない、と諦めたら、生産性向上も叶う”はずもありません。
・絶対に、もっとよくできる何かがあるはず。
・絶対に、まだまだ自分の仕事には無駄があるはず。
・絶対に、自分が知らない生産性向上の方法があるはず。
・絶対に、まだ出会っていない人生観が変わる考え方があるはず。
、、、
そんな今の自分を離れて考え続けることが、自分を前に進ませてくれる。
キャリアを、パフォーマンスを高めてくれることに繋がる、そんなことを思う次第です。
今の自分に状況にの固執せず、自分を壊し、柔軟に考えていきたいものですね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆様にとって、本日も素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
いつまでも無知でいたければ、極めて効果のある方法がある。
自分の取るに足らぬ知識に満足してればいい。
エルバート・ハバード
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<編集後記>
私も、今の仕事のやり方を、もっともっと変えて行こうと思います。
できることはまだまだあるはず。
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